人に「仕事の選択肢」があれば、気持ちがかなり楽になると思うんです。
(洲脇豪人)

新卒でアクシスコンサルティングに入社した洲脇豪人。以来、先輩のサポートを受けながら着実に実績を積んでいる。なぜ彼はキャリアコンサルタントという道を選んだのか。この仕事に賭ける思いを洲脇に聞いた。

洲脇豪人

家族の思い出

-どのような経緯で、人材紹介という仕事を選んだのでしょうか。

大学時代は国際関係、特に教育に関心がありました。「人」に関わる仕事に、そのころから目が向いていたのだと思います。

就職活動を始め、人材紹介というビジネスを知りました。そして調べていく中でアクシスコンサルティングの名前が出てきました。最初に応募し、内定したのがアクシスなんです。その後はほとんど就職活動をしませんでした。

-なぜアクシスに決めきれたんでしょう。

お客様の中長期的なキャリアを支援するという理念に感銘を受けました。あとは、先輩方の話を聞いて自分がやりたいことができそうだ、と。全部で20社くらい応募した中で、アクシスが一番いいと思ったんです。

-自分がやりたいこととは。

私の働くという価値観のベースに家族の存在があります。父親は大手の外資ITベンダーに勤めていました。順調にいけば出世して上の立場になれるポジションだったようなのですが、上にいくと人員整理を担当することが見えており、父は出世の話を断りました。その結果、逆に父が社内で冷遇されることになりました。

当時父は四十代半ばで、転職を気軽にするのも難しい年齢でした。でも、もし父に他に仕事の選択肢があれば、こんなふうにならなかったという思いがずっとあったんです。家族の大変な姿を間近に見て、生活を安定させるための、仕事の重要性を痛感しました。だから人材紹介事業で、人の仕事と生活をサポートできたら、素晴らしいだろうと思ったんです。

キャリアコンサルタントという仕事

-実際、入社してみていかがですか。

自分にあっているな、と感じるのは特に社風です。たとえばお客様とお話ししていて、今は転職よりも現職に留まるべきだと思ったら、遠慮なくそう伝えてかまわない。転職ありきでお客様と付きあう必要がない。これは他の転職エージェンシーとは大きく異なる点だと思います。

現職に留まるというアドバイスは、短期的に見れば、アクシスの業績に反することになります。でも、五年先、十年先のお客様のキャリアを考えていくというスタンスは、将来必ず会社に返ってくると思います。

-これまでに手掛けてきた案件で、思い出に残っているエピソードはありますか。

最近、30歳少し手前の男性の転職をお手伝いしました。人事系のコンサルタントになりたいという強い思いをお持ちでした。でも、過去のキャリアとご希望がマッチしていないように見受けられました。実際、転職活動には苦戦されていたようです。

しかしお話をしていくうちに、その仕事や企業、業界全体について、非常に深く、包括的に考察されていることに気づきました。そこで企業に推薦して、結果内定。入社され、現在も活躍しています。その方とは、今でもときどき飲みに行ったりしています。

-キャリアコンサルタントは、それぞれ得意なアプローチがありますが、洲脇さんの強みはどこだと思いますか。

この仕事は、一種の翻訳業務だと思うんです。求職者には職務経歴書が、企業には求人票がありますが、それだけでこめられた思いをすべて表現することは難しい。

キャリアコンサルタントの存在意義は、第三者の立場で、両者の思いをすくいあげ、表に出してあげることだと考えています。そのためには共感に加え、客観的なものの見方や分析力が求められます。そのような論理性は、常に意識しています。

自分を変えたかった

-ご自身の能力を伸ばすために、心がけていることはありますか。

書籍など、外部の知識は貪欲に取り入れること。あとは、普通に生活していたらまず出会わないような人たちに積極的に会いにいく。この点は強く心がけています。毎週のように初対面の人が集まる場に顔を出しています。

おもしろいところだと、万年筆を愛好する方々の交流会。参加者の多くは、年齢も地位も自分よりだいぶ上の方ばかり。こういった場に気後れせず入っていく経験は、とても鍛えられます。

-元々、人見知りせず誰とでもコミュニケーションを取れるタイプだったんですか。

真逆でした。高校生のときは、初対面の人と目を合わすこともできなかった。でも、臆せず人と話せたら楽しいだろうなと、大学生のころから考えるようになったんです。そこで意識して、自分を新しい場所に置くようにしました。今は人見知りも克服して、知らない人の中に飛び込んでいけるようになりました。

-そこまでして、自分を変えようと思ったのはなぜですか。

先ほど真逆と言いましたが、小学生のころは快活な性格でした。でも、中学時代、家庭が大変なときに自分の反抗期を否定されてしまったところがあり…自分の個性を閉じ込めてしまった。それを元に戻したいとずっと思っていました。

ただ、この経験はキャリアコンサルタントの仕事に生きています。お客様が表に出しづらい気持ちを少しでも感じとることができたら、といつも思っていますから。

五年後の自分

-逆に、今洲脇さんが課題としている点はありますか。

これまでは、年齢がそれほど変わらないお客様のサポートをする機会が多かったのですが、今後はキャリアを長く積んだ方とお話しすることも増えていきます。

それは自分が望むことでもあります。活動領域をさらに広げていきたいので。そのために私的に交流会に参加するなどして自身を鍛えているわけですが、一方でまだまだ足りないところがあるのも自覚しています。業界知識やキャリアの選択肢など、全方位でまだまだ学ばなければいけないことがたくさんありますね。

-活動領域という話がありましたが、五年後、どんな姿をイメージしていますか。

元々国際関係に興味があったので、海外の人材紹介に携われたらいいですね。アクシスはJCMSというグループ会社を持ち、海外案件を手掛けていますが、それもこの会社を就職先に選んだ理由のひとつです。将来そちらの仕事もしてみたい。

-洲脇さんのように、アクシスで働くことを検討している人に対して。

お客様目線を持っている人がアクシスには向いていると思います。中長期的な視点でお客様のサポートを考える会社なので、お客様に親身になれるかどうかはとても重要です。

一方で会社の業績への貢献も当然求められますから、そのバランスが難しいですね。お客様への提案が、自分の短期的な成果とは結びつかないこともありますから。そこを乗り切れるかどうかだと思います。

洲脇豪人

洲脇はキャリアコンサルタントの顔とは別に、バイオリニストの顔も持っている。プライベートでは社会人のオーケストラに入り、年一回演奏会の演奏会に向けて練習を続けている。社内行事でバイオリンを弾く彼の姿は、すでに見慣れた光景になった。

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