プロジェクトマネージャ試験の勉強法・必勝法【参考書から取得のメリットまで】

システム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトマネジメントのスキルを証明するために、プロジェクトマネージャ(PM)は非常に重要な役割を果たします。そのため、プロジェクトマネージャ試験は人気の資格です。

合格率は例年大体13%程度で推移しており、難易度も高いことで知られています。ここでは、プロジェクトマネージャ試験に合格するためには、どのような勉強をしていくべきなのか、その必勝法についてご紹介します。

【目次】

  1. 情報処理技術者試験制度の中では最高位であるスキルレベル4に位置付けられている試験
  2. 勉強の進め方
  3. おすすめの参考書・問題集
  4. 試験必勝法
  5. プロジェクトマネージャ資格を取るべき人・取らなくても良い人
  6. まとめ

情報処理技術者試験制度の中では最高位であるスキルレベル4に位置付けられている試験

プロジェクトマネージャ試験は、IPAが主催する情報処理技術者試験のうち、年一回、秋期(10月)に行われる試験です。情報処理技術者試験制度の中では最高位であるスキルレベル4の試験に位置付けられています。午前Ⅰがマークシート30問、午前Ⅱがマークシート25問、午後Ⅰが記述式、午後Ⅱが論述式の試験形態となっています。

プロジェクトマネージャに関する資格試験では、他にPMP(Project Management Professional)が有名ですが、受験する前提として35時間以上のプロジェクトマネジメントに関する公式研修を受講する必要があります。また、資格を維持するために3年ごとに研修や学習などで単位(PDU)を取得しなければならず、情報処理技術者試験と比較すると敷居が高いものとなっています。

プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い資格であるものの、研修受講などの受験前提はなく、資格更新も必要ないため、コストパフォーマンスの高い資格試験となっています。

勉強の進め方

プロジェクトマネージャ試験は残念ながら、何も勉強せずに合格できることはまれで、何らかの試験対策が必要になります。プロジェクトマネージャ試験に限らず、情報処理技術者試験には効果的な勉強方法が存在します。決して奇を衒った勉強法ではありませんが、続けることができれば必ず合格に近づけるやり方です。

まず、プロジェクトマネージメントに関する知識を得るために、参考書と問題集を準備します。おすすめの参考書と問題集は次の項で紹介していますので、参考にして下さい。

試験のための勉強期間は、できれば4ヶ月程度見ておきたいところです。もちろん、毎日何時間も勉強時間を確保できるのであれば、期間はもっと短くても大丈夫ですが、おそらくプロジェクトマネージャ試験を受験するような人々は、IT業界で毎日忙しく働いている方がほとんどではないかと思われます。毎日まとまった勉強時間を確保するのは難しいでしょう。

平日にまとまった勉強時間がとれないからといって週末など休日にまとめて勉強するよりも、毎日少しずつで良いので勉強を続けるという方法をおすすめします。勉強を始めた当初はやる気があっても、休日は何かと予定が入ってくることも多いでしょう。だんだん思ったとおりに勉強できなくなり、結局受験をあきらめてしまうというのがよくあるパターンだからです。

1日の勉強量を減らしながらも、本試験当日までに必要な勉強量を確保するためには、ある程度余裕を持って早めに試験準備を始めたいものです。

さて、試験勉強は何から手をつければ良いのでしょうか。まず最初の1ヶ月は、参考書にざっと目を通すことから始めます。毎日30分程度からで良いので、参考書に目を通しましょう。まとめノートなどを作る時間はないと思われますので、3色ボールペンを使った読書法(※1)などを参考に参考書に線を引きながら、最後まで目を通すことを目標にします。参考書の内容を暗記するのではなく、まずは試験に必要な知識を俯瞰して把握するというイメージです。

※1:三色ボールペン情報活用術 (斎藤孝 著)

 

参考書に目を通せたなら、次は問題集を使って勉強を進めていきます。情報処理技術者試験では、過去問を繰り返し解くことが合格への近道です。特に午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰは過去3年分を最低3回繰り返すことを目安としましょう。

午前問題(午前Ⅰ・Ⅱ)、午後Ⅰ対策

午前問題(午前Ⅰ・Ⅱ)の選択問題と午後Ⅰの記述問題については、基本的な勉強方法は同じです。

まず過去問題の一問一問(「問1」「問2」など)の上にチェックボックスを3つ書きます。問題を解いて、間違えた問題にはチェックを入れます。当然、間違えた問題は復習をしましょう。1年分解いたら、その前の年の過去問…というようにして3年分の過去問を1周解きます。

それを3周繰り返せば、3回間違った問題には3つのチェックボックス全てにチェックがついているはずです。それがあなたの苦手な分野のため、重点的に勉強しましょう。逆にチェックがついていない問題(3回とも間違えなかった問題)は、それ以上はもう解く必要はありません。そのようにして、時間を割いて勉強すべき問題をあぶり出していきます。もちろん、3回繰り返した時点で3回間違った問題がないのであれば、午前問題及び午後Ⅰの勉強はおしまいです。試験直前にざっと復習すれば十分でしょう。

午後Ⅱ(論述試験)対策

午後Ⅱ(論述試験)においては、大体2800文字〜3200文字程度の文章を2時間で書ききらなければいけません。社会人になり、PCで文章は書くかもしれませんが、鉛筆を握って文字を書く機会は少なくなってるのではないでしょうか。試験本番までに、2時間文字を書き続けられる体力を養う必要があります。

しかし、勉強を始めた当初は1本の論文を書き切るのはまず無理です。まずは、文章を書く構成力を身につけましょう。論述試験では、3問の中から1問、自分の書けそうなテーマを選択しますが、1問の中は3つの設問(設問ア、イ、ウ)に分かれています。まずは、それぞれの設問に答える内容の文章を箇条書きで書き出します。真っ白な原稿用紙を前に、頭から文章を書き始めるのではなく、書き出した箇条書きの文章をもとに、原稿用紙を埋めていくというのがコツになります。

最初は一気に文章を書き上げられなくてもかまいません。1日目は設問アの分、次の日は設問イの分…というように何日かで一本の論文を書き上げられるようにしてみましょう。まずは文章を書くことに慣れるのが大切です。

文章を書くのに慣れてきたならば、休日などを利用して2時間で一本の論述を書き上げてみます。文章を書く時間配分を体に染み込ませましょう。毎日少しずつでも文章を書く訓練をしておけば、試験日近くには2時間文章を書き続けられる体力はつけられるかと思います。本試験までにできれば5〜6本の論述試験を解いておきたいところです。

おすすめの参考書・問題集

ここでは、実際に合格された方々からお聞きした情報なども参考に、おすすめの参考書・問題集をご紹介します。

2020 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題(アイテックIT人材教育研究部 著)

 

プロジェクトマネージャ試験に限らず、情報処理技術者試験では、過去問を繰り返し解くのが基本の勉強法です。IPAのホームページから過去問はダウンロードできますが、問題の解説は載っていません。アイテックの過去問題集は、解説も詳しくおすすめです。本書は毎年新しいものが発売されますので、なるべく最新の問題集を用意するようにしましょう。

プロジェクトマネージャ合格論文の書き方事例集 第5版(アイテックIT人材教育研究部 著)

 

はじめて論述試験に挑戦する場合、何をどうやって書いていけばいいのか見当もつかないと思います。どうやって文章の枠組みを作っていけばいいのか、テンプレートを元に論文を書くトレーニングができます。また、論文の事例も豊富に記載されていますので、どの程度の文章を書けばいいのかという参考にもなります。

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2021年版(三好康之 著)

 

本書はプロジェクトマネージャ試験の試験範囲や内容を把握する、参考書的な位置付けです。何度も読みこんで知識を増やすというよりも、過去問を解いてよくわからなかった部分を補完する、辞書的な使い方をした方が効率的に時間を使えます。プロジェクトマネージャ試験の勉強に参考書は何冊もいりません。プロジェクトマネジメントについてわかりやすく解説されている本書があれば十分でしょう。

また、試験勉強には色々な問題集・参考書に手を出しすぎないことが重要です。少なくともプロジェクトマネージャ試験に関しては、上記の3冊で十分合格できます。大切なのは、これだと決めた問題集・参考書を何回も繰り返すことです。

予想問題集のような書籍も販売されていますが、情報処理資格試験に関しては予想問題は必要ありません。午前問題に関しては、過去問題からまったく同じ問題が出題されることも多いですし、午後問題についても過去問題の傾向から大きく外れた問題が出ることはまずないからです。過去問題を確実に解けるようにすることに注力しましょう。

試験必勝法

模擬試験を利用する。

アイテックやTACなど、資格の通信教育や書籍の出版を行なっている会社では、プロジェクトマネージャ試験の模擬試験を開催しています。本試験より受験料が高いのが玉にキズですが、本試験の大体1ヶ月ぐらい前に、本番とほぼ同じ形式で試験を受けてみることが可能です。また、試験の結果は本試験までに採点の上で返却してもらえます。プロジェクトマネージャ試験は、1年に一回しか受験のチャンスがありません。一発で結果を出したいのであれば、利用してみるのも良いと思います。

午前Ⅰ免除を利用する。

プロジェクトマネージャ試験は午前Ⅰから午後Ⅱまで、丸一日かかる長丁場の試験です。情報処理技術者試験の他の区分に合格していれば、合格後2年間は午前Ⅰの受験が免除されます。例えば応用情報処理技術者試験など、半年前に他の区分を受験して午前Ⅰを試験免除としておけば、当日は少し楽ができますので、積極的に利用しましょう。

事前論文を準備する。

プロジェクトマネージャ試験において、午後Ⅱ(論述試験)の設問アは「プロジェクトの特徴」「プロジェクトの概要」などを記述させる場合がほとんどです。設問アは400字程度のボリュームしかないため、論文全体からすれば一部の記述でしかありませんが、何を書くかあらかじめ決めておけば、試験時間を有効に利用できるはずです。何を書けばよいのかあらかじめわかっている部分については、事前に準備をしておきましょう。

プロジェクトマネージャ資格を取るべき人・取らなくても良い人

取るべき人

まず、プロジェクトマネージャ(PM)を目指している人には文句なくおすすめできる資格です。プロジェクトマネジメントに関する知識があることをアピールできる資格ですので、現在システムエンジニア(SE)としてプロジェクトに関わっている人にとっては、プロジェクトリーダ(PL)やプロジェクトマネージャ(PM)への第一歩となるのは間違いありません。

また、既にPMとして業務を行なっている人にもおすすめできます。試験に合格できたからといって、プロジェクトマネジメントをうまくこなせるようになる訳では決してありませんが、一通りの知識を網羅的に手に入れることは、必ず業務にも役立ってくるはずです。

取らなくても良い人

プロジェクトマネージャ試験は難易度が高い試験であるが故に、合格するとまず間違いなくPMを志望していると思われます。加えてどこの会社であってもPMは人材不足ですので、合格したことを伝えると、開発プロジェクトにていずれPLもしくはPMを担当することになるでしょう。プロジェクトマネジメント業務を希望しているのであればもちろん問題ありませんが、技術職としてやっていきたいというキャリアパスを描いている人には、思ってもいない方向に話が進んでしまうかもしれません。人気の資格だからといって、むやみに手を出さない方が得策です。

まとめ

プロジェクトマネージャ試験は難易度は高いものの、人気のある資格です。簡単には取得できませんが、コツコツと勉強を続ければ必ず合格できますし、試験勉強を通じて身につけた勉強の習慣は、仕事でも必ず役に立ってくるはずです。時には一夜漬けで何とかなった学生時代の勉強と違い、社会人として働きながら勉強を続けるには、毎日の勉強を習慣にしてしまうことが大切です。短い時間でも良いので、毎日勉強を続けていきましょう。

また、もし試験に落ちてしまったとしても、そこで投げ出してしまわない姿勢が重要です。プロジェクトマネージャ試験は1年に1回、秋期にしか試験がありませんが、再挑戦を翌年まで持ち越してしまうと、またイチから勉強し直すことになりかねません。

情報処理技術者試験自体は、春・秋の年2回実施されています。プロジェクトマネージャ試験に不合格になったとしたら、次は他の論述系資格試験(システムアーキテクトやITストラテジスト)を受験することも検討してみて下さい。合格できればもうけものですし、合格できなくても、その半年後のプロジェクトマネージャ試験に向けて、試験の勘を鈍らせずに勉強を続けることができます。

プロジェクトマネージャ試験は論述系ということで、受験に二の足を踏む人も多い試験です。しかし、その難易度や人気が知られている資格だからこそ、転職にも有利な資格と言えます。もちろん転職には業務経験が大切なのは言うまでもありませんが、資格取得があなたの経歴に説得力を持たせてくれることは間違いありません。転職を考えている人も、キャリアアップを考えている人も、受験を検討してみるのはいかがでしょうか。

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“SE・PM”から”事業会社”転職後【年収1000万×部長職級】にたどり着くための具体的なスキル・経験とは
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/sepmannualsalary1000

SE・PMのキャリア形成に人気の資格とその実情
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/qualification_sepm

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