こんにちは。 キャリアコンサルタントの志賀です。
家電量販店大手のビックカメラが、同業のコジマの株式の50%超を取得して買収する方針を固めた。
両社の売上高合計は1兆円規模となり、家電量販店で2位に浮上する見通し。
都心部中心に展開する業界5位のビックカメラと、郊外の店舗網が充実している6位のコジマが連携
することで、販売力強化や経営の効率化を図る狙いがあり仕入れや商品開発でも幅広く協力するようだ。
両社は本日、取締役会を開いて正式決定。ビックはコジマが6月にも実施する第三者割当増資を引き受
ける方向だ。コジマはビックによる買収後も上場を維持し店舗名も存続する方針。
コジマは1955年の創業で、2011年3月期連結決算の売上高は4494億円。低価格路線で成長したが、
近年はヤマダ電機など同業大手に押されて経営は低迷。大手との提携を模索していた。
ビックカメラは、11年8月期の連結売上高は6121億円。10年にはソフマップを完全子会社にするなど
業容拡大に積極的。家電量販店は価格競争が激化し、生き残りが難しくなっている。家電エコポイント
制度の終了に伴うテレビ販売の不振などもあって市場は縮小しており、今後も再編の動きが加速する
ことが考えられる。