コンサルファーム・ファンド等「ベンチャー支援ポジション」の特徴・転職年収事例・キャリアパス

【目次】

  1. ベンチャーに関わる方法は「ベンチャー企業に転職」以外にも様々な選択肢あり
  2. ファームの「ベンチャー支援ポジション」は、業務改善~新規事業の計画・実行などサポート方法は様々。ただし、足元の問題解決のために地道な対処が必要なことも
  3. VCファンド運営では、ベンチャー投資前後のあらゆるフェーズに関われる。その分採用要件は高く、地道なネットワーキングなど泥臭い動きも大切に
  4. 大手企業「ベンチャー協業推進ポジション」は、比較的安定あり・リソースありで新規事業立ち上げに挑戦できる。ただし、想像以上に自主性が求められる
  5. (ご参考)ベンチャー「ファーム」という選択肢も

ベンチャーに関わる方法は「ベンチャー企業に転職」以外にも様々な選択肢あり

「次のキャリアとしてベンチャー企業に興味を持っている」というご相談をいただくケースが増えています。その際、ベンチャー企業に転職するというのが王道ではありますが、当該の企業にジョインするだけでなく、

・コンサルティングファームの「ベンチャー支援ポジション」
・ベンチャーキャピタル/ファンド
・大手企業の「ベンチャー協業推進ポジション」
・ベンチャーファーム

など、様々な立ち位置での関わり方が存在し、それぞれで得られる経験やネクストキャリアにも変化があります。そこで今回は、それぞれのポジションの特徴、転職年収事例、キャリアパスなどについて、弊社の独自取材や、採用担当・転職者の生の声などを交えてまとめました。

ファームの「ベンチャー支援ポジション」は、業務改善~新規事業の計画・実行などサポート方法は様々。ただし、足元の問題解決のために地道な対処が必要なことも

従来は大手企業が主なクライアントであったコンサルファームですが、最近ではベンチャー支援や協業に力を入れるファームも増えています。

通常の大手企業に対して行う支援内容と比較すると、現状の業務改善といった支援はもちろん、ベンチャー企業が有する技術や研究成果物を基にした新規事業の計画・実行までハンズオンで支援することも多くなるようです。
最近では、ベンチャーキャピタルからこうしたコンサルファームに移る方もいらっしゃり、その理由は「バリューアップだけに留まらず、クライアントの社会への貢献度を高めるというビジョンに共感して入社した」とのことでした。

ただし、特に若いベンチャー企業では、新規の取り組みに入る前に解決するべき問題も山積みなケースが多く、例えば「既存事業の整理」「各オペレーションの非属人化・仕組み化」「資料の電子化」などといった想像以上に地味な作業も多くあるとの声もあります。

「ベンチャー企業」と一口に言っても、そこで抱えている課題は様々で、それも日々流動的に変化します。また、「ベンチャー支援」もどこに重きをおいて取り組むかはファームごとに大きく異なります。
「ベンチャー支援ポジションで新規事業をやりたい」という志向で入社するとミスマッチが起こる可能性もあります。

事前に業務の内容やクライアントとの関わり方について詳しく調べることをおすすめいたします。

ファームの「ベンチャー企業支援ポジション」からは、

・ファンドにおける投資先バリューアップ担当
・ベンチャー企業での経営企画

といったキャリアパスに繋げる方が多いようです。

■(募集ポジション例)ベンチャー企業や公的機関のR&D部門へのコンサル

シード期以前のスタートアップ企業のR&D部門や、公的機関の研究者等に対し、データマネジメントや公的資金のモニタリングといったコンサルティングサービスを提供するポジション。

弊社経由での転職年収事例では、

・25歳女性、年収500万円(大手商社)
⇒コンサルタント、年収650万円

・35歳男性、年収1050万円(SIer)
⇒マネージャー、年収1,200万円

など、未経験からの転職でも年収アップの事例も多くあります。

VCファンド運営では、ベンチャー投資前後のあらゆるフェーズに関われる。その分採用要件は高く、地道なネットワーキングなど泥臭い動きも大切に

ファンドやポジションにもよりますが、VCでは、「投資元の募集」「投資候補ベンチャーとのネットワーキング」「投資先の選定」「投資後のバリューアップ支援」とベンチャー投資前後のあらゆるフェーズに関われるのが大きな特徴でしょうか。

ただし、採用要件としては大手コンサルで言うとマネージャークラス以上の経験に加えて、財務モデリングなどの知識も求められます。
VC採用担当からは「研修や教育の機会はあまりなく、ポテンシャル採用はほとんどない。条件に当てはまらない方は基本的には履歴書の段階から省くこともある」との声もあり、近しい業務を事前に積んでおく必要があります。

また、一昔前までは日本でVCがそこまで発達していなかったこともあり「VCが投資するベンチャーを選ぶ」という側面が強かったのに対し、最近ではVCの数も増え、大手企業CVC、個人投資家など投資先を探すプレイヤーが増え「いかにいいベンチャーに自社VCを選んでもらうか」という視点も必要になってきたという声も出てきました。

実際に、投資前にはベンチャー経営者とのリレーション作りを地道に行う必要があったり、投資後の支援では、直接売上にヒットする「見込み顧客の開拓」と「人員採用」というニーズも多く、「戦略策定」と言った支援の他にも「知り合いの優秀な人材を囲っておいて人材紹介的に紹介する」「自社のネットワークの中から見込み顧客を開拓し営業同行する」と言った泥臭い支援が必要になるケースもあるようです。

VCからのキャリアパスで言えば、VCのパートナーになる、自分が独立してファンドを設立するというパスはもちろん、起業やアーリーベンチャーにジョインするという選択肢も存在します。
投資元との関係構築の場も多いため「資金調達のパイプが保有できる」「ベンチャー経営層との知り合いも増える」など、次のキャリアにつながる人脈作りにも役立つという声もよくお聞きします。

■(ポジション例)VCにおける投資担当

スタートアップの中でもシードフェーズの企業への投資に特化しており、ソーシング~Exitまで、ベンチャー投資活動における戦術策定と実行を行うポジション。

弊社経由での転職年収事例では、

・31歳男性、年収1,100万円(日系戦略ファームのシニアマネジャー)
⇒年収800万円

・33歳男性、年収1,800万円(外資系戦略ファームのマネージャー)
⇒年収1,100万円

どちらの方も、戦略ファームのコンサルタント(マネージャークラス)であり、「実行フェーズに関わりたい」といった理由が転職の動機となっております。

企業にもよりますが、年収に関しては執行役員クラスで~1,200万程度でしょうか。
ファームのマネージャークラスの方は年収ダウンも考えられます。また、VCの採用担当者曰く、「年収を下げてでもチャレンジしたい人を望む」と、年収よりもファンド運営で得られる経験に価値を見いだせる方を求めているようです。

大手企業「ベンチャー協業推進ポジション」は、比較的安定あり・リソースありで新規事業立ち上げに挑戦できる。ただし、想像以上に自主性が求められる

大手事業会社でも、次の柱となる事業を創出する「新規事業立ち上げチーム」をつくり、関連会社を立ち上げるといったケースが増えてきました。
その際に、自社だけで完結せずに、ベンチャー企業とのアライアンスや協業を検討するオープンイノベーション的な動きも活発になってきています。

キャッシュアウトや、アセットやリソースが足りないという心配をせずにベンチャー協業や新規事業立ち上げに挑戦できるのが本ポジションのメリットでしょうか。

ただし、新規事業チームと言っても、状況は様々で、

・新規事業と言ってもテーマも決まっておらず取っ掛かりがない。既存事業との連携は薄め
・ベンチャー協業と言っても、特にネットワークがあるわけではない
・「チーム内の70%はプロパーの社員」など、チーム内に起業や新規事業立ち上げのノウハウを持ったメンバーが少ない

などはよくある話であり、思いの外自主性が求められるという声もあります。
また、将来的には起業も視野に入れていたものの、知らぬ間にどっぷりと大手の安定した環境に浸かり、いつの間にか起業という目標を捨てていたというケースも。。

また、自社内の承認フローの調整はもちろん、協業先のベンチャー企業などの社内外含めた人間関係の調整が必要になるケースが多くなります。
ここはハイカロリーな一方で、「コミュニケーション力」を鍛えるにはうってつけで、将来的に大手企業における経営層へのキャリアパスも考えているといった方には学びの機会が多いポジションとなります。

■(ポジション例)大手事業会社における「次世代の事業創出・推進」ポジション

次世代の社業の柱となる新規事業の企画計画・事業遂行、ベンチャー企業の発掘・精査・アライアンスや資本投入の検討、新規事業を軸にしたスタートアップの初期メンバーとして事業の遂行、など「次世代の社業の柱」となる事業創出のあらゆるフェーズに携わるポジション。

弊社経由での転職年収事例では、

・30歳男性、年収750万(起業経験のある、外資系総合ファームのシニアコンサルタント)
⇒年収700万円

・34歳男性、年収1,050万(ハンズオンまで手掛ける日系戦略コンサルのマネージャー)
⇒年収1,000万円

など、このポジションに限らず、コンサルから事業会社への転職では年収に関してはやや下がるケースが多いでしょうか。

(ご参考)ベンチャー「ファーム」という選択肢も

最後に、ベンチャーファームという選択肢をご紹介します。
「大手コンサルからベンチャー事業会社に転職するのは、企業フェーズも事業内容も大きく変わるため、キャリアチェンジするのはハードルが高い」といった声をお聞きしますが、ベンチャーファームであれば、そのハードルを一定下げることができます。

ベンチャーファームでは、コンサルティング事業はもちろん、自社アプリやソリューションの開発など自社の新規事業を展開していることも多く、「コンサルティング」と「自社の新規事業」という両方のキャリアを描ける点が魅力でしょうか。

さらに、「上が詰まっていないケースも多く、結果次第で比較的早く組織の経営層になることができる」「事業立ち上げなどのプロジェクトにおいていきなり裁量権のある仕事を任せられる」などの声もよくいただきます。
努力次第では事業統括責任者や、事業を軸に子会社化した先の経営陣といったキャリアパスも描けます。

ただし、これはベンチャーフェーズの企業すべてに当てはまりますが、設立が間もないといった理由から、人材や資金面でのリソースが不足しがちです。
例えばあるコンサル案件で想定外の出来事が起きたとしても、それに対しての応援や追加人員などは期待できないケースが多いでしょう。

良い意味でも悪い意味でも一人一人の責任が大きく、業務フローや教育体制などが「仕組化されてない」ケースも多く、入社後のキャッチアップなども「業務内で覚える」ことが求められるため、より「自分で学ぶ」姿勢が重要となります。
一方で、制度等が整ってないゆえに、「自分たちで仕組化できる」「自分たちの意見が組織運営に反映されやすい」点は「当事者意識」を持ってビジネスをしたい方にとっては、メリットと言えるでしょう。

■(ポジション例)事業開発コンサルタント

コンサル事業以外にもアプリなどの自社プロダクトを抱えており、事業創出の戦略立案からサービス企画、開発プロジェクトマネジメントまで行います。

弊社経由での転職年収事例では、

・26歳男性、年収450万円(日系の経営コンサルティングファームにて、主に中小企業のマーケティング支援)
⇒コンサルタント、年収550万円

・33歳男性、年収700万円(大手ベンチャーのクレジットカード顧客戦略)
⇒シニアコンサルタント、年収800万円

・35歳男性、年収1,100万円(総合系ファームのマネージャー ※金融領域)
⇒マネージャー、年収1,000万円

上記の例があります。事業会社出身の方は、年収アップでの転職を果たされている方が多いですが、大手ファームから転職された場合は、年収を下げての転職といったケースもあるようです。

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今回は、ベンチャー支援・経営に関わるサービスや事業を展開するコンサル・ファンドのポジションの特徴、転職年収事例、キャリアパスなどについてご紹介しました。

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