こんにちは。
コンサルタントの稲橋です。
先日電車内の広告で、
WEDGEという雑誌のタイトルを見て、
気になってつい買ってしまいました。
「留学生ビジネスを輸出産業に」
現在日本にいる留学生は約14万人。
留学生を受け入れることで、
・企業や大学の人材確保
・授業料や生活費による数千億円の経済効果
といったメリットがあり、
外貨を稼ぐ一つの輸出産業と位置づけ、
日本も積極的に獲得競争に乗り出すべきだ。
というのが主な内容です。
ちなみにオーストラリアは外国人留学生を
石炭や鉄鉱石と同じ主要な輸出品と考えており、
留学生が国内で支払う授業料や生活費を輸出額
ととらえると、その額は約1.5兆円にもなり、
第3位の輸出品になるということ。
ただ、日本にはトップ層の留学生が来ない傾向があるようです。
理由としては、
「言語や文化、慣習を学んでも活かす場が日本にしかなく、
構築する人脈がグローバルにならない」
ことがあげられています。
正直日本人として日本で働いていると、
このあたりの感覚が少しボケてしまっていますが、
この理由を聞いて、なるほど、と思ってしまいました。
また、昇進や賃金面でも日本の企業は欧米企業に劣り、
結果として例えば中国のトップ20大学の学生は
ほとんど欧米に留学しているようです。
アメリカは2010年に世界最多の72万人の留学生を
受け入れており、受け入れの理由は
「互いの国の文化を理解した人物を育てることが外交政策上最も重要」
と考えているため、と説明しています。
日本人が海外で働く、もしくは海外とビジネスを行うことが
できるような人材を育てることもグローバル化においては
重要なことだとは思いますが、
様々な利益をもたらしてくれる優秀な海外の人材が
日本で学びたくなる、働きたくなるような環境作りの重要性
についても改めて考えさせられました。
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