ウェブの新時代を担うIoTとは
IoTという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
Internet of Things の略で、パソコンやタブレット、スマートフォンだけでなく、工場の機器類から車、身の回りの家電製品にまでセンサーが組み込まれインターネットにつながるようになった状態のことを指します。
近年、デバイスの小型化とウェブの高速化が進んだことで、「あらゆるものがインターネットに接続」されるIoTの時代が到来すると予測されています。
一旦開発終了となったGoogle Glass、注目を集めているApple WatchなどのウェアラブルデバイスもIoT の代表的な例といえます。
(出典:http://www.apple.com/jp/watch/?cid=wwa-jp-kwg-watch-com)
オランダ、フィリップス社のLighting as a Serviceの事例
世界でIoTとしていち早く展開しているサービスとして、オランダのフィリップ社が提供するLighting as a Service が注目を集めています。
これは、米ワシントンDCの交通局が募集した、25か所の駐車場の照明の入れ替え案件に対する提案でした。
この事例では、照明やセンサーが全てIoTとして接続することを主眼としています。
ネットを通じてリモートで照明器具の状況や日照時間、駐車場の明るさや使用率、LEDの稼働時間や温度などの条件を収集し、それらをビッグデータとして蓄積し、条件に応じて照明の切り替えなどを制御するというものです。
IoTが産業界にもたらすものは
IoTについてはどのように標準化が進んでいくかも注目されています。
現在のWebの統一規格は、PCブラウザを軸に整えられてきましたが、これらIoTという新しいニーズに対して、インターネットというプラットフォームがどのように応えていくかは、未知数です。
IoTは技術的なバックボーンですが、その存在が既存のビジネスにもたらす影響は大きいと考えられています。
例えば製造業では、業務プロセスや製造工程やマネジメントなど多くの経営課題が存在しますが、それらがIoTによりよりダイナミックに改善されていくこととなるでしょう。
PLM(プロダクトライフサイクル管理)やSLM(サービスレベル管理)などのITソリューションもIoTによりより一層導入が進み、全体の最適化が進んでいくことが考えられます。