野球選手への志望から一転、大手メーカーの人事部にて採用~教育・研修を経験。多くのコンサル出身者を間近で見てきた肌感に強みを持つAXISキャリアコンサルタント山口翔の経歴と強みの源泉に迫る【AXISキャリアコンサルタント インタビュー】

野球選手を目指し大学野球で活躍していた最中、大怪我により突然その道が絶たれる。新卒で心機一転、日本を支える仕事を志し、大手電気機器メーカーへと就職。人事部にて採用から社員研修まで人事業務の全フローを経験。
数々のコンサル出身者やコンサルファームと共にPJを推進する経験を積んだ後、弊社にジョイン。
現在は、若手優秀層やコンサルto事業会社の転職サポートで高い評価を得るキャリアコンサルタント山口のキャリア観や、強みについて聞いた。

大学野球1部リーグにて1年目からレギュラーとして活躍するも、大怪我により野球選手へプロの道を諦め心機一転、社会貢献性の高い仕事を志す

―まず新卒時の就職活動からお話を伺えますか。

大学時代は野球部に所属し、1年生の時から関西の1部リーグにレギュラーで出場していました。大学は野球の名門校で、OBにもプロ野球選手がいます。その時のキャリアとしては幼い頃から夢だったプロ野球選手としてドラフトにかかる、または社会人で、野球選手として活躍することを目標にしていました。

順調に目標へと近づいていると思った矢先、大きな怪我をして1年くらい入院したんですね。その影響で運動が思うようにできなくなり、キャリアチェンジを余儀なくされました。

今まではグラウンドという表舞台に立つことが多かったのですが、入院した経験から地道に支えてくれる方々の姿に感動し、社会貢献性の高い仕事に就きたいという思いが芽生えました。

そこで、新卒の就職活動では日本の産業を大きく支えている業界・仕事を軸に、製造業やメーカー、そして社会貢献性の高い医療業界を中心に受けていました。

―新卒で関西の大手電気機器メーカーに就職されています。当時どのような経緯で就職されたのか教えてください。

前職を選んだ理由は、会社のグループ全体をマクロで見たときに、製造業・社会インフラ・医療と社会貢献性の高い業界を数多く手掛けていたからです。

他の製造業からも内定をいただいていましたが、前職は〈製造業を支えるための製造業〉の立ち位置でしたので、縁の下の力持ちという役割が自分のキャリア軸とマッチしており、就職の決め手となりました。

1年目から人事部に配属、採用の方針策定から入社後の研修まで一貫したフローを経験

―前職の大手電気機器メーカーではどのような仕事をしていましたか。

新卒で配属されたのは人事部でした。そこでは主に新卒・中途採用や教育領域の人事業務に携わっていました。

中でも比重の大きかったのは新卒採用で、新卒採用の方針策定から説明会、採用面接、さらに内定式の準備、入社後の研修・フォローまで一貫して担当していました。

―主に担当していた採用の課題や、解決する上で特に苦労されたことはありましたか。

大きく3つあります。1つ目が優秀な人材を確保しなければならない点。2つ目は理系学生とのパイプづくり。3つ目が採用活動を通したダイバーシティの実現です。

まず1つ目ですが、経団連の採用通りに面接を開始した際に、他の超大手企業と日程が重なることがしばしばありました。超一流企業を目指す優秀層をいかにして獲得するのか。そこは大きな課題でしたね。

2つ目に関しては、メーカーの研究及び開発室に必要な人材を確保するため、特にIOTやロボットなど新しい技術を手掛ける研究室といかにしてパイプをつくるのかに課題がありました。

また、3つ目のダイバーシティという観点では、女性の採用が大きな課題で、理系8割・文系2割という採用比率の中で、女性の比率を高めるのに苦心しました。

人事部だけで完結させず、他部署を巻き込み課題を解決

―採用の課題に関してどのように取り組まれましたか。

優秀な人材の確保に関しては、早期に興味・関心を抱いていただくために、社内の協力を仰ぎ、定期的に社内の研究ラボツアーなどを企画していました。

また、研究室への訪問は頻繁に行い、さらに自社のロボット技術を前面に打ち出したブランディングを広報と協力して行っていました。

女性社員の比率を上げるという目標に関しては、理系女子向けのイベントに参加するだけでなく、理系出身の女性社員と学生が話せる説明会を企画しました。

採用の課題は多岐にわたりましたが、1つだけ採用のモットーとしていたことがあって、私は「弊社に来て」とは言わないように心がけていました。理由は、会社のブランドで企業を選ぶよりも、やりたいことが軸としてあるのであれば、そのやりたいことができる会社を優先した方が絶対に幸せになれると考えていたからです。

結局、我々は採用することが目的ではなくて、採用した後に活躍をしてもらうというところまで考えないといけない。となれば、やりたくないことをやっていても、その人のためにならないと考えていて、それならばやりたいことができる会社を吟味して選んだ方が良いということをお伝えしていましたね。

コンサル出身者やファームと共にPJを推進。事業会社で活躍する人しない人の実例を間近で見る。

―採用計画の策定などでコンサルファームとプロジェクトを推進した時のことについて教えてください。

前職は世界的な電気機器メーカーで、国外を含めたグループ全体では4万人近い社員がいました。大きな組織だけにイノベーションのスピードを上げ、また変革を促すためにコンサルファームの力をお借りする機会が頻繁にありました。

人事部でいえば、採用計画策定には大手外資系ファームが絡んでいましたね。グループ全体の成長を見据えた人員管理ために、全社の人員構造についての方針を策定し、そこから採用計画へとつなげるためのロードマップをつくるなど、私もファームの方々とディスカッションを繰り返す日々でした。

その他にも社内基幹システムの刷新など、グローバルで情報を一元管理できる基幹システムの開発や導入もコンサルファームが携わってました。

また、コンサル出身の方で入社された方も多くいます。採用担当としてもコンサル出身の方と話す機会はよくありました。

―コンサル出身で、事業会社でも活躍された方の中で印象に残っている方はいらっしゃいますか。

30代後半のBCG出身の方はとても印象に残っています。前職から年収ダウンで入社していたのですが、ただとても優秀な方で社内でも一番売り上げが多く、優秀な方が集まる事業部の企画部門に入り、たった1年で元の年収水準まで戻りました。

―コンサル出身の方が事業会社で活躍するために必要なことは何だと考えていますか。

実情としては、ファーム出身でも成功できる方ばかりではないのが本音です。コンサルファームから中途で入社し、全社の情報システムを担当する部署のメンバーになった方は、一番大きな事業部に紐づきになり、リーダーとしてグローバル規模の大きなプロジェクトを手掛けていました。ただ、元からいた事業部のトップの方とスケジュール管理やコミュニケーションの部分で食い違うことが多く、結局はファームに戻られましたね。

コンサルと事業会社で求められるスキルが異なる点にあらかじめ気づいておくことが大切です。
私としてはコンサルで活躍するために必要な力として挙げられることが3点あると考えています。まずは事業会社特有の様々な職種・バックグラウンドを持つ人をまとめる力。そして、リアルな数字を追究する力。最後に、業界への理解力です。

事業会社では一つの事業部に様々な職種のメンバーが集まります。一人ひとりバックグラウンドも契約形態も異なる人たちをまとめる力が当然必要です。それに、そもそもコンサルの存在に寛容的な経営層に戦略を語るのと、敵対する人をもまとめて戦略を実行してゆくのでは求められる力が違ってきます。

また、絵を描くことで終わるだけでなく、リアルな数字として結果を残さなければなりません。さらに、事業会社には保守的な業界も多いので、転職する会社の業務スタイルや志向を事前に理解しておく必要もあります。

結局ファームに戻られた方も現在は外資系コンサルファームのパートナーとして活躍しているので、ファームで求められるスキルと事業会社で求められるスキル、さらにファームから携わる現場と内部から携わる現場には違いがあることは必ず事前に認識しておくべきだと思います。

人事・キャリア支援の領域でのさらなる成長を求めAXISへ入社

―その後アクシスコンサルティングに転職されますが、転職を決意した理由を教えていただけますか。

実は、採用の全フローを担当した後も、職務内容が大きく変わらなかったんですね。自分としては、異なる職種や大きな裁量の仕事にもチャレンジしたいと考えていました。

その旨を上司にも相談したのですが、「キャリアチェンジにも年功序列があり、次の機会は30代半ばになる」と言われてしまい、自分の成長速度が鈍ってしまう危機感を覚えたことから転職を決意しました。

―安定した大手企業からの転職ですが、周りの人から転職に対して反対されませんでしたか。

相談したのが会社の先輩だけだったのですが、「今のままならこの会社を出た方が良い」と率直なアドバイスをいただき、むしろ背中を押していただきました。

さらに、知り合いの転職エージェントも紹介していただき、結局その方を経由してAXISに入社することになりました。

―最終的にアクシスコンサルティングを選ばれた理由を聞かせてください。

成長を求めて転職を決めたこともあり、人事または人材系の営業で、裁量の大きな仕事を担当できる点に転職活動の軸を置いていました。

結局、複数社内定をいただくことができました。その中でもAXISを選んだ理由は、ただ単に求職者の転職を決めれば良いといった短期的なスタンスではなくて、長期的なキャリア形成に重きをおいて最適な選択を促していくビジョンや理念に共感したからです。

―転職活動で苦労された点はありますか。

当時関西に住んでいたこともあり、遠方から面接する苦労はありましたね。ただ、自分がその苦労を実感している分、関西の方が東京で面接する際の日程調整や、フォローに関しては自信があります。

実際に、AXISでは関西在住の方に向けた転職相談会を開催していますが、関西チームとして自分の経験を生かしたキャリア支援をさせていただいております。

製造業・人事領域、若手優秀層、コンサルto事業会社と複数の強みを生かしてキャリアコンサルタントとして活躍中

―山口さんのキャリアコンサルタントとしての強みを教えてください。

当然ながら製造業、人事領域に携わってきた方の転職支援には自信があります。

また、事業会社の人事で新卒採用の担当をしていたこともあり、若手層・コンサル未経験の方にも最適なキャリアプランを示すことができます。また、人事部の目線から現職でのキャリアパスを予測し、転職時期を見極める視点も持ち合わせています

そして、関西や地方から東京への転職を目指す方にも実体験を通して得たアドバイスを送ることもできます。

―AXISが得意としているコンサル業界マネージャー層の転職に関してはいかがですか。

若手層や未経験だけでなく、コンサル経験者で事業会社への志向を持つ方の転職にも自信があります。

先ほどもお伝えしましたが、前職が国内でも子会社含め1万人規模の会社でしたので、コンサルファームの方々やファーム出身者と実際に一緒に仕事をした経験から、事業会社でコンサルでの経験を活かす方法や、入社した際に求められるスキルについても詳しくお伝えすることができます。

―自分の強みを活かせた転職事例を教えてください。

最近では、人事の制度設計を手掛けていた方が印象に残っています。

もともと営業で入社して人事に移り、制度設計を担当している、優秀で会社からの評価も高い方でした。ただ制度設計といっても、やはり自社に限られた制度になるので、その制度に詳しくなったところで、自社でしか活躍できない人になってしまう点に本人の課題がありました。

さらに、将来的なキャリアとして外資系企業の人事マネージャーになるという明確な目標があるものの、今の会社だと英語のキャッチアップも難しく、制度設計・タレントマネジメントの領域でも幅広く人事領域に関わることができない点に悩みを抱えていました。

そこで、外部の視点から幅広く人事戦略の推進ができる人事コンサルを次のキャリアとして提案しました。キャリア支援の結果、総合系ファームや有名な人事ブティック系ファームなど 3社から内定をいただくことができました。

会社選びの際には、早期に活躍できる点、さらに英語の案件に触れられる点を優先し、プロコンによる本人のキャリアプランの整理に取り組んでいただきました。それぞれの会社に入社した際のメリット・デメリットをエクセルにまとめ、要素に点数をつけることで客観的かつ総合的な判断で企業選びをしましたね。

結果的には、早期から本人のバリューを発揮し、専門性を深められるグローバル規模の人事ブティックに本人も納得した上で入社を決めていただきました。

―山口さんが転職者と向き合う上で大切にしていることはありますか。

基本的なことですが転職者の話を聞く姿勢ですね。やはり私が話している比重が高いと相手の本音は出てこないと考えているので、いかに相手に話をしていただくか。話しやすい環境を生み出せるかにこだわっています。

また、キャリアを考える上で客観的に道筋をつくることは重視しています。今の時代は売り手市場で、全く違う領域にいきなりチャレンジができる可能性もゼロではない。ただ、スキルのない状態で転職し、マッチせずにドロップアウトしてしまう人も少なからずいます。そこで、やはりキャリアプランにも地道なステップが大切であるということは転職者に伝えています。

「次はこの経験をして、その次のキャリアでこの領域に携わりましょう」というような、5年、10年の長いスパンでキャリア形成をしていけるようにアドバイスしています。

―今後のご自身のキャリアに関する展望はいかがですか。

キャリアコンサルタントとして専門性を磨きながら、マネジメント層への転職支援に強いキャリアコンサルタントを目指してゆきたいです。

また、現在はAXISに新卒で入社した社員のメンター、マネジメントも担当しています。マネジメントスキルを高め、組織として結果を残してゆくと同時に、いつかはキャリアコンサルタントとして独立し、後進に対して多様な働き方があることを示せるよう成長したいですね。

―最後に転職者を考えている方へのメッセージをお願いします。

転職をする以前に、生きる上で自分の軸を持ってほしいと思います。その軸が、あなたの未来を具現化してゆきます。軸が何かを冷静に見つめることで、今できること、必要なスキルが明確になります。

それが現職でもできるのであれば、現職に残る選択をするべきであり、一方で現職ではできないと分かれば外のキャリアを選ぶべきです。また転職への覚悟も高まるでしょう。 やはり自分の軸を明確化することが、良いキャリア形成、良い企業と巡り合う可能性を高めることにつながるのだと思います。


山口翔:新卒で大手電機メーカーに入社。人事部に所属し、主に採用計画の立案/ 実行に従事。新卒・中途採用で毎年300名規模の人材採用に貢献。人事として多くのご経歴を見てきた経験から、候補者の「強みの見せ方」を熟知しており、経験を活かした書類添削や面接対策に定評。未経験からのコンサルティングファームへの支援に多数実績あり。

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