子どものおもちゃというのは、実は想像力を育てる上で非常に重要な役割を果たすそうです。
どういうことでしょう。
子どもに車のおもちゃを与えると、子どもはそのおもちゃを「車」という認識で遊びはじめます。
子どもに四角い木片を与えると、子どもはその木片を、何にでも見立てることができます。
例えば前述の「車」を与えられた子どもと遊ぶときには、木片は車になるでしょう。(木片の子どもは嫌がりそうですが)
ある時は救急車に、ある時はパトカーに。
時にはビルにしてみたり、悪者として扱ったり、単なる木片にも無限の可能性を吹き込んで、遊びます。
まさに自由自在の想像力。
残念ながら、消防車のミニカーをもらった子どもは、それを消防車としてしか遊べません。
パトカーにも、ダンプカーにも、いわんやビルや悪者にはなりえないのです。
大人の世界が生み出した、便利でリアルなおもちゃ。
実はそれが想像力を働かせるきっかけを削っているのかも知れません。