“Society 5.0” 時代を支える新テクノロジーと今後の採用ニーズは

こんにちは。アクシスコンサルティングの最上です。

2017年はIoTやAI、5G通信、自動運転を始めとする新たなテクノロジーがいよいよ私たち消費者の生活にも身近に感じられるようになりました。内閣府はこうした新テクノロジーの隆盛を背景とした科学技術政策を「Society 5.0」と提唱し、推進しています。2018年以降、これらを取り巻く環境はどのようになっていくのでしょうか。

とりわけ変化の波の到来が早く、影響の大きいと言われるTMT(通信・メディア・テクノロジー)業界においてはどのようなニーズが生まれるのでしょうか。

【目次】

  1. Society 5.0とは
  2. Society 5.0を支える注目のテクノロジー
  3. TMT業界の採用ニーズは

Society 5.0とは

Industry 4.0に比べるとあまり聞き慣れないSociety 5.0。
内閣府の提唱する科学技術政策で、
・狩猟社会(Society 1.0)
・農耕社会(Society 2.0)
・工業社会(Society 3.0)
・情報社会(Society 4.0)
に続く進化過程として位置づけており、文科省の科学技術白書の中では「超スマート社会」と呼んでいます。超高齢化による労働者不足、地方の過疎化、食料やエネルギー需要の増加など様々な課題を新テクノロジーにより解決し、国際競争力を高めていこうとする狙いです。

そのために、新技術のイノベーションが起きやすくなる仕組み作りや起業の支援、知的財産の早期権利化を促し、これまでの閉塞感を打破する、としています。

◆内閣府HP「Society 5.0」:
http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

産業界においてもこれはビジネスチャンスと捉えており、金融、流通、製造、通信など各業界例外なく新テクノロジーをどのように既存ビジネスに活かし、拡大していくか、手探りながらもしのぎを削っている状況です。

特にTMT(通信・メディア・テクノロジー)業界では、新テクノロジーによる変革の波がいち早く来ており、業界としても大きなうねりが起きているようです。最近では、楽天株式会社が第四の携帯会社として名乗りを上げ、大きな話題を呼びましたね。

クラウド

Society 5.0を支える注目のテクノロジー

ではSociety 5.0を支える新テクノロジーにはどのようなものがあるのでしょうか。
AI、ロボット技術、空間認識技術(AR、VR)、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、ヒューマンインターフェース技術、多言語自動翻訳技術等々。比較的聞き覚えのあるものも多いのではないでしょうか。

人間の足りない能力をテクノロジーが補う、ないしはルーティンワークをテクノロジーが代替し、人間を単純作業から解放するためのものが多いです。このあたりはコンサルファーム各社もRPA(Robotics Process Automation)の導入による業務改善、といったテーマが今年小さなブームになりました。

これらのテクノロジーによりどのような社会の到来が期待できるか、文部科学省の平成28年版科学技術白書に未来社会像として物語風に分かりやすく説明されています。

◆文部科学省HP「平成28年版科学技術白書」:
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201601/detail/1374226.htm

TMT業界についてはデロイトトーマツコンサルティング合同会社が「TMT Predictions 2017日本版」にてやはり同様にいくつかのテクノロジーの動向、またビジネスへの影響について、調査し、予測しています。

◆デロイトトーマツコンサルティング合同会社「TMT Predictions 2017日本版」
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/technology-media-and-telecommunications/articles/et/tmt-predictions-2017.html

いずれの技術もまだ市場において確立し、普及フェーズにのったとは言えません。むしろ過度な期待に対してそこまで技術的においついていない、といった状況も散見されます。
世界最大級のリサーチ会社であるガートナージャパン社の「先進テクノロジのハイプ・サイクル」あたりがトレンドを知る上では分かりやすいと思います。

◆ガートナージャパン株式会社「先進テクノロジのハイプ・サイクル」
https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20170823-01.html
人間とAI

TMT業界の採用ニーズは

こうした技術のトレンドを踏まえ、2018年の採用ニーズはどのようになっていくのでしょうか。
某大手コンサルティングファームのパートナーは「特にTMT業界は変化の波が大きく、新しいこと、新しいビジネスに関わりたいという方には是非お薦めしたい」と仰っています。
新テクノロジーのビジネスへの反映という点では他業界においてRPA導入のようなオペレーション改善系のテーマが多いのに対し、TMT業界では規制緩和に伴う他業界からの参入や、出遅れ気味のグローバル展開をどのように巻き返していくのか、といった成長戦略系や、新規事業系の案件が特に目立っています。

採用という観点では、これまでキャリアパスとして決して多くはなかったIT領域からの転身や、30代半ば~後半のミドルクラスの事業会社出身者の転職が目立ってきました。業界知見のある方に限らず、業界未経験であっても、コンサルティングワークをしっかり理解されている方なども、幅広く面接に進んでいます。

コンサルティングのテーマが多岐に渡っており、また新テクノロジーを踏まえた提案などが増えてきた影響から、幅広いバックグラウンドの候補者を採用するようになったのです(もちろん、昨今の好調な案件受託状況を踏まえての増員といった背景もありますが)

<pIT領域からビジネス系のコンサルへとシフトしたい方、最先端のテクノロジーを用いた事業に触れたい方には今がまさにチャンスと言えますね。

少しでもご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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