株式会社じげん インタビュー/「経営者を目指すなら、じげん」。 累計35件のM&Aと多角化経営で生活課題を解決する

株式会社じげんは、パーパスに「UPDATE YOUR STORY~あなたを未来に~」を掲げ、人材・不動産・旅行など生活サービス領域で多様なプラットフォーム事業を展開する東証プライム上場企業です。創業以来、自社開発で事業を立ち上げてきた同社は、上場後にM&A戦略へと大きく舵を切り、これまでに35社(2025年12月時点)のM&Aを実施してきました。現在も年間3〜4件のペースでM&Aを続けており、「グループ経営組織をどう作っていくか」が最重要テーマとなっています。
この度、同社執行役員の佐藤真治氏に話を伺いました。自ら創業した会社をじげんにM&Aで売却した経験を持ち、現在はじげん社の執行役員として、複数領域の事業および人事管掌、国内外複数の子会社の代表、役員を兼務しながら、事業成長と組織戦略の両面から経営全般に携わっています。
M&A戦略においては、事業会社として「長期的な成長、経営」というアプローチ、経営未経験からでも経営人材を目指せる育成体制、そしてグループ会社が自らコーポレートアクションとして、M&Aを主導する進化した経営戦略について語っていただきました。
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Index
創業・売却を経てじげんの役員へ。経営と人事の両輪でグループをリード
早田
はじめに、佐藤様がこれまでどのようなキャリアを歩んでこられたのか、お聞かせいただけますか。
佐藤様
学生時代から参画していたスタートアップに新卒入社し、約3年間、現場の最前線で「経営とは何か」を肌で感じながら学ぶ日々でした。その後、2008年に株式会社アイアンドシー・クルーズを創業し、約12年間にわたり取締役COOとして事業グロースや組織構築を含めた事業全体の統括を行ってきました。
2020年、同社をじげん社に株式譲渡し、吸収合併したことに伴いじげん社へ参画。1年目は従来から携わっていた事業を任されていましたが、2年目からは本社役員として事業本部長を務め、複数事業のマネジメントを担うようになりました。現在は、人事統括やグループ会社の社長・役員を複数兼務するなど、「事業」と「組織」の両輪でじげんグループの経営に携わっております。

「生活機会の最大化」を目指し、人材・不動産・生活領域で多角的に事業を展開
早田
貴社がどのような領域で事業を展開されているのか、全体像を伺えますか。
佐藤様
じげんは「生活機会の最大化」を基本理念として掲げ、創業以来、人々の生活領域を支援するライフサービスプラットフォーム事業を運営しています。主なセグメントは以下の3つです。
①VerticalHR領域(全体の約50%の売上を占める): 「美容、製造、物流など特定の領域や職種に特化した求人メディア、人材紹介、派遣業を展開しています。
②Living Tech(不動産)領域: 不動産、リフォーム、エネルギー領域など、住生活を支援する領域です。不動産領域はマーケットサイズやDX化の余地が大きく、注力しているセグメントです。
③Life Service(生活)領域: 旅行、自動車、フランチャイズ、結婚など、その他多岐にわたる領域にて事業を展開しています。
ビジネスモデルとしては、企業様とユーザー様の間に立つ「BtoBtoCのプラットフォーム型」が約8割を占めますが、一部BtoBtoBのプラットフォームやSaaSビジネスも提供しています。このように、複数の領域で異なるビジネスモデルを展開し、事業を多角化させながら成長を目指している点が特徴です。
マーケティング×M&A。オーガニック成長と戦略的買収で築いた広範なポートフォリオ
早田
複数の事業を展開されているなかで、貴社の強みはどこにあるとお考えでしょうか。
佐藤様
創業当初はすべて自社開発(オーガニック)で事業を作ってきましたが、上場以降は積極的にM&Aを推進し、領域拡大やビジネスモデルの進化に取組んできました。
これまで35件のM&Aを実施しており(2025年12月現在)、対象もメディア中心から、現在はシステム会社、人材紹介会社、人材派遣会社、RPO(採用代行)などと対象が広がっています。創業以来メディアビジネスで培ってきた「マーケティング力」という強みに加え、事業拡大の武器として「M&A」を磨いてきました。この2つの力を掛け合わせることで、広範なポートフォリオを構築できている点が、私たちの最大の強みですね。
急拡大するグループ経営を担う、本気で「経営者」を目指す人材を求む
早田
今回、特にどのようなポジションでご一緒できる方を探していらっしゃるのでしょうか。
佐藤様
現在、最も必要としているのは「グループ会社の経営を担っていただける方」です。 私たちは年間3〜4社のペースでM&Aを行いグループ会社が増え続けており、「経営組織をどう作っていくか」が非常に重要なテーマとなっています。
社内からも次世代の幹部候補を輩出していますが、今後さらにM&Aを加速させていくためには、外部からも経営を担える方、あるいは経営を目指している方にご参画いただく必要があります。「将来的に経営にチャレンジしたい」「一度経営者として挑戦したが、さらに大きなフィールドで挑戦したい」といった意欲のある方に、ぜひグループ会社の経営を一緒に担っていただきたいと考えています。
事業会社ならではの「事業再生・成長」。本質的な経営力が身につく実践と支援の場
早田
キャリアの観点から見て、貴社で働くことの魅力や、経営人材として成長していくうえでの環境について伺えますか。
佐藤様
最大のメリットは、「経営者を目指せる機会が豊富にあること」です。 M&Aでグループジョインいただいた会社の経営を担うことは、プロ経営者に近い側面がありますが、私たちは事業会社ですので、売却(Exit)をゴールとするのではなく、長期的な視点でその会社の事業を考えて伸ばしていく必要があります。これは非常にタフな環境ですが、M&Aを多数実施している当社だからこそ経営の修羅場を経験できる数少ない環境です。
早田
特に「育成」という観点では、どのような仕組みや環境が用意されているのでしょうか。
佐藤様
じげんには、経営者としての実力を磨くための「実践の場」と「サポートの仕組み」があります。
・実践の場: M&A先をすべて本社統合するのではなく、ロケーション、カルチャー、人事制度などを各社の特性を鑑みて、独立させた状態で経営していただきます。そのため、単に事業のPL(損益計算書)を見るだけでなく、BS(貸借対照表)や組織マネジメントを含めたコーポレートアクション等、独立系に近い感覚で会社経営を実績できます。
・サポート体制: 代表の平尾や役員陣など、経営の実践経験者による定期的なフォロー、フィードバックを行います。また、同じような課題を持つグループ会社の経営陣とディスカッションし、相互に学び合える仕組みも整えています。
社長未経験から社長になった事例も多数あります。「実践」と「フォローアップ」の組み合わせにより、真の経営者を目指していただける環境です。
「事業家」と「カルチャー・コングロマリット」の共存。グループ会社がM&Aを仕掛ける新たなフェーズへ
早田
M&Aでグループが急速に拡大するなか、組織文化がどのように保たれているのかも気になります。じげんではどのようなカルチャーが根づいているのでしょうか。
佐藤様
親会社であるじげんは、昔から「事業家集団」というカルチャーを持っています。事業家志向や経営志向を持つ、志の高い人材が集まっており、上場企業でありながらベンチャー精神が色濃く残っています。 一方でグループ全体としては、各社が持つ良いカルチャーを尊重し共存させる「カルチャー・コングロマリット」という方針をとっています。それぞれ各社の方針を尊重しながら、グループ全体を形成しています。
早田
最後に、今後のグループ経営とM&A戦略の展望、そして本記事を読んでいる方へのメッセージをいただけますか。
佐藤様
今後も自社サービスのオーガニック成長とM&Aを推進した非連続な成長を掛け合わせて、成長を続けていきます。現在はグループ経営をもう一段進化させるフェーズに来ており、本社がM&Aを行うだけでなく、自立した各グループ会社が主体となってさらにM&Aを推進していくという、より重層的な事業構造への転換を進めています。
経営にチャレンジしたい方にとって、これほどエキサイティングな環境はないと自負しています。我々の考えや挑戦の機会に共感してくださる方と、ぜひ一緒に事業を伸ばしていきたいです。


2006年、中央大学法学部を卒業後、人材系コンサルティング会社に入社。2008年、株式会社アイアンドシー・クルーズの創業に携わり、取締役COOとして事業全体の統括、グロースを実行。2020年、株式会社じげんへのM&A、合併に伴い転籍。2021年に執行役員、2023年に取締役に就任し、現在は、執行役員としてライフメディアプラットフォーム事業本部長および人事管掌役員および国内外グループ複数社の代表および役員を兼任。

所在地 :〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-4-8
代表者氏名:代表取締役 社長執行役員 CEO 平尾 丈
設立年月日:2006年6月1日
連結資本金:125百万円(2025年3月31日時点)
事業内容 :ライフサービスプラットフォーム事業
従業員数 :898名(2025年3月31日時点)

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