順調に伸びるモバイル動画広告
今やインターネット広告の主流は「動画」といっても過言ではありません。
有名動画サイトの「youtube」「ニコニコ動画」には一般人の投稿のみならず、様々な企業のプロモーション動画や広告が当たり前のように流れ、閲覧者の注目を集めています。
ある調査機関によると、「商品の動画を見せると平均注文額(1注文当たりの購入金額)が50%以上もアップする」とのことで、動画広告には大きな期待が寄せられているようです。
特にアメリカのモバイル動画広告マーケットは顕著で、2013から2014年の市場規模は2倍と急成長を遂げています。
またあるモバイル動画広告事業会社によると2014年の市場規模は1400万ドル(約14億円)で、この数字は今後4年で5000万ドル(約50億円)に成長。
さらに世界規模では1億ドル(約100億円)まで成長すると予測されています。
モバイル動画広告成長の裏にあるもの
モバイル動画広告市場が急成長した背景には、デバイスの高性能化やタブレットの普及があります。
先述のモバイル動画広告事業会社の調査ではアメリカでのタブレット普及率は約47%、スマートフォン(以下スマホ)は約51%となっており、これらを用いて動画をみるユーザーは2億人以上になるそうです。
またタブレットによる動画視聴時間はスマートフォンを上回り、これに伴いタブレット端末向けの広告の単価も高くなっています。
モバイル動画広告のメリットと展望
このような状況を踏まえ、 動画投稿者の収益に重きを置いた、youtubeとは一線を画す「vessel」という新たな動画配信サービスも登場。今後の動きが注目されています。
「広告対象を限定し、視聴時間などのデータが採れる」などのメリットがある動画広告は、すでにインターネット広告の約15%ほどを占めており、この勢いはしばらく止まらないといえるでしょう。