ある意味、私の職業を否定されているようなタイトル。
「そんな事無い！」とツッコミを入れたくなってしまいます。
著者は「クビ論」の梅森 浩一氏。
外資大手金融機関で人事部長を経験、
1000人をクビにした実績（？）を持っている方。
◆転職したいヤツに欲しい人材はいない
梅森 浩一(光文社)
＜目次＞
Ⅰ 転職したいヤツに欲しい人材はいない
Ⅱ お金、やりがい、自己実現…
Ⅲ 会社に残って磨くべきスキル
Ⅳ それでも踏み出すあなたへ
「クビ論」もそうですが、ややタイトルがあおり気味ですね。
クビ論同様に内容はいたってまとも。
というか普段我々が転職を希望する方に
お話ししている内容とほとんど変わりません。
・転職したからPerfectな環境になるわけではない
・今の会社でやりたい事ができるのでは？
・お金かやりがいか
・他に天職があるのでは？という思い込み
・・・・。
気をつけるべき点は、
・人事
・金融業界
の視点で書かれているということ。
コンサルティングファームの場合は、
定年まで勤めるケースは極めて稀ですし、
そもそも人事権は別にありますので。
私が考えていなかった発想がひとつ。
「会社にぶら下がる」という考え方。
組織をABCに分け、さらにその中を3段階に分ける。
その中のBのトップを目指せ、ということらしいです。
このポジショニングはトッププレーヤーとしての
プレッシャーもないし、クビの恐怖もない。
なるほど、、、。
自身のキャリアでこの発想は無かったですね。
組織内のヒエラルキーよりも対マーケットのValueに興味があるので
多分今後も目指さないでしょうけど（笑）。
自分のキャリアを見つめ直すキッカケにはなるので、
転職を検討している方は読んでみても良いかもしれません。
また、採用する側がどこを見ているかが、よく理解できますので
面接対策用に読んでみても良いと思います。
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