今や経営上不可欠な、「ゲーム理論」の応用例。「海賊と金貨」のパズル

経営コンサルタントの「合理的判断」を量る問題

経営コンサルタントには意思決定に関わる人間全員を見渡し、合理的な判断をせざるを得ない場面があります。その時、案件を円満かつ有益な方向へ導くことが必要です。
転職・面接試験では、この能力を問う「海賊と金貨」が出題されることがあります。
「5人の海賊(A~E)が100枚の金貨を分けようとしている。海賊はAがトップでEが末端。Aは金貨の分け方を提案でき、残りは提案に投票する権利がある。もし半数以上でなければAは殺され、Bがトップでやり直し。Aが最大の分け前を手にし、生き残るにはどうすればよいか?」 悩む男

「ゲーム理論」を知ることで、交渉力アップ

まずEの思惑を推理します。Eは「最終的に2人残る」と金貨をまったく得られないので、そうならないよう考えています。
では3人残ったらEはどうするでしょう。トップのCが殺されれば2人になりますからCに賛同します。Cは自分が99枚、Dには0枚、Eに1枚振り分ければ過半数が取れます。
次にBがトップで4人のケースだと、Bは残り3人になりたくないDにのみ金貨1枚与えておけば、残りを得ることができます。
このように考えていくと、Aは残り4人だと不利になるCとEに1枚ずつ金貨をわたすことで、無事に金貨98枚を手にすることができます。
この問題は、ゲーム理論の「協力ゲーム」を持いて考えられています。基礎となる「相手の立場を考えて、最もよい結果になるような行動をとる」「問題を細分化して考える」方法を学んでおくことで、物事への対処が合理的になり、それが交渉や駆け引きに生かせるようになります。

コンサルティング分野で必要な知識を身につける

「ゲーム理論」は、コンサルティング市場で求められる知識のひとつです。アクシスコンサルティングでは、転職に有利なスキルを知りたい方の疑問に、専門のコンサルタントがお応えしています。お問い合わせをお待ちしております。
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