「コンサルタントを辞めたい」と思って初めて気づいたキャリアの方向性【30歳で4回の転職に対する逆風を乗り越え再チャレンジした事例】

今回の記事では、コンサルティングファームからポストコンサルとしてメーカー企業の情シス部門へ転職されたものの、「コンサルタントを辞めた」ことで初めてキャリアの方向性に気づいた方の転職事例をご紹介いたします。

※内容は、転職者ご本人に書いていただいたレポートに一部加筆修正したものです。

【転職された方のプロフィール】

30歳 男性 (未婚)

ソフトハウス⇒コンサルティングファーム⇒メーカー情報システム部門
⇒BIコンサルタント

年収550万円
⇒550万円

【目次】

  1. 【順調なキャリア形成】
  2. 【リスクを承知で…再チャレンジ!】
  3. 【逆風を乗り越えたカギは『切磋琢磨』】
  4. 【再びもらったチャンス】

【順調なキャリア形成】

Yさんと初めて出会ったのは、3年前のクリスマスイブの夜でした。

Yさんは、27歳という年齢以上に落ち着いた雰囲気を持っている方でした。

田畑:『折角のクリスマスイブなのに、わざわざお越しいただいてありがとうございます。』

Yさん:『いえいえ、私こそ、こんな日にアポイントしてしまって、すみません・・。』

Yさんは大学卒業後小規模のシステム開発会社でシステムエンジニアを経験した後、BI(ビジネスインテリジェンス)に特化した企業に転職して、BIパッケージソフトの導入コンサルタントとして活躍されてました。

Yさん:『今の仕事は面白いのですが、将来のキャリアを考えたとき、顧客の経営や業務を考えた上で幅広いシステムの提案や導入、構築を行いたいと思い、転職を希望するようになりました。』

Yさんは、頭の回転が早く、論理的に物事を考えてコミュニケーションを取ることが出来る方でした。そのため、面接を受けると企業側の反応は良く、内定企業も数社出ました。

その当時は、内定企業の1社である、経営管理ソリューションを提供するコンサルティングファームA社に転職をすることを決めました。

A社は顧客の経営課題を業務・ITで解決する企業で、Yさんの志向に沿う企業でした。

【リスクを承知で…再チャレンジ!】

・・・それから3年後、昨年の10月にYさんから電話がありました。

Yさん:『お久しぶりです。その節はたいへんお世話になりました。御忙しいところすみませんが、今度少しお時間いただけますか?』

私は、A社から転職の相談かな?と思いながら、Yさんとアポイントをとりました。翌週、久しぶりにお会いしたYさんは、3年前と変わらず年齢以上の落ち着きを持たれていました。

Yさん:『お時間ありがとうございます。実は転職を考えておりまして。』

田畑:『そうですか。A社での仕事に問題があるのですか?』

Yさん:『実は・・・、A社は1年前に辞めて、今は飲食メーカー会社の社内SEをやっているんです。』

田畑:『え!!??A社辞めていたんですか?』

Yさん:『そうなんです・・。A社は希望通りの仕事が出来て満足していたのですが、短期のプロジェクトが多く、真の意味で顧客の為の仕事が出来ていないと感じてしまい。。。』

田畑:『それで何故社内SEなんですか?』

Yさん:『社内SEであれば、自社の経営・業務に長期に向き合って仕事が出来ると思い、転職しました。』

田畑:『そうなんですか。今回転職を考えられているのは何故ですか?』

Yさん:『はい。実際今の会社の社内SEとしての仕事は、PCのセットアップや、サーバーの運用などヘルプデスクな仕事ばかりで、自分のイメージしていた仕事内容と異なり、このままではキャリアがつぶれてしまうと感じて、再度転職を決意しました。』

田畑:『なるほど。理由は承知しました。但し、30歳で4社経験というのは、かなり企業としても採用するのにリスクを感じると思うかもしれません。今の会社でもう少し頑張ってみる気持ちは無いですか?』

Yさん:『はい。リスクを承知で、転職を決意しました。』

田畑:『分かりました。そこまで固い決意があるのであれば、私も全力でサポートさせて頂きます。因みに、今回の希望職種は何ですか?』

Yさん:『はい。社内SEをやってみて、やはりエンジニア、コンサルタントの様なサービスを提供する企業側でもう一度自身のキャリアを伸ばして行きたいと考えています。』

【逆風を乗り越えたカギは『切磋琢磨』】

早速、SIerや、コンサルティングファームなどの案件をYさんに提示し、6社にエントリーすることになりました。

しかし、企業から立て続けで4社書類選考不合格の連絡が届きました。大半の企業のNG理由が、転職回数の多さから定着性に不安を感じる為、とのことでした。

景気回復してきたとはいえ、やはり30歳で4社経験は、企業からの風当たりは厳しい状況でした。

しかし、Yさんと私は粘り強く企業にアピールを続け、ようやく1社書類選考が通過しました。Yさんは物怖じしない性格の為、前回の転職活動でも企業側からの面接の評価が高いことが実証されていました。

しかし今回は、転職理由と志望動機についてかなり深くつっこんだ質問がされると想定されていました。

田畑:『Yさん、今回の転職理由の背景は、正直に話してください。その上で、エンジニア、コンサルとして経験してきた時のやりがいと、これからやり遂げたいことを熱く、先方に伝えてください。』

Yさん:『分かりました!』

Yさんは、どちらかと言うと感情を表に現すタイプではないため、意識付けをさせる意味で、オーバー気味に伝えました。

そして、1次面接を受け、無事通過しました。先方採用担当者様からは以下フィードバックをもらいました。

『論理性とコミュニケーション力があり、今回の転職、志望動機も納得しました。但し、もう一度コンサル側に転職するにあたって勉強が足りない印象でした。』

早速、Yさんに先方のフィードバックを伝えました。

田畑:『最終面接まで5日間あります。その間に現在の同社の強みのBI領域についての復習をして、最終面接に臨んでください。』

Yさん:『分かりました。確かに専門的な質問に対して、先方の納得する答えが出来なかったと思います。がんばります!』

【再びもらったチャンス】

Yさんは参考書やネットでの情報収集、前職の知人から現在のトレンドなど聞くなどして、必死に勉強しました。そして最終面接を受け・・・・、見事合格!!

先方採用担当者様からは、『前回よりも専門的な質問にもスピーディ且つ的確に回答されるなど、見違えるような出来でした。是非、弊社で即戦力として力を発揮して欲しいです!』と、とても高い評価コメントをもらいました。

私は早速Yさんに内定の連絡をしました。

田畑:『Yさん!おめでとうございます!内定が出ました!』

Yさん:『本当ですか!?ありがとうございます!!』

田畑:『先方への入社意志はどうですか?』

Yさん:『入社します!もう一度自分にチャンスを頂いた会社に貢献したいです!』

いつも冷静なYさんが張り裂けんばかりの喜びの声を上げ、私も驚いてしまいました。

田畑:『Yさん。ここからが本当の勝負だと思います。自分で掴んだチャンスを活かして長い視点で頑張ってください!』

Yさん:『はい!もう田畑さんのお世話になることが無いようがんばります!(笑)。長い視点で、自分のキャリアを築いて行きたいと思います!」

Yさんの目は希望に満ち溢れていました。

Yさん、頑張ってください!

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今回は「コンサルタントを辞めたい」と思って初めて気づいたキャリアの方向性、30歳で4回の転職に対する逆風を乗り越え再チャレンジした転職事例についてご紹介しました。

アクシスコンサルティングでは皆様のネクストキャリアに向けてお力添えできればと思いますので、まずはお気軽にご相談下さい。

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