ジョブローテーションの落とし穴

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こんにちは。
キャリアコンサルタントの最上裕司です。
 
4月になりました。
新年度となり、環境に変化のあった方も多いでしょう。
異動の季節ですしね。
 
異動というと、「ジョブローテーション」といった形で、
これまでとは全く違った職種に異動された方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
特に大手企業などでは。
 

「その企業で経営まで昇り詰めるぞ!転職なんてとんでもない!」
 

という固い決意があるのであれば、
複数の部署を転々として、各部署に人脈を作り、様々な職種を体験し、
当該企業の活動を多面的に見ることができるというのは、メリットも大きいです。
 
かつての日本企業は終身雇用を前提として、こうしたキャリアを歩ませることで、
社員に幅広い視点・経験を持ってもらおうとする動きが多く見られました。
 

…が、ジョブローテーション、実は大きな落とし穴があります。
 

その企業内では評価されるキャリアだったとしても、
マーケットからの評価はむしろ落ちてしまう、というケースがほとんどです。
 
自らが転職するしないは別として、企業の倒産やリストラなども考慮すると、
必ずこの企業で勤め上げる!と言い切るこは難しい昨今、
ジョブローテーションというのは結構リスクのある制度だったりするのです。
 
例えば…
 
 営業で2年、
 SEとして2年、
 経理として2年、
 また営業に戻って2年、
 マーケティングで2年
 
という勤続10年の方と、
 
営業一筋10年
 
という方と、転職マーケットから見て、どちらがより「転職しやすい」かは一目瞭然ですね。
 

もちろん、複数の職種を経験すればこその強みというのもありますので、
職種変更をすべて否定するわけではないのですが、
少なくとも自身のキャリア戦略上、プラスになる異動なのか、リスクのある異動なのかは
適宜判断しておいた方が良いでしょうね。
 

自分のキャリアに責任を持つこと。
 
これがキャリア形成の基本です。
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5000名のコンサルタントの転職支援をしてきた人材紹介会社(転職エージェント)。
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