新しいgmailは二段階認証方式
去る5月中旬、Google は「gmail」のログイン方法を変更しました。新たな方法は、最初のページでアカウントを入力し、次のページでパスワードを入力するというものです。
今までGmailの利用者は、同じページに「ユーザーはユーザー名」と「パスワード」を入力していました。そのため、「ログインに時間がかかるようになった」「いちいち面倒くさい」という苦情の声も少なくないようです。
また、「パスワードマネージャーを使ったログインができない」ことも不満の対象になっています。

ネットサービスで増加中の「アカウント乗っ取り」
Gmailのログイン方法変更の裏には、「アカウントの乗っ取り防止」があるようです。ここ数年、googleをはじめ、さまざまなWEBメール、各種SNSでアカウントを乗っ取られたという人が後を絶ちません。
アカウントを乗っ取られると、たとえばGmailの場合は、「自分のアカウントでスパムメールを勝手に送られた」といったトラブルが起こり、住所や名前、プロフィールなどのプライベート情報を抜かれてしまう可能性もあります。
そこで導入されたのが「二段階認証」です。
この方法は、まず通常どおりユーザー名とパスワードを入力。その次にコードまたはセキュリティキーを要求されますので、テキスト、音声通話、モバイルアプリで送信されたコードを打ち込みます。
これで初めてログインできるという仕組みになります。
セキュリティーの強化はコンサルティング業界にも必須
二段階認証のほかに、アカウント乗っ取りを予防するには、「メールアドレスをむやみに教えない」「パスワードを使い回さない。複雑なものにする」「同じパスワードを長期間使用しない」といったものがあります。しかし、IT業界の技術力は日進月歩。コンサルティング業界でも、このアカウントを乗っ取られても不思議ではないといえます。今回の変更は、その先を見据えているとのことらしいですが、今後のアカウント保護方法には誅しておきましよう。