以前、息子が通う塾の理事長のメッセージで、「ああ、これは良いなぁ」と感じた事を
ふと思い出しました。
~noblesse oblige~
ノブレス・オブリージュ。直訳すると【高貴さは(義務を)強制する】という意味。
調べるとフランス語らしいです。
身分の高い者がそれに応じた社会的責任と義務を負うという、
ヨーロッパを中心とした社会の道徳観だそうです。
日本には階級制度がないのでいまいちピンときませんが。
その理事長は子供たちに対して
「能力のある、実力のある人間は、その能力・実力を周囲に伝え
引き上げる義務がある。 自分のためだけでなく、
他人のために進んで行動・努力すること。」
と説いていました。
また、子供たちに対して下記のように事例を使って説明していました。
「例えば、君たちが学校で勉強ができる人間だと周りに思われたとしよう。
そうすると、周囲は君に注目するはずだ。そんな時に、勉強ができる君たちが、
周りの人間に声をかけてあげよう。
例えば、具体的に算数の○○ができるんだね、僕でも難しいと思ったよ、で良いんだ。
言われた人は、勉強ができる君に、勉強について褒められたのだからやる気が出てくる。
そのように、君たちは周囲の人間をどんどん引き上げる義務があるんだ」
なるほど。これは当然、仕事にも言える話だと思います。
特にその会社での中核人材、優秀なプレイヤーなどの人は、まず自分で自覚する事から
始めなければいけませんね。そして、周囲を引き上げるために、
・具体的に
・どの部分が
・どのように素晴らしいのか、良いのか
を周囲の人間に積極的に声をかけていく。
そしてそれでやる気が出た周囲の人間が成長して、結果的にどんどん周囲の
人間を引き上げる。そんな会社、組織、チームなどは素晴らしいと思います。
日本人の場合、きっと人を褒めることは苦手な人種だと思います。
イタリア人の女性の口説き方などをテレビで見たりすると、
信じられないのですが(笑)、きっと言われている女性も気持ち良いでしょう。
と、いうことで。
会社の中核、プロジェクトの中核、TOPプレイヤーの皆さんは
多少恥ずかしくても、自ら殻を破って、周囲の人間をどんどん引き上げるために
声掛けして褒めてあげることをしてはいかがでしょうか???
それが、能力・実力のある人間の義務だそうですから!