経営企画向け職務経歴書(レジュメ)の書き方【サンプル・テンプレートあり】

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転職活動において、企業に応募する際に充実させておきたいのが、自分の経歴が詰まっている職務経歴書(レジュメ)です。

これまでの経験や実績の棚卸を行い、要点を記載することで、経営企画の責任者や人事担当者にとって読みやすく、見やすくなっており、採用したいと思ってもらえる職務経歴書に仕上げていくことが非常に重要です。

今回は、経営企画職に応募する際に必要な職務経歴書のサンプルを紹介するとともに、作成する際のポイントや注意点を分かりやすく解説します。

【目次】

  1. 経営企画向け職務経歴書(レジュメ)ダウンロード&実際のサンプルを紹介
  2. 経営企画志望者が職務経歴書を作成する際のポイント
  3. 経営企画志望者が気を付けたい職務経歴書作成時の注意点
  4. 経営企画の職務経歴書は継続的にブラッシュアップして最良の状態に

経営企画向け職務経歴書(レジュメ)ダウンロード&実際のサンプルを紹介

弊社の以下のサイトにおいて、経営企画向けの職務経歴書サンプルが無料・登録不要でダウンロード可能です。

経営企画経験者は「経営企画・事業企画向け」、未経験者は職務経歴書ダウンロードページから、職歴に合ったテンプレートをご利用ください。

経営企画・事業企画向け職務経歴書
職務経歴書ダウンロードページ

サンプルに記載されている各項目を簡単に紹介しますので、ダウンロードした後、Word版の職務経歴書サンプルを開きながら一緒に確認してみてください。

職務概要

これまで経験してきた職務をまとめる形で記載する箇所ですが、経営企画の経験が長い方にとっては、比較的分量が多くなりがちで、逆もまた該当します。

経験職務を多すぎず、また少なすぎず、200字から400字程度で簡潔にまとめることが重要です。

さらに、採用担当者が最初に目を通す場所のため、自分自身をいかに簡潔かつ分かりやすく表現できるかにこだわりたい所でもあります。

まずは後述する得意分野や職務経歴詳細をまとめてから、最後に全体を総括する形で職務概要を充実させましょう。

職務経歴

こちらでは、就業期間における所属企業と配属部門を記載することとなります。

期間中に役職がついていれば、「◯◯◯部門配属 マネージャー就任」などと記載しましょう。

異動や転職が多い場合、おもに活躍した企業や部署を抽出する形で記載し、詳細は後述する職務経歴詳細にまとめるのがおすすめです。

さらに、転職活動中や家庭の事情等により年月が途切れる場合、採用側としてはその期間何をしていたのか気になる所でもあるので、その理由も説明できるように準備しておく必要があります。

得意分野

これまでの職務経験の中で得意とする分野や専門性などを記載する箇所です。

特に自分自身の強みとしてアピールできる点は、具体的にどのような所なのかを漏れなく記載していくことが重要です。

企業側としては、応募者が得意分野を通じて自社に足りない所を補ってくれる人材かどうか、期待する箇所でもあります。

職務経歴詳細

こちらでは、先述した職務経歴の項目よりもより具体的に記載していく箇所となります。

おもな担当分野とともに、その際に残した成果や実績を記載することとなります。

単独で成果を記載することが難しい場合は、チームで出した成果や貢献を具体的に記載していくことも考えられるでしょう。

経営企画は、部門内や部門間での連携も重要であるため、チームで協力しながら成果を出したことも、採用企業によってはポイントとなってきます。

さらに、転職経験がある方は、必ず面接時に聞かれる転職理由についても予め記載しておくことも重要です。

前もって離職理由を明確にすれば、面接当日には面接官が把握している前提でより理解を深めてもらえるメリットがあります。

反面、書類選考の段階で転職理由が事前評価されるため、やむを得ない理由を除き、次へのキャリアを見据えた前向きな理由で記載することが望まれます。

資格

経営分野をはじめとして、財務や経理、監査、語学等の経営企画業務で活かせるような資格があれば、記載するのが望ましいでしょう。

必ずしも難易度の高い資格を書く必要はありませんが、経営に関する業務を行う中で、誰でも取得可能な資格や業務との親和性がない資格は、たとえ持っていたとしても差別化要因に繋がらないことから、記載をするのは避けた方が無難です。

一方で、現在取得を目指している資格や受験の予定、課目合格がある試験の合格状況等、今後資格取得を目指していることをアピールするのもよいでしょう。

経営企画志望者が職務経歴書を作成する際のポイント

前章で紹介した職務経歴書のサンプルを参考にしながら、経営企画志望者が職務経歴書を書く際のポイントを具体的に紹介します。

記載方法ではなく、記載する際に気を付けておきたいポイントとして整理します。

職歴を洗い出して整理する

大学卒業後から現在まで、時系列でどのような職歴を経てきたのか、まずは洗い出すところから始める必要があります。

特に初めて職務経歴書を書く方や、暫く転職を経験していない方にとっては、必要な作業となるでしょう。

職務経歴書を記載したことがない方として、転職経験がない、またはほぼ転職活動をせずにリファラルや紹介で次の会社に入った方を想定してみます。

現在就業中であれば、記憶が新しいことや何をやったかの実績が手元にも残っていることが多く、過去を振り返りやすいでしょう。

これまで業務としてどのようなことを行ったか、何を成果として残したのか等、1つひとつ思い出しながら書き出していきます。

過去就業した会社の場合は、現在は違った業務を担当していることから、記憶が途切れてしまっていたり薄れていたりしますが、カレンダーやメモなどに当時の出来事が残っていれば、そこから記憶をたどって書き出していくこととなります。

書き出したあとに時系列で並べ、前後関係から業務やスキルのつながりを思い出しながら、追記していくことで肉付けしていくこともできるでしょう。

そのような方法を繰り返しながら、結果的に職務経歴書に記載できるような内容を固めていきます。

スキルや成果など経営企画でアピールできるポイントを確認する

前章の得意分野や職務経歴詳細を肉付けしていくため、また面接で聞かれた際の明確な回答を想定するために、アピールポイントとしてどのようなスキルを持っており、成果を出してきたのかを確認する必要があります。

具体的には、前述で紹介した出来事の抽出を通じて、その時に自分はどのような仕事をして、どのような成果をあげたのか。またどのようなスキルを身に付けたのかを、記憶をたどるようにして関連付けながら考えていくことが大切です。

現在に繋がるスキルであれば、そのスキルについて年を経るごとにどのような形で磨き上げてきたのか、応募する企業でスキルを用いて何ができそうなのか、その点も得意分野や職務経歴詳細に記載しておくのもいいでしょう。

具体例を挙げると、経営企画配属初年度と2年目までは各部門の単年度計画の集計、チェック業務を中心に計画を学び、3年目からは年次に加えて中期経営計画のプロジェクトメンバーとして計画立案を担当してきている。

さらに、5年目からは経営陣との間に入って中期経営計画プロジェクトのリーダーを担当し完成とリリースまでこぎつけたなどです。

経営企画におけるスキルやキャリアに深みを持たせていることをアピールし、「御社では即戦力で活躍できます」という位置づけを、採用側に対しても明確にイメージできるような状態にする必要があります。

面接では職務経歴書をもとに必ず聞かれる内容であることから、過去のスキルや成果をはっきりと伝えられるように、具体的にアピールポイントとして整理しておくことが大切です。

実績や成果は定量化を心掛ける

実績や成果などのアピールできるポイントは、可能な限り定量化することが望まれます。

例えば「経営企画のコスト削減提案により通期の経常利益率10%達成に寄与した」、さらには「主担当として資金調達を実施し、メインバンクより10億円の調達に成功した」などです。

仮に定性情報であると、採用担当者によっては判断が異なるうえ、自社との比較によって成果を評価しにくい点もあるためです。

一方で、経営企画業務であれば、全社に貢献したにもかかわらず定量的に評価しにくい実績もあるでしょう。

その場合は、職務経歴書サンプルでも紹介したような「立ち上げた」「成功させた」「構築した」など、ゴールを明確にして達成したことを示すのも1つの手段です。

経営企画志望者が気を付けたい職務経歴書作成時の注意点

続いて、職務経歴書を作成する際の注意点を紹介します。

職務経歴書は自分を応募先企業にアピールする重要な資料です。事前にしっかりと内容を精査しましょう。

職務経歴書の内容が応募企業の求人内容と合っている

まず、自ら応募する企業と自分の経験、すなわち職務経歴書の内容がマッチしていることが重要です。

いくら職務経歴書の内容や経歴がよくても、企業側が求めている人材と合わない場合は、採用に至るのは難しいでしょう。

M&Aを専門的にやってほしい人材を募集していた場合、自分自身のキャリアが予実管理や経営計画の策定が中心であったら、同じ経営企画の分野であったとしても、M&Aの経験者が書類上優先される可能性が高いです。

仮に、募集企業の求人が少し自分の経験と異なっても、その企業への志望度が高ければ、求人内容に合わせて職務経歴書を仕上げていく必要があります。

例えば、M&Aの実行を担当してほしい人材を募集している場合、実際に買収先候補の資産査定は手掛けたことはないものの、経営計画業務で子会社の経営計画立案支援や子会社管理に携わっていれば、相手先企業の内情が理解できるスキルがあるということで、採用される可能性はあるかもしれません。

もちろん、職務経歴書の内容とこれまでのキャリアが異なっているということは絶対にあってはならないですが、志望する企業でこれまでの経験が活かせそうならば、経験を深掘りして親和性を探すことで、採用の可能性があると考えられます。

さらに転職を志望する業界や企業によって使い分けをすることで、より志望先に合わせた内容にブラッシュアップしていくことも必要です。

また、可能であれば自分自身が応募するに値するかどうか、転職エージェントに相談する、または、エージェント等を通じて企業側に確認してみるのもよいでしょう。

これまでの経験や志望動機、今後やりたいことなどの整合性が取れている

企業側としては、「この人が経営企画部門に来てくれれば活躍してくれそうかどうか」を見ています。

そのため、企業が求めていることと求職者本人のポテンシャルや経験、そして将来的にやりたいことや達成したいことがマッチしていることが望まれます。

ほかにも、経営に対する理解や企業カルチャーとの親和性、年齢的なバランス、さらには会社にとって足りないピースが埋まるかどうかなども、要素として考えられるでしょう。

一貫性があり論理的な展開がなされている

繰り返しになりますが、職務経歴書は限られたスペースの中で、これまでの自分の経歴を網羅してアピールする必要がある文書です。

そのため、内容が抽象的なものではなく一貫性がある具体的なものであることに加え、相互の職務経験が関連して結びついていて、論理的に展開していることが求められます。

これまで積んできたキャリアに対して、それ以降のキャリアがどのように活かされたか、関連付けて記載されている必要があります。

とりわけ転職後に経営企画職を志望するのであれば、未経験可の求人でない限り、現状経営企画職であるか、経営に近い財務やマーケティングなどに関連する業務に携わっていることが望まれます。

また、これまでの経験職種から、現時点の経営企画職もしくは財務やマーケティングに関連する業務を担当することになった経緯、キャリアの関連性、積み上げてきたおもなスキルなど、内容が一貫していることが望まれます。

仮にキャリアとして営業職から経営企画職への異動となって現在に至っている場合であっても、営業職から経営企画職へキャリアアップした理由や、関連する業務内容、積み上げてきた営業と経営企画で関連するスキルを明確に述べることができればより良いでしょう。

書類選考ののちに面接に進んだ場合であっても同様であり、自分自身のキャリアについて論理的にプレゼンができるように訓練しておく必要があるかもしれません。

また経営企画部門は経営を扱う業務が中心であり、経営陣に対する説明の場でも論理的な考え方が重要視されます。

そのため、応募時の職務経歴書や面接においても、論理的な考え方ができる人材であることがアピールできれば、より合格に近づくことでしょう。

学歴や資格は経験上どう活かされたかを明確に

最近では、面接時や採用時に学歴を問わない企業も増えてきています。

一方で、学生時代にどのような勉強をして、社会人になってから知識をどのように活かしてきたのかは、1つのポイントとなるでしょう。

経営企画であれば、経営学をはじめ、経済学や法学等の文系の各学部、さらには情報工学や経営工学等の理系学部とも親和性がある可能性が高いです。

そのような学問をベースとして、新卒入社後すぐに経営企画部門に配属される方、さらにはジョブローテーションで他の部門を経験しながら経営企画部門に入られる方もいるでしょう。

ベースとなっている学問から、これまでどのようにスキルを磨いてきたかを考えることも必要です。

さらに、資格を取得する場合も同様でしょう。

MBAや中小企業診断士等の経営系資格であれば、経営企画職のスキルアップと直結しやすいため分かりやすいですが、ほかにも簿記や財務、法律などの資格取得を通じて、どのようなスキルを磨いてきているのか、関連づけて記載しておくことが大切です。

学位も資格も取得して終了とならないように、経歴と関連させて記載する必要があります。

継続的に職務経歴書をブラッシュアップしておく

職務経歴書作成時のポイント紹介の章で、職務の洗い出しについて記載しましたが、職務経歴書は継続的にブラッシュアップしておく必要があります。

特に転職経験者にとっては必要な事項で、直近で転職を計画していないとしても、就業している会社において今後何があるか分かりませんし、自分自身も新たな活動を始めることとなるかもしれません。

またすぐにではないものの、いつかは転職したいと考えている人は、最低でも2~3ヶ月に一度は職務経歴書を見直しておくのがよいでしょう。

より優れた新たな成果を加筆したり、過去の成果を書き直したりし続けることで、職務経歴書をより良いものにしていくことができます。

仮に、エージェント担当者やヘッドハンターなどに職務経歴書を見てもらう機会があったら、内容が最適なものになっているか、また最近の経営企画求人のトレンドに乗っており、書類選考で落とされないような内容になっているか、アドバイスを貰いながら磨き上げていくことも重要です。

経営企画の職務経歴書は継続的にブラッシュアップして最良の状態に

経営企画職の職務経歴書サンプルの紹介と作成する際のポイント、さらに作成時の注意点について紹介しました。

新たに取得したスキルや経験を加筆、修正することで、職務経歴書を継続的に見直していき、自分自身を最良の状態にしておくことが大切です。

初めて経営企画職の職務経歴書を書く方、また転職経験があり職務経歴書を充実させたい方、双方にとって満足のいく職務経歴書を作成され、転職活動が充実することを願っております。

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>経営企画へのキャリアに関する記事

経営企画部の仕事は本当に「花形」なのか?【生の声】
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/corporateplanning_real

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今回の記事では、経営企画部門への転職志望者向けに、職務経歴書の書き方の基本とポイントをお伝えしました。

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