ROIが測りにくいオンラインサービス。米ランズエンドのオンラインショップ成功事例に学ぶ

ECサイトのROIに直結する指標、コンバージョン率

ITへの投資においては、ROI(投資対効果)を測る事が難しいとされています。

Web上で商品を販売するECサイトの場合、どのようにROIを考えることが適切となるでしょうか。

ECサイトにおいてもっとも重要な指標の1つがコンバージョン率(CVR)です。

この指標はコンバージョン数(購買件数)を訪問数で割った数値で、来訪者のうちどれだけの割合のユーザーが購入完了まで至ったかを示す指標となります。
 

高いCVRを誇るサイトが心がけるポイントとは?

CVRはサイトによって様々ですが、数%であることが一般的で、10%を超えることは極めて稀です。

そんな中インターネット黎明期に、アメリカのカタログ通販企業ランズエンドが12%以上のCVRを誇っているということで話題になりました。

このランズエンドの実績を支えるものとしては、「オンライン経験の積み重ね」「無駄のないページデザイン」「パーソナライゼーション」などが挙げられています。

また、パキスタンのブティック「ego」もECサイトで大きな成功を納めたことで有名です。
【コラム画像】パキスタンのブティック、egoのサイト
(出典:http://www.egoestore.com/)

ユーザエクスペリエンスを高めるための投資により、1年間でオンラインショップ経由のコンバージョン(ここでは、衣服を買うという消費行動)を倍加させ、顧客獲得コストが70%削減されたと言います。
 

webサイトの収益性向上のためには投資が不可欠

オンラインショップをオープンさせる場合、ユーザエクスペリエンス最適化のための投資は不可欠です。

ウェブは実店舗と違い土地代や人件費などがかからないため、気軽に運営できると思われがちです。

しかし、資本が無い状態でも維持できるからこそ競合サイトとどれだけ差をつけ一人ひとりのユーザーを購買まで結び付けるかが重要となります。

工夫の無いサイトでは収益は上がらないため、チャンスロスの低減に努めるなど、サービスの質を高めるための投資が必要となります。

 

 

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