他エージェントの提案は『営業』、キャリアを深読みし『コンサル職』へ!

  • 30代前半 男性(既婚)
  • 物流企画コンサルタント
  • 600万円 640万円

【Hさんとの出会い】

Hさんは物流企業の営業統括部に所属する、お話ししていて大変気持ちの良い青年です。
コンサルタントになりたい、といった想いで訪ねてこられ、お話しを伺うことにしました。
ただ、営業職からコンサル職へのキャリアチェンジはかなり難易度も高く、率直なところ、コンサルの道は難しいだろうな、という想定をしながらの面談でした。
ところが、お話しを伺っているうちに、『これはコンサルにいける』と感じ、コンサルファーム各社を提案。
見事、コンサルでの内定を獲られた、という話です。

【営業?コンサル?】

当初、Hさんのレジュメを見ていると、所属が営業統括部だけあり、営業という文字がここかしこに散りばめられていました。
営業からコンサルへの道は、実は相当に厳しく、30歳を迎えたHさんには可能性はかなり薄い現実。その現実をうまく伝えなきゃ、と思いながら面談に臨みました。
実際、他のエージェントを既にまわっていたHさん、紹介されるポジションは営業職ばかりで、ご本人の志向とは若干異なっているものの、エージェントの強い薦めもあって、コンサルファームの営業などに応募もされておりました。

【深くヒアリングして分かったこと】

しかしながら、詳しくお話しを伺うと、『これは営業のキャリアじゃない』と感じました。確かにクライアントへの提案などは行っていますが、Hさんが携わっているのは、あくまで物流の企画であり、物流業務の改善であり、業務にかなり深く刺さりながら、改善点を見いだし、それを自ら改善の実行も行うというもの。
お客様に物流改善の提案をすることと、お客様の物流業務を自社で請け負い、請け負った後に業務改善をしてコストを削減し、利益率を高める業務とを、両方経験されているHさん。
仕事内容そのものは営業というよりも、物流企画なり、ロジスティクス改善なりで、ただ所属組織が『営業』というだけでした。

【職務経歴書の修正】

そこまでヒアリングした上で、これならコンサルもいけると実感した私は、Hさんに職務経歴書の修正を打診しました。
「まず、所属組織名は転職には必要ないので、全て消しましょう。
 営業の文字があると紛らわしいです」
「プロジェクトベースで業務改善をされてますので、プロジェクトベースでの
 書き方にしましょう。
 当然、アピールするのはどういう物流改善をし、結果どのような効果を
 もたらしたか、です。売上云々というのは特段スポットを当てる必要はないです」
基本的に論理性もあり、地頭の良いHさん、筋が良く、修正版の経歴書のできは、コンサルファーム在籍者が書いた経歴書なのではないか?と思うぐらいに、業務改善に強みを持ったものでした。

【コンサル軸での活動】

他エージェントで『営業』で薦められていた案件を、『コンサル職』でひっくり返し、その他もSCM系のコンサルティング求人を軸に活動。
思った通り、書類もサクサク通過し、面接でも評価されたHさん。
すいすいと選考は進み、グローバル系の大手ファームで内定が出ました。

【キャリアは深読みしないと分からない】

『営業』に惑わされて、営業を提案した他のエージェント。
もし私がHさんのキャリアを浅く読み、本質を見抜けなければ、私もHさんに営業のキャリアを提案しかねなかったな、と自省しつつ、そうなるとHさんのキャリアはエージェントが悪かったがために、望まぬ方向に転んでいったかも知れないと考えると、ゾッとしました。
改めて、文字面だけではなくしっかりとキャリアの確認をしなければいけないものだと実感しました。

非公開求人は約78%。求人のご紹介、キャリアのご相談、企業の独自情報等をご希望の方はぜひご登録ください。

新規会員登録はこちら(無料)

※フリーランスのコンサルタント向けキャリア支援・案件紹介サービス

フリーランスの方/目指す方はこちら

カテゴリー、タグで似た記事を探す

こちらの記事も合わせてご覧下さい

アクシスコンサルティングは、
プライバシーマーク使用許諾事業者として認定されています。


SSL/TLSとは?

キャリア形成、求人のご紹介など
お気軽にご相談ください

新規会員登録(無料)

×