InsTech(保険テック)?自動運転技術が保険業界に与える打撃?某ファームのパートナー曰く「今が最も面白い保険業界×コンサル」に迫る

一体、何が面白いのか?何が起こっているのか?

母親が某大手生命保険会社に勤めていることもあり、保険が身近にあった私がエージェントの立場から見える情報も交えて、業界を考察してみました。

【目次】

  1. 保険業界の概要
  2. ファーム、保険インダストリーのトレンド
  3. 採用市況(コンサルtoコンサル、Sier→コンサル、事業会社→コンサル)
  4. おわりに

保険業界の概要

まずは、基礎知識。

「損害保険」「生命保険」に大別されており、日本は米国に次いで世界第2位の保険大国となっております。

国内市場規模
損害保険:約8兆円(2015年度、日本損害保険協会加盟26社の合計)
生命保険:約40兆円(年間の生命保険料)生命保険会社は41社(平成29年3月時点)

(参考)
国内生損保の再編図
http://www.nihondaikyo.or.jp/insurance/10.aspx

市場動向
♦国内市場:生保は人口減少
・損保は若者の自動車離れ、自動運転技術の発達より、稼ぎ頭の自動車保険が頭打ち
・縮小傾向に加えて、フィンテックによる様々なプレイヤーの参画で、パイの奪い合いは激化
・海外市場に活路を求め、M&A(買収、提携)が加速
・販売チャネルの多様化、ニーズの変化により、新たなサービス開発
・少子高齢化と「長生きリスク」→ 医療・介護保険で新商品・新サービス

♦海外市場
・先進国は縮小、拡大するアジアを中心に活路

(参考)
(国別・エリア別)保険市場の成長率
http://www.ms-ad-hd.com/basic_knowledge/04.html
保険会社の海外M&A
https://www.shinnihon.or.jp/shinnihon-library/publications/issue/info-sensor/pdf/info-sensor-2015-12-07.pdf

確かに、一個人の所感としては、人生100年時代と言われはじめ、長生きした場合の老後の生活や、もしも病気やけがで働けなくなったら、どうやって家族を養っていこうか・・・

というリスクが気になりますね。

実際、親の介護を理由に、会社を辞めざるを得ず、貯金を切り崩しながらの介護をする事例や、その再就職支援のご相談も多く受けてまいりましたので、多くの方にとって、他人事では無い話だと思います。

保険_病院

ファーム、保険インダストリーのトレンド

某ファームのパートナー曰く、「保険業界は変革期にあり、今が最も面白いところ」

何が面白いのか?

例えば、テクノロジーの進化や人口動態の変化が業界に及ぼす影響を見てみましょう。

≪テクノロジーの進化≫
・自動運転技術の進化→事故が起きない社会→自動車保険のニーズ減少→新たな収益源の確保が必要→新規事業やM&Aなど成長戦略の模索
・フィンテックによる新興勢力の参入→既存保険会社のバリューチェーン破壊→ビジネスモデルの変革やコアコンピテンスの再定義が必要

≪人口動態の変化≫
・人口減少→成長市場を求めて、海外市場の進出加速
・シニア→長生きリスクへのニーズ増加→新たな顧客ニーズへの対応

などなど、各社は大きな変革に迫られており、そこに立ち会うことが出来る、今は「本当に面白い!」との事。

各コンサルティングファームの求人ニーズの中でも、
・新規事業、フィンテック(保険領域において、InsTech(インステック)とも呼ばれる)
・海外駐在、グローバルプロジェクト
などのキーワードが目立つようになって来ました。

(参考)
InsTechが迫る「保険の大変革」、第一生命や損保ジャパンの戦略とは?
https://www.sbbit.jp/article/cont1/32718

また、大きなブームとなっているのが、RPA(ロボットによる業務自動化)による生産性向上・働き方改革の推進の動きでしょう。

(参考)
RPAとは
http://rpa-technologies.com/about/
損保ジャパン日本興亜、300拠点にRPA導入
https://www.nikkan.co.jp ? articles ? view
第一生命 RPAを全社業務へ導入開始
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2017_026.pdf
東京海上日動、海外保険業務に仮想ロボ導入
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00442788

コンサルティングファーム各社はいち早く、RPAの専門部隊を立ち上げており、採用においても活況です。

なお、大手コンサルティングファーム各社の保険チームの求人の職務内容を集約すると、下記となっておりますので、ご参考までに。

【職務内容】
≪事業戦略策定・組織再編支援≫
・経営戦略の策定/中期経営計画策定支援
・海外展開・グローバル戦略の策定支援
・M&A、提携戦略の策定支援
・市場参入戦略の策定支援

≪オペレーションモデル変革支援(業務可視化・コスト化)≫
・事業費削減支援、IT投資削減支援
・業務改革(新契約・計上・保全・保険金支払・収納・請求)
・保険事務の可視化・コストモデル化による最適化
・商品・チャネル・コストモデルの最適化
・損害保険クレーム業務の最適化
・組織のデザイン

≪カスタマー・エクスペリエンス、営業強化支援≫
・営業力強化対策
・チャネル戦略の策定
・CRM戦略の策定
・デジタル化による顧客接点の高度化支援
・顧客接点マネジメント、LEAD マネジメント、顧客経験価値の高度化・成熟度診断
・コンタクトセンター診断・構想、「お客様の声」有効利用によりビジネスの最適化

≪海外展開支援≫
・海外市場・顧客分析(東南アジア・中国市場他も含む)
・海外展開進出支援
・PMI (ポスト・M&A ・インテグレーション)

≪経営管理・リスク管理・規制対応≫
・IFRS/Solvency Ⅱ対応支援
・ERM構想・実行計画策定・実行支援
・経営管理高度化支援
・金融当局規制対応(検査マニュアル・監督指針等)に対するアドバイス
・ガバナンスおよび内部管理態勢全般の診断・構築支援
・グローバル規制対応

保険業界_分岐点

採用市況(コンサルtoコンサル、Sier→コンサル、事業会社→コンサル)

結論としては、全方位的に積極採用と言えるが、詳細は下記のようなイメージ。

≪コンサルtoコンサル≫
・保険領域経験者はもちろん、金融業界経験者については、上流へのシフト、大幅年収アップのチャンスあり
・コンサル経験者であれば、仮に異業界からの領域チェンジでも積極的に受け入れたい、という声もある

≪Sier→コンサル≫
・まずはIT関連、オペレーション変革やPMOからの立ち上がりを期待してプライムSIerでのPM、PL経験者にチャンスあり。RPAコンサルタントの採用拡大に伴い、エンジニアからのキャリアチェンジ成功者も増えている。

≪事業会社→コンサル≫
・保険および、その他金融機関での企画系、IT系の経験者については高くニーズあり。
・若いポテンシャル採用として、金融営業マンのキャリアチェンジの成功例も増えている。
‐事業会社からのチェンジの場合、プロジェクトワークが出来るか?
‐コンサルタントとして客先に出して、コミュニケーションが出来るか?
という側面から、コミュニケーション力、ロジカルシンキングが伴っているかどうかが、まず重視される。

おわりに

これはコンサルティング業界全体に言えるが、「人的リソース不足で、プロジェクトを断っている状況」というが、現場トップ、人事共の切実な声だ。

明確な活動目的(上流へのシフト、年収アップ、キャリアチェンジ)をお持ちの方はもちろん、「現状の自分の自身の市場価値を知りたい」という方にとっても、選択肢が最大限に広がっている、この売り手市場の今、見ておいて損はない。

まずは、相談、ディスカッションベースからサポート可能ですので、お気軽にお声掛け下さい。

(参考文献)
保険業界の新しい将来像
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/financial-services/ins/jp-ins-digital-disruption-070116.pdf
近未来社会と保険会社
https://www.accenture.com/jp-ja/_acnmedia/Accenture/jp-ja/Documents/DotCom/FS-Architect/44/Accenture-Finance-FSArchitect-vol.44-3.pdf

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