市場を創造する

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ふと気付いたのですが、今日は節分。
そういえば近所のスーパーでも節分コーナーが出来て、
豆とか恵方巻きとかを売ってました。


恵方巻き。


自分の記憶では、多分関東で盛り上がってきたのは社会に出てから、
すなわち1999年以降です。

それまでは節分といえば
「鬼は~外!、福は~内!」
と言いながら大豆を投げては拾って食べるぐらいでした。
(それとて、せいぜい小学生ぐらいまででしたが)


それが、突然「恵方巻き」なるものが急速に広まり始めたのです。

ミツカンの調べによると、恵方巻きの認知度の全国平均は
2002年の時点で53%だったのが、2006年には92.5%にまで上昇。

すごいですね。
たった4年でほぼ全国民が認知するに至ったわけです。

ちなみにこの時点での市場規模は推定144億円
今ではもっと拡大しているものと思われます。


言うなれば、生活上、なくても差し障りのないこと、
「どーでもいいこと」を認知させ、国民的慣行に定着させると、
どどーんとマーケットが創造されるわけですね。


「なくても差し障りのなさそうなこと」から生まれたマーケット、
お中元やお歳暮、バレンタイン、ホワイトデーあたりが有名ですが、
一番でかいのは何といっても年賀状。


2007年の販売枚数は36.2億枚。

36.2億枚×50円で1810億円。
50円以上するハガキを考慮するなら、ハガキ代だけで2000億円以上
巨大なマーケットができあがり。

加えて、プリンタだの、インクだの、印刷屋だのにもお金が落ちていきます。


年賀状という文化を創り、広めた人(個人か分かりませんが)は、
郵便事業、当時は国にとてつもない利益をもたらしたわけで、
そりゃあもう、大変な功労者です。


既存市場で苦戦するなら新しい市場を創造してしまえ。

これはまぁ、民間企業では昔から言われており、やれ「○○の日」だ何だと
作ってはプロモーションに失敗し、ということを繰り返しているわけですが、
国が何かしら「どーでもいいことなんだけど、縁起良いんです」みたいなことを
こっそりと仕込めば、新しい市場って意外と簡単にできたりするんじゃないかなー、
なんて思ったりします。

で、それによりGDPが上がり、税収もあがり、景気対策にもなり、
鳩山さんも万々歳。

子ども手当の財源がどーのこーの言うよりも、
何か、ちょっとした、あまり認知されてない日本古来の伝承とかをピックアップして
世の中に認知させて、熱中させた方がよっぽど効果的ではないでしょうか。



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