裁量を持って働くため、妥協を許さなかった転職活動事例【外資系大手から国内ベンチャーファームへ】

今回の記事では、裁量権を得るため、妥協を許さずに転職準備を行い、希望する企業の内定を獲得した方の転職活動事例をご紹介します。

【プロフィール】

35歳 男性:外資大手コンサルティングファーム/マネージャー(1,250万円)⇒国内ベンチャーコンサルティングファーム/マネージャー(1,400万円)

「来年35歳を迎えるにあたり、現在の転職市場における自分自身の市場価値などを知っておきたい」

Aさんとお会いしたのは一昨年の7月でした。

Aさんは当時34歳で、新卒で外資大手のコンサルティングファームに入社し、現在に至るまで約12年間、主に、通信・ハイテク業界などに対して、業務改革系のコンサルティングに従事してこられました。

私:
『ご新卒で現職に入社して、これまでコンサルタントとしてご実績を残されてきて、このタイミングでご転職を考えられているのは何故でしょうか?』

Aさん:
『はい。実は、今はまだそこまで転職に対して積極的には考えていません。現職の仕事内容や待遇面に対してはあまり不満は無く、一緒に働くメンバーも優秀でモチベーション高く仕事に携わることが出来ています。

ただしながら、新卒で入社してこれまで1社しか経験をしておらず、また、来年35歳を迎えるにあたり、現在の転職市場における自分自身の市場価値などを知っておきたい思いが強くなり、田畑さんにお会いさせて頂きました。

私:
『分かりました。確かにAさんが在籍している企業様は非常に優秀な方も多く、待遇面も良いですよね。また、新卒でご入社された現職の1社でのご経験と、来年35歳を迎えるにあたり周囲の状況をお知りになりたいお気持ちも良く分かります。』

私はAさんに、当時の転職市場の情報(採用意欲の高い企業など)と、Aさんのこれまでのキャリアから推察される同業他社の方々とのスキル面や年収面での比較や、次の転職先として選択可能な企業などをお話ししました。

Aさん:
『ありがとうございます。大変参考になりました。本日伺った内容を整理しながら、外向きのキャリアについてもこれから考えて行きたいと思います。』

「これからは、もう少し裁量権を広く持って仕事をして行きたいと考えるようになってきた」

その後、半年ほど経過した昨年の1月にAさんより連絡があり、再度お会いすることになりました。

私:
『Aさん、ご無沙汰しております。その後、お仕事の方は如何ですか?』

Aさん:
『ご無沙汰しております。その節は大変お世話になりました。仕事の方は、ちょうど今月末でプロジェクトが一区切りつけそうです。
これから仕事以外の時間が作れそうなタイミングであるのと、前回田畑さんとお会いしてからいろいろ考えてみて、本格的に転職活動をしようと考えました。』

私:
『わかりました。因みに転職活動をしようと考えた大きな理由は何ですか?』

Aさん:
『現職では優秀な社員と共に、色々なプロジェクトに参画することで、コンサルタントとして成長することが出来ました。コンサルタント業は自分に向いており、今後もこの仕事を続けて行きたいと思っています。その上でこれからは、もう少し裁量権を広く持って仕事をして行きたいと考えるようになってきました。』

私:
『なるほど。因みに現職では裁量権を広く持って仕事は出来ないのですか?』

Aさん:
『弊社では組織として動くことを重要視しており、チームとしてプロジェクトに参画をして、その一員として、上司や他のメンバーと連携をしてコンサルティング業務を行います。この統制力に関しては、同業他社のコンサルティングファームと比較しても強いと思います。これが弊社の最大の強みのひとつであり、クライアントから高い評価に繋がっている要因でもあります。一方、個人的にクライアントに対してベストな提案をしたいと考えた時に、弊社ではその提案が通らないケースも多くあります。

どの企業も同様なのかも知れませんが、クライアントのことを考え、個人的にベストだと思うことを積極的に取り組めるような会社があれば転職したいと考えるようになりました。』

国内ベンチャーファーム、外資系大手ファームの2社へ絞り込む

私はAさんのこれまでのコンサルタントとしてのご経験や、裁量権を広く持って仕事がしたいというご希望から、以下の2つの企業を提案をしました。

 ・A社:国内新興系コンサルティングファーム
 ・B社:外資大手コンサルティングファーム

私:
『A社は、設立8年の新興系企業で、業績も毎年伸びており、非常に勢いのある企業です。社内の組織もカチッと固まっておらず、クライアントのニーズに合わせて柔軟にチーム編成をして対応しています。

B社は、コンサルティング業界での実績・知名度ともに高く、いわゆる貴社の競合にもなる会社だと思います。貴社から転職されてご活躍される方も多く、クライアントのターゲット層やソリューションも近しい部分があるので、Aさんも、イメージは付きやすいかと思います。同様の業務に携わるにしても、別環境の会社を見ることで新しい発見に繋がることもあるかと思いますのでご提案させて頂きました。』

Aさん:
『ありがとうございます。どちらの企業様も非常に興味深いですね。A社はここ数年業績が伸びているのは知っており、以前より気になっている企業でした。B社は、私も知り合いが多く、良く存じ上げています。弊社から転職する人も多いですよね。良い意味で比較検討できる2社ですね。是非応募をさせて頂きます。』

Aさんは私の提案した2社を受けることに決めました。

数回の応募書類の添削に、面接対策。謙虚で妥協を許さない転職準備

Aさんは現職にて、提案書を数多く書いていることもあり、企業への応募書類の質も非常に高いものでした。

最初に提出頂いた書類でも十分応募可能なレベルの出来栄えでしたが、妥協を許さないAさんは、自分をアピールするために必要なことは全てアドバイスして欲しいとのことで、何度かやり取りをして応募書類を完成させました。

完成度の高い書類にて各社へ応募をし、順調に書類選考通過しました。面接に臨むにあたり、Aさんの方から面接対策の指導をしてほしいとの依頼を受けました。

まずAさんと模擬面接をしてみましたが、端的且つ論理的に自分の経験・スキルのアピールが出来ていました。Aさんからは、客観的に見て話す表情や仕草、表現の仕方、志望理由など、どんなに細かくても構わないので違和感がある点は指摘して欲しい、と強く言われました。

私は、Aさんの謙虚で妥協を許さないその直向きな姿勢に好感を受け、自然に私自身も熱くなり、指摘する声量や、身振り手振りのアクションも大きくなっていました。

転職活動の結果、2社から内定を獲得

万全の準備をして2社の面接に臨んだ結果、A社、B社共に内定が獲得することが出来ました。

私:
『Aさん、おめでとうございます。A社、B社共に内定が出ました!』

Aさん:
『ありがとうございます!これも事前の準備の成果だと思います。』

A社、B社から以下の年収が提示されました。

・A社(国内新興系コンサルティングファーム) ⇒ 年収1,400万円
・B社(外資大手コンサルティングファーム)  ⇒ 年収1,400万円

私:
『両者から提示された年収は、同額ですね。共に現職の年収よりもアップ提示で、Aさんへの評価の高さが表れていると思います。ご提示を受けてのAさんの率直なお気持ちは如何ですか?』

Aさん:
『両社共にとても魅力的な方々がいらっしゃって甲乙つけられないのが率直な気持ちです。今までの経験を高く評価してもらったことを素直に嬉しく思います。

A社は自分自身が裁量権を広く持って仕事が出来る可能性を感じました。B社は現職と同じ雰囲気を受けておりましたが、面接を受ける過程で、クライアントへのアプローチの仕方などが現職とは異なる手法を取り入れており、非常に勉強になりました。1週間程じっくりと検討させてください。』

裁量権を広く持ち、自由度高く仕事が出来る環境を求め国内ベンチャーファームの内定を受諾

・・・それから1週間後、Aさんから回答が来ました。

Aさん:
『入社先の企業を決めました。A社に入社することに決めました。』

私:
『分かりました。A社への決め手は何でしたか?』

Aさん:
『やはり転職活動当初の理由であった、裁量権を広く持ち、自由度高く仕事が出来る環境があるのは、A社の方だと思い、決めました。勿論、A社に入社しても結果を残さなければ認めてもらえない環境であると思います。これまでのコンサルティング経験をフル活用して結果を残した上で、転職の目的を果たせるように頑張ります!』

私:
『分かりました。Aさんの謙虚で妥協を許さない姿勢を持ち続けていれば、A社でも直ぐに結果を残せると思います。
そして、クライアントの為に徹底的に追求したベストな提案を出来ることを祈っています!』

その後、A社に入社したAさんは、前職では経験のしたことが無い業界のプロジェクトにも積極的に参画をして順調に成果を出されたそうです。

Aさん、これからもアグレッシブに多くの事へチャレンジをして、コンサルタントとしてのキャリアを登りつめて下さい!

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今回は裁量権を得るため、妥協を許さずに転職準備を行い、希望する企業の内定を獲得した方の転職活動事例をご紹介しました。

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