未経験でコンサル転職後に「きつい」と思われがちなこととその対策

コンサルファームは、特に若手を中心にコンサル未経験で入社してくる人も少なくありません。未経験で入社してくると、コンサルとして求められるスキルの要求レベルの高さや、コンサル特有の働き方などに対して苦労し「きつい」と感じる人も多いようです。

そこで、今回の記事では、未経験からコンサルに入社して、きついと思われがちなことを三つと、それらへの対策をお伝えします。

【目次】

  1. 「きつい」こと①エクセル、パワーポイントによる資料作成
  2. 「きつい」こと②「専門性」が足りない
  3. 「きつい」こと③意外と「営業スキル」が要求される
  4. 「きつい」と思う局面があることを覚悟しておくことが大事

「きつい」こと①エクセル、パワーポイントによる資料作成

コンサルファームでは、Office系のソフトについては日常的に使用します。その中でもエクセルとパワーポイントは、使用する頻度と要求される資料レベルの高さに苦労する人が少なくありません。

前職で使ったことがあまりない人は当然きついですが、投資銀行出身者などある程度使用経験がある人でもアサインされる案件によっては戸惑うことがあります。

資料作成の品質・速さ・正確性の要求水準が高い

コンサルではエクセルにしてもパワーポイントにしても、見やすく、論点が整理されていて、かつ隅々まで正確な資料の作成を要求されます。その要求水準は、入社したての若手だったとしても非常に高いです。

その背景には、資料の「位置付け」があります。ほとんどの業種では、作成する資料といえば社内の情報整理か、顧客に出す「提案資料」や「説明資料」という位置付けでしょう。これらは別に顧客との契約に基づいて作成されているわけではなく、資料を出すこと自体から収益が生まれるものではありません。

しかしコンサルという仕事では、多くの場合、顧客との契約に基づいて制作される「成果物」の一環として資料を提示します。すなわち資料それ自体が顧客から収益を得る手段の一部となっているのです。

コンサルにおいて資料の質が低いことは、製造業でいえば製品それ自体の質が低いのと同義になることから、他の業種より一段階高い品質の資料作成が当然のように求められます。

同時に、契約である以上、プロジェクトを円滑に進めるという責務がコンサルには課せられています。その責務の中には「資料を期限までに提出する」ことも当然含まれます。また資料作成の遅れはプロジェクトの進行遅延につながるケースも多いことから、期限に間に合うようスピーディな資料作成が求められるのです。

「資料を正確かつ迅速に作るのは当然」と誰しも考えるものですが、コンサルファームで求められるレベルは、他の業種の資料作成とはレベルが異なります。そのため、入社してしばらくはそのギャップに苦労してしまう人も少なくありません。

自己研鑽と社内研修の活用、あとは慣れ

資料作成の中でも多くの未経験者がきついと思うのは、パワーポイントとエクセルによる作業です。関連書籍がたくさん販売されているため、入社前から読み込んで、可能な限りキャッチアップしておくと良いでしょう。

特にエクセルは、関数や基本的な機能を一通りさらっておくだけでもキャッチアップは随分とスムーズになります。

また、ファームではさまざまな社内研修が展開されていることも少なくありません。その中には資料作成に関する研修もあります。「コンサルとしての」資料作成のポイントは、コンサル内での研修でなければ身につかない部分も多いため、こうした機会は積極的に活用しましょう。

とはいえ、最終的には実戦で揉まれながら慣れていき、精度を高めていくしかないという部分もあります。最初の数ヶ月は「きつい」ことをあらかじめ念頭においた上で、顧客から評価される資料作成のスキルを高めていきましょう。

「きつい」こと②「専門性」が足りない

コンサルファームに入社する人のほとんどは、何かしらの専門性をすでに持っていて、それを活かすべく入社しています。(入社面接では、コンサルで使える自分の「強み」を存分にアピールしたはずです)

しかし、コンサルの案件では、複数の「専門性」が必要とされることが多いため、当初はアサインされたプロジェクトの内容がよくわからず「きつい」と感じるケースは少なくありません。

専門性の「掛け算」で成り立つプロジェクトが多い

オーソドックスなコンサルプロジェクトでは、次の三つの専門性が同時に要求されます。

  • 顧客の業種・ビジネスに関する専門性
  • 顧客の現状から課題・ソリューションに関する仮説を立てるコンサル能力
  • 課題に対するソリューションに関する専門性

このうち「コンサル能力」については、未経験でありながら、現役コンサルタントと比肩する程の力をすぐに発揮するのは困難です。

一方、その他の「専門性」については、コンサルにも負けない、という気概で入社してくる人が多いのですが、働き始めてみると力不足を実感する人が少なくありません。なぜなら、多くのプロジェクトではクライアントの業界に関する知識と、課題解決のソリューションに関する知識の二つの専門性が同時に要求されるためです。

例えば、製造業出身者が同じ製造業のDXプロジェクトに入ったとすると、製造業のビジネス特性には専門性がある一方で、ITやDXに関する知見がないために、苦労することが考えられます。

新しい知識を積極的に取り入れる姿勢とネットワーキング

実は、そもそも現役のコンサルタントも幅広い領域に深い知見を持っているとは限りません。もちろん、未経験者と比較すると守備範囲が広いコンサルタントが多いものの、やはり新しいプロジェクトに入ると、これまでになかったスキル・知識が要求されるため、必死にキャッチアップしなければならないのです。

コンサルタントは、未知のスキル・知識を常にアップデートしていかなければならない仕事であることを理解して、プロジェクトのたびにわからないことを積極的に吸収していく姿勢が求められます。

また現役コンサルタントは、自分が不得意な領域については、他のチームメンバーやファーム内のコネクションから情報収集するなどして、プロジェクトに支障が出ないように取り組んでいます。

未経験ではファーム内の人脈が形成されていないため「きつい」と感じるのはやむを得ません。できるだけ早く他のメンバーからサポートを得られるように、ファームのネットワーキングを積極的に行うことが、長期にわたってコンサルとして活躍していく上では重要です。

「きつい」こと③意外と「営業スキル」が要求される

未経験からコンサルファームを受ける時に、コンサルタントを営業職に近いと考える人はあまりいないでしょう。もちろん職種としてコンサルタント=営業職ではないのですが、実際には営業マン顔負けの営業スキルが必要となるケースは少なくありません。

顧客対応自体が付加価値となるコンサルタント

コンサルは顧客に対するアドバイスや課題の解決によってコンサルフィーを獲得するサービス業です。すなわち、顧客とのミーティングやプレゼンはもちろん、顧客からの問い合わせへの対応など、顧客とのコミュニケーション全てが付加価値の一部となります。

顧客に「フィーに見合う仕事をしてくれた」と思ってもらえるよう、コンサルタントは顧客のニーズや意図を察知して、常に迅速・的確な対応を求められます。昼夜問わず、時には休日も含めて、顧客対応に時間を割く局面も珍しくありません。プロジェクトの円滑な推進やニーズの掘り起こし、リレーション強化のための宴席・接待に取り組むこともあります。

特に営業以外の領域からコンサルファームに入社してくる未経験者の中には、当初コンサルタントの営業的な対応力の高さに驚く人が多くいます。したがって、自分に営業経験がないと、他のコンサルと同じような質の高いコミュニケーションが取れないがゆえに「きつい」と感じてしまうことが少なくないのです。

コミュニケーションスキルが重視される仕事であることを意識

このポイントできついと感じる人が多い背景には、未経験者ではコンサルタントと営業職の共通点を意識しにくいことがあります。実は、どちらの仕事も、非常に高いコミュニケーション能力が必要とされる職業なのです。

そもそも人とのコミュニケーションに自信がない人は、コンサルタントへのチャレンジを再考した方が良いかもしれません。一方、それでもチャレンジしたい人、またすでに内定を勝ち取っている人は、まずコンサルタントに高い営業スキルが要求されることを覚えておきましょう。

その上で、ファーム入社後は次のようなアクションを取るのが有効です。

  • 顧客のニーズや考えを引き出すことを常に意識する
  • 自分がわかる範囲では積極的にディスカッションに入り、早めに自分の強みを確立する
  • ファームのコミュニケーション関連の研修には積極的に参加する

コンサルとして付加価値を高めるには、顧客のニーズや真に考えていることを、ディスカッションや会話の中から引き出す必要があります。一朝一夕でできることではありませんが、意識的に顧客と向き合えば、成長スピードが早まるでしょう。

また、プロジェクト当初は何が何だかわからず、ディスカッションに全く加われない人も少なくありません。入社時にアピールした自分の専門性や強みを思い出して、守備範囲内の話題が来た時には、まず積極的にディスカッションに加わるようにしていきましょう。

最後に、顧客対応はコンサルにおいて重要なタスクであるため、多くのファームではコミュニケーション関連の研修が設定されています。こうした研修を積極的に活用すれば、対応力を高めることが可能です。

「きつい」と思う局面があることを覚悟しておくことが大事

今回は未経験からコンサルファームに入社する人が苦労するポイントを三つ紹介しました。それぞれについて対策も記載したので、ぜひ参考にして、スムーズなキャッチアップに努めてください。

一方で、コンサルタントは一般的に難易度の高い職種の一つ。そこに未経験から入社するわけなので、ほとんどの人は「きつい」「こんなはずじゃなかった」と思う局面に直面することがあるでしょう。

未経験からコンサルに転職して成功するためには、容易なキャリアではないことを覚悟した上で、力不足を感じた時にあきらめずにキャッチアップしようとする忍耐力が重要です。

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>コンサルタントへのキャリアに関する記事

コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html

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今回の記事では、未経験からコンサルに入社して、きついと思われがちなこと、そしてそれらに対する対策をお伝えしました。
マーケットを見渡しても優秀なメンバーが多い業界だけに、いきなり高年収や高いタイトルで入社すると、業務に追いつけず早期退職などの危険性もあるのが事実です。そのため、コンサル転職では事前に入社する企業の内情や、現状を知っておくことが大切です。
コンサル転職をお考えの方は、すでに入社されている知人から情報収集する、また業界に詳しい複数のエージェントに聞くことをおすすめします。

また、コンサル転職をお考えの方は、ぜひアクシスコンサルティングにお気軽にご相談ください。


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