Yahoo !JAPAN(ヤフー)が独自の検索エンジンをやめ、
Google(グーグル)を採用することが7月に発表しました。
発表から2ヶ月、ヤフーは今月初旬から一部ユーザーを対象に、
グーグルの検索技術の稼動テストを行っている模様で、
検索結果がグーグルと酷似しているケースも出ているそうで、
近く本格導入に踏み切る気配です。
一方、米ヤフーでは先月末、一足先に米マイクロソフトによる検索エンジン
『Bing(ビング)』に移行し、実際に稼動させています。
米ヤフーと日本のヤフーが異なる検索エンジンを採用した背景は、
日本のヤフーの筆頭株主がソフトバンク(約39%)であるために
米ヤフーの影響を受けづらいことや、米マイクロソフトが提供する
Bingの日本語対応が十分ではないことなどが理由として挙げ
られているそうです。
ヤフーがグーグルの検索エンジン採用を決めたことで、
各方面で大きな影響が出ています。
特にSEOに関わる業界の影響は大きそうです。
先日開催された、SEO関連の企業約220社によるイベントでは、
『グーグル一極集中時代への対応とSEO対策の次に来るもの』
として、今後の対策法などを参加者に紹介しました。
同イベントの代表理事は、『これまではヤフーとグーグルの二つに
対してSEO対策が必要だったが、それが一つになるので効率化が
進む』、と話し、業界にとってのプラス面を紹介していました。
一方で『グーグルのSEOで効果を出すには半年から一年かかることもあり、
ヤフーのように甘くはない』との指摘もありました。
上記のようにSEO業界だけでなく、様々な業界にメリット・デメリット含めて
大きな影響が出てくると予想される、ヤフーのグーグル検索採用の動向に
今後も注目したいと思います。