スマホでも採用「指紋認証」
パソコン、銀行のATMでの採用で普及しつつある「指紋認証」は、人間の身体的、行動的特徴などを用いて行う個人認証技術のひとつです。
指紋のほかに虹彩、静脈、声紋、顔、筆跡といった認証も実用化され、この機能を搭載する機器も増えています。
生体認証はスマートフォンにも採用されつつあり、iPhoneにおいてはiPhone 5s 以降、指紋認証が導入され、話題となりました。
iPhoneにはパスワードや暗証番号を入力させる代わりに、指紋認証を利用するセキュリティーが採用されています。
指一本で簡単にスマートフォンの施錠・解除ができるため、今までロック機能を使っていなかったユーザーも設定するようになりました。
iPhoneのセキュリティーの性能は、大きく向上しています。
Androidユーザーを守る「On-body detection」
これに対して、アンドロイド(Google)も新しいロック機能の提供を開始しました。
それがAndroidバージョン5.0以降の「Nexus 4」に搭載され、今後、他機器への導入がささやかれている「On-body detection」です。
(出典:http://gadgets.ndtv.com/apps/news/android-50-lollipop-gets-new-on-body-detection-smart-lock-674028)
「On-body」とは、体に接しているという意味。特定ユーザーの体に接している間は、ロックがかからないということを意味しています。
スマートフォンや携帯端末(指紋認証非搭載のiPhoneを含む)は、通常ロックを解除するときに何度もパスワードや暗証番号を入れなくてはなりません。
しかし、「On-body detection」機能搭載機器の場合、一度端末をロック解除すると、
手に持つ、ポケットに入れるなど、身体に付けている間はロックがかからず、パスワードを再入力しなくても使い続けることが可能です。
これを可能にしているのは、加速度センサーをはじめとするテクノロジーです。
どこかに置くとロックがかかるため、ユーザーが置き忘れる、機器を誰かに持ち去られても簡単にアクセスすることはできません。
ただし、誰かにスマホを手渡しただけでロック解除が無効になるというデメリットはあります。
スマートフォン中心の生活を見据えて
電話、メールをはじめ、定期券、ショッピング(各種支払い)、情報収集、エンターテインメントまでをカバーするスマートフォンは生活に欠かせない機器となっています。
それだけに、今後はセキュリティー機能の強化、簡素化に拍車がかかることでしょう。