『これからの「正義」の話をしよう』

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ちょっと前から流行っている、マイケル・サンデル教授の
『これからの「正義」の話をしよう-いまを生き延びるための哲学』
私も色々考えさせられています。

ケーススタディが豊富なので理解しやすく、そして深く、難しいテーマです。

よく取り上げられる代表例としてはこんなのがあります。

『ミニョネット号事件』

 船が難破し、救命艇で4人の船員が脱出した。
 しかし救命艇には水や食料がほとんど積まれておらず、それもすぐに底を尽き、
 いよいよ命の危険が迫ってきた。
 また、4人のうち1人は海水を飲んで衰弱しており、死にかけていた。
 加えて彼には家族もおらず身寄りもなかったため、他の3人に殺害され、
 残った3人は彼の遺体を食べることで命をつなぎ、そして救助されて生還した。
 生き残った3人は母国に送還されると、殺人罪で拘束された。


3人は果たして罪を問われるべきなのか?
3人の行動は非難されるべきものなのか?

貴方ならどう考えますか?

1人が犠牲にならなければ恐らく全員死んでいたであろうことを考えると、
1人の死より3人の生をとるべき、という意見。
1人とか3人とか関係ない、命は地球より重く尊いものだ、何人たりとも
その尊い命を奪う権利などない、という意見。
死んだ船員に選択権がなかったのがいけないんだ、という意見。
では死んだ船員が意思表示をしていたら良かったのか、という意見。

色々な論点が内在していますが、命とは、正義とは…

考える良いきっかけになります。


NHKで放映された東大での授業では、こんなケースもありました。

『イチローの年俸は高すぎる?』というテーマです。

イチローの年俸は1800万ドル。
日本の教師の年俸の400倍。この格差は正当でフェアなものか?
さらには、オバマ大統領の年俸の42倍。この格差は正当でフェアか?


割と分厚い本ですが、思わず夢中になって読んでしまっている自分がいます。

たまには哲学的に脳みそに汗かいてみるのも悪くないです。



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