ERP導入グローバルプロジェクトから感じる日本の空洞化

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先日、あるコンサルティング会社の重役の方とお話をしてまいりました。
 
採用でERPのグローバルプロジェクトで活躍できる人材を探して欲しい
との件で伺ったときのお話です。
 
「いやー、荒木田さん、最近、色々な企業から依頼が来るのですが、
 ERP導入プロジェクトも変わってきましたよ
という切り出しでお話をお聞きしました。
 
以前のグローバル企業に対するERP導入は下記のような感じ。
①日本国内で、会計・販売・在庫購買・生産・人事などの基幹業務を導入
②日本にて、海外拠点向けにテンプレートを作成し、
 例えば中国、タイ、インドネシアなどに順次ロールアウトしていくモデル
 
しかし。以下は下記のような話が出ているようです。
①まず中国、タイ、インドネシアなどの生産拠点に必要な機能を導入
②各海外拠点で作られたグローバルのテンプレートを本社の日本に
 ロールインするモデル
 
発想が大逆転しております。
 
その理由ですが、以前の製造業は、
1:部品を海外拠点で作る
2:部品を日本に輸入して加工し完成品を作る
3:日本から欧米に出荷する
 
でしたが、
今の製造業は
 
1:海外拠点で部品から完成品まで作る
2:海外拠点から欧米に出荷
3:日本はその流れを管理するだけ
 
ということになって来ました。そうすると、日本では極端な話し
管理会計領域だけの機能があれば良いのですよね。
だから導入は本社なのに一番最後に回される、というわけです。
 
この話を聞いて、本当に日本の産業の空洞化を感じました。
 
コンサルタントも自らが海外に飛び出せるマインドと実行力が無いと
クライアントに買ってもらえないのですよね。
 
そんなわけで、11月の中国語検定、申し込みました!
自分も日本で仕事が無くなったら、中国大陸に行ける様に
リスクヘッジです。

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