先日の日経新聞の夕刊スポーツ面で、バレーボール全日本女子の
佐野優子選手についての記事が掲載されていた。
佐野優子選手は、背が小さく、球を拾いまくる専門のリベロというポジション。
昨年のロンドンオリンピックの銅メダルの立役者の一人である。
佐野選手に関してはオリンピックやワールドカップなどで見かけるくらいで
よく知らなかったが、現在はトルコのガラタサライに所属し、海外でのプレーは
3か国目だとのこと。おとなしそうな容姿に見えたので、ちょっと意外に思えます。
さて、私はスポーツに関しては、サッカー・FC東京だけは、一年間常に
記事に目を通して、年間チケットを15年購入し観戦し続けているくらい
熱を入れている。そんなサポーター心理から言うと、移籍なんか
簡単にするものではないという考えである。
選手は同じチームで最後まで居続けて、サポーターに愛され続けるのが最高!
という考えである。
しかし、よくよく考えてみると、そんな選手は同じチームでは10年で一人くらいである。
FC東京でいうと、石川直宏くらい。あとは、チームに契約解除、戦力外、
長友のようにインテルまで登り続けた猛者など、移籍してキャリア構築しているのである。
茂庭のように戦力外となってもセレッソ大阪でDFの中心選手になったように、
環境を変えて大成功した選手もいる。同じく宮沢のように戦力外となり、
J2の大分に移籍し、長年J2で暮らして今シーズンからチームと共に本人も
J1の舞台に戻ってくる選手もいる。
今野のように更なる成長を目指してガンバ大阪に移籍したのに、なぜか今季J2を
戦うことになってしまった選手もいる。
こう見ると、やはり人それぞれ苦労を重ねて、どうにかプロフェッショナルの世界で
残っていこうと必死なのだなぁと感じる。
戻って佐野優子選手の話である。
2003年に「海外に行きたい」と東レを退社。移籍同意書を得られず、当時の全日本で
プレーする際には所属なしで「日本協会所属」としてプレー。
やっと一年後に移籍が認められ、フランス・カンヌへ。
「レベルが高い中でついていくのに必死だったけど、楽しかった」
翌シーズンは欧州チャンピオンズリーグで準優勝。ベストリベロに選ばれる。
2006年に日本に戻り4シーズンのうち3シーズンでベストリベロ賞受賞。
さらに刺激を求め、アゼルバイジャン・イトゥサチ、現在のトルコ・ガラタサライと
移籍を重ねている。
「日本では結果が勝負という厳しさがない。よりプロフェッショナルというか」
「海外では相手のスパイクの角度から違う。一度海外に行ったら得られるものは多い」
こうして、佐野選手は33歳の現在でもトッププレイヤーとして活躍しているのである。
ファン心理としては優秀な選手は同じチームにずーーーっといてほしい。
しかし、選手個人としては、プロフェッショナルとしてずーーーっと活躍するためには
同じチームに居続けることが正解かどうかはわからないのですね。
日本のビジネスマンは、以前は転職することはタブー視されてきた。
しかし平成の時代になって、転職に対する考え方もだいぶ柔軟になってきた。
一度きりの人生をどうキャリアパスしていくか。
ずーーっと、自分が活躍するためにはどうしていけば良いのか。
しっかりと考えていくべきではある。
特にコンサルタント・エンジニア・経営者という、プロフェッショナルな職種の方は。
そんな相談をしたい方は是非ご連絡ください。真剣に語り合いますので。