学生時代の話。
先輩の家に何人か集まり、車座になって飲んでいた。
酔っ払った先輩は、赤い顔をしながら、
「最上、3と5ってどっちがでかいと思う?」
なんて聞いてきた。
「何言ってるんすか。5に決まってるじゃないっすか」
こちらも負けずに赤い顔をしながら答える。
「ブー。単位言ってないだろ。3inchと5cmだったら3inchの方がでかい」
したり顔の先輩。
「……。なんすかそれ(怒)」
「いや、真面目な話、大事だと思うんだよ。心にいろんな物差しを持つことが。
世の中の出来事って、一つの物差しじゃ測れないだろ?
ある側面から見たら良いことも、別の側面から見たら悪いかも知れない。
物事の判断基準はあって然るべきだとは思うけど、一つの基準でしか
判断できないってのはちょっと寂しいと思わないか?
自分の中にいろんな物差しを持っていれば、ある一側面だけ見て
それだけで全体を判断しなくて済む。
そういう余裕というか、視野の広さって大事だと思うんだよねぇ」
確かにその通りですね。
万人にとってのベストはなかなかないものです。
自分の中で価値基準をしっかり持っておくこと、そして色々な価値基準がある、
ということを知っていること。
物事を判断する上で、一度、一歩引いてみて、別の角度、別の物差しで
改めて見てみると、また異なる解が出てくるかも知れません。
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