「ついていけない」と評判のコンサルファームからオファー

タイトルダウン・年収UPの提示をされたAさんの転職事例についてご紹介します。

プロフィール:
Aさん(35歳 男性)
現職:大手外資コンサルティングファーム(マネージャー) 年収900万円
オファー:国内系コンサルティングファームW社(シニアコンサルタント) 年収1,000万円

大手外資系コンサルティングファームのマネージャーとして活躍、見事に国内ファームの内定を獲得

Aさんを私が担当している国内系コンサルティングファームW社へご紹介させていただいたのは約1年前のこと。

Aさんは大手外資コンサルティングファームでマネージャーとしてキャリアを築いていました。

中途採用活動が停滞しているファームでも、競合からの応募となれば前向きです。W社も例外ではありません。

ただ、このW社。中途採用活動を絞っている中で「競合からの応募であれば前向きに検討する」という状況ではありました。
とはいえ競合からの応募の場合にも、コンサルタントとしてのベースをしっかり確認する会社。

競合、ということは当然”コンサルタント”として活躍してきたわけですが、それでも今までに何度も見送りにされてきました。

「大丈夫かな……?」と少し心配してしまいましたが、そこはキャリアのあるAさん。
選考は難なくクリアし、見事内定です。

「年収は100万円UPも、シニアコンサルタントのオファー」など内定獲得も転職を決められずにいた

さて、ここからが本題です。見事に内定を勝ち取ったAさんですが、かなり悩んでいました。
「今、転職するべきか。それとも現職に残るべきか」
弊社としては自信を持っておすすめしているW社。
転職してさらにキャリアアップを目指す選択肢をおすすめします。

Aさんが転職を渋るのには、以下の理由がありました。

1.オファー条件について
転職するとランクがひとつ下がる(現職:マネージャー→転職後:シニアコンサルタント)
でも年収は100万円UP。ただし、仕事内容があまり変わらない(ランクが下がるため、仕事の範囲は狭まるが、担当する業務はほぼ同じ)

2.以前、W社に友人が勤めていたので、状況を聞いたところ良い話がなかった。

3.転職して一から関係性を構築するということは体力がいる。

なるほど……。

これらの理由に対して弊社では下記のようなアドバイスをしてみました。

1.オファー条件について

「W社の配慮ですよ!期待しているからこそ、ランクをひとつ下げてるんです。それは入社後Aさんがソフトランニングできるように」

コンサルティングファームでは競合から転職してきた方について、ランクをひとつ下げてオファーをする、ということはよくあることです。

また、ファームによってランク毎の業務範囲、責任範囲が異なるからです。今回の場合、現職ではマネージャーに対して、営業活動は求められません。でもW社の場合は営業活動を求められます。環境も新しくなり、仕事のやり方も変わるのに経験したことのない営業の成績も出さなければなりません。W社からしてみれば、ランクをひとつ下げることはAさんに対する配慮だったのです。

2.以前、W社に友人が勤めていたので、状況を聞いたところ良い話がなかった。

ショックです……。W社は弊社の中ではコンサルタントとしてキャリアを積むには絶好のファームだと思っていました。

しかし人によっては「やっていることが高度すぎてついていけない」と仰る人はいました。
「仕事内容が高度すぎてついていけない」と評判のコンサルティングファームだったことは事実です。

でも「ついていけない」と訴えていたのは、当然ですがレベルが追い付いていない人だけ。
正直、「Aさんが聞いた相手のレベルが低かったのでは?」とすら考えてしまいました。

3.転職して一から関係性を構築するということは体力がいる。

「これは確かに……」これは転職する方、みなさんが経験することです。転職するって体力がいりますよね。

とにかく、弊社としては絶対の自信を持ってお薦めしているW社。何とか手を打たなくては!
早速、W社に相談しました。
W社としては、
「すぐにフォローをしたいので、面談の場をセッティングしてほしい」
とのご依頼でした。

Aさんはそれに応じ、W社からの十分な説明を受けました。

  • なぜランクをひとつ下げてオファーをしているのか?
  • オファー金額(現収の100万円UP)の意味は?
  • W社の今後のビジョンやAさんに期待するお仕事の内容
  • 今後のキャリアパス
  • 会社の実態はどうなのか?

などなど。

内定を辞退、W社をすすめた理由は「将来的なマーケットバリュー」という視点から

面談から戻ってきたAさんは、
「お伺いしたいことは全てお伺いすることができました。検討して1週間後に回答しますね」
とのこと。

1週間後。
「ご辞退させてください」

W社に対するいろいろな懸念があったことと合わせて、現職でまだやり残したことがあるとのこと。非常に残念です。

でもこれも人生。Aさんが選んだ人生を応援します!

ここで弊社がW社をおすすめした理由について、ホンネを交えてお話ししますね。
Aさんの今の会社は実力、ブランド力を兼ね備えている会社でした。

しかし不況の影響で稼働率が下がったり、案件の質が下がったり、社員の質が下がってきたりしたことでブランド力が低下。

Aさんが1年後、2年後に転職を考えたとき、このような状況が影響して良くない色眼鏡で評価をされてしまうのは当然でした。

弊社では客観的に双方のファームを比較のうえ、以下をおすすめしました。

  • 中・長期的により質の高いコンサルティングサービスができる環境
  • より質の高いコンサルタントと一緒に仕事ができる環境
  • より良いキャリアを築けるファーム

弊社では業界の動き、各社の状況を情報収集し比較します。

そのうえで中・長期的に、より良いキャリアを築ける会社をご紹介させていただきたいと考えています。

Aさんはしっかりとキャリアを積んできた方。

きっと現職に残られてもさらにキャリアアップされると思うので、心配はしていません。

ただ、また転職を考えられたときにはぜひアクシスにご相談ください。

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関連記事:「第一志望の企業からのオファー金額が低い」際に持つべき視点

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今回は、タイトルダウン・年収UPの提示をされたAさんの転職事例についてご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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