TOEICスコアが高ければグローバル人材なわけではない

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こんにちは。
キャリアコンサルタントの最上裕司です。

昔からですが、今や猫も杓子も「グローバル」な時代です。
私が学生の頃は「国際化」という言葉もまだまだ多かったのですが、
今はあまり見かけなくなりましたね。

さて、グローバル化に向けて、各社「グローバル人材」なるものへの
ニーズが高まっています。まぁ、自然の流れですね。

しかしながら、その判断基準はどうでしょう。

「TOEIC850点以上」など、まだまだTOEIC頼りな印象です。
いえ、これを否定する気はありませんけどね。
最低限のコミュニケーション能力は必須ですから。
コミュニケーション取れずにグローバルもクソもありません。

ただ、TOEICのスコアが高ければ、あるいは英会話能力が高ければ、
それでグローバル人材なのか?というと否、なわけです。


日本経済団体連合会が6月に発表した「グローバル人材の育成に向けた提言」。
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/062/honbun.pdf

こちらによると、グローバル人材をこう定義しています。(p.2)

 グローバル人材を「日本企業の事業活動のグローバル化を担い、
 グローバル・ビジネスで活躍する(本社の)日本人及び外国人人材」とする。

その上でグローバル人材に求める素質、能力についてこう触れています。(p.3)

 社会人としての基礎的な能力に加え、日々、変化するグローバル・ビジネスの現場で、
 様々な障害を乗り越え、臨機応変に対応する必要性から
 「既成概念に捉われず、チャレンジ精神を持ち続ける」姿勢、さらに、
 多様な文化・社会的背景を持つ従業員や同僚、顧客、取引先等と意思の疎通が図れる
 「外国語によるコミュニケーション能力」や、
 「海外との文化、価値観の差に興味・関心を持ち柔軟に対応する」
 ことが指摘されている。


まとめると、下記3点がグローバル人材として望まれる能力のようです。

 ○既成概念に捉われず、チャレンジ精神を持ち続ける
 ○外国語によるコミュニケーション能力
 ○異文化に対する興味・関心・適応力


TOEICというのは「外国語によるコミュニケーション能力」の、
ほんの一部の要素に過ぎません。

企業側も採用する際に、TOEICだけではなく、
せめて業務で海外とのビジネス経験があるか、といった点や、
海外留学・海外赴任経験なんかも考慮してくれればな、と思います。
(もちろんTOEICよりもそちらを重視して採用されている企業様もあります)


まぁ、、、何にせよ、
日本から「グローバル」という言葉が消えた瞬間が、
本当の「グローバル化」なんでしょうね。



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