人材紹介業への覚悟

我々人材紹介会社は、ここ数年大変な時期を過ごしてまいりました。

ある筋からの統計によりますと、都内で活動しておりました1500事業所が、
リーマンショック以降500事業所くらいまでに減っているとのこと。
そう、人材紹介業は、2008年～2009年に壊滅的なダメージを
受けてきました。
事業所という数え方は、一人で活動しているところも数えておりますので、
それなりに組織として活動している人材紹介会社は、かなり減りました。

2010年の中頃から少しづつ回復をして、2011年に「あー、少し良くなってきたなぁ」
という実感を感じられるまでになって来ました。
ここまでの3年間本当に大変でした。
2008年の年末は、様々な企業から「求人STOPです」という連絡が
毎日来ておりました。
正直、この仕事を続けられないのでは？という恐怖も覚えました。

さっさとキャッシュがあるうちに、この仕事に見切りをつけて、
会社をたたんだ人材紹介会社も数多くあります。経営者としてはOK。
大手企業の子会社として存在しているような人材紹介会社は
派遣会社と合併したり、本社に吸収したり。巨大資本傘下ということが
当時の私にはとても羨ましく感じました。

しかし。私は、そういう辛い時こそ、我々人材紹介業の覚悟を
問われているのだと言い聞かせてきました。

本当に、この仕事に使命感を感じてやっているのか？
この仕事に誇りを感じているのか？

少なくとも今の私には、この仕事しか出来ませんので、
会社がつぶれる最後までキャリアコンサルタントを続ける
覚悟で仕事をしてまいりました。

で、現在景気が回復しつつありますが、
生き残った人材紹介業はどこの会社も見えない部分で泣いて
来たと思います。

そういう意味では、以前から引き続きある人材紹介会社には
ライバルでもあるのですが、同志として温かい目で見たくなるのです。
良くぞ、あのツライ時期を乗り越えて、今もこうして人材紹介会社を
立派に営んでいるね！と。
各社、それになりに追い詰められたでしょうが、覚悟を決めて、
工夫をして人材紹介業で苦しい時期を乗り越えたのでしょう。

本日、アクシスコンサルティング、第10期、営業予算をクリアいたしました。
各メンバーもこの苦しい時期、だいぶ成長を遂げたようです。
弊社のメンバーも、第8期、第9期という苦しい時期を乗り越えて、
皆、覚悟が出来ているキャリアコンサルタントになったことが一番嬉しいです。

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