ヘッドマウントディスプレイの種類と評判
ゴーグルやヘッドセットのような形状に、立体的な映像を映し出す「ヘッドマウントディスププレイ(HMD)」は、「ウェアラブルデバイス」のひとつ。
レンズ部分に小型液晶やCRTを取り付け、それぞれ左右の眼に映像を映し出すことで立体視を実現。
バーチャルリアリティ、さらにAR(拡張現実)機能のための機器として利用されています。
HMDの主要製品にはエプソンの「MOVELIO(モベリオ)」、バーチャルリアリティに特化したヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」などがあります。
眼の動きの変化に着目した一般向けプロダクト「JINS MEME」
ヘッドマウントディスププレイは、その用途はから購入者を選ぶ製品といえます。
一方、メガネメーカーによる「JINS MEME」 は、HMDを「日常にとけ込ませる」ことを目指したプロダクト。
「脳トレ」で知られる東北大学・川島隆太教授らによる研究から生まれた一般消費者向けの製品です。
JINS MEMEの特徴は、 眼球の動きやまばたきの強さの変化から、自覚が困難な肉体、および精神の疲労度を割り出すことができること。
たとえば身体のサインを関知して、眠気が襲って来る前にアラートを送信してくれるのです。
健康状態をリアルタイムにチェックすることが可能なJINS MEMEは注目の機器として、アメリカ「Digital Trend」の「2015 ベスト ウェアラブル賞」を受賞しています。
「Google glass」の問題と将来の展望
ウェアラブル機器の市場は拡大し、2020年には600万台規模になると見込まれています。
しかしその影で、個人情報の漏洩などを懸念された「Google glass」がテスト販売の終了を発表。話題を集めた製品でしたが、一般消費者には受け入れられなかったといえます。
ウェアラブルデバイスの普及には、やはり一般消費者の支持が必要です。
今後は消費者の性向を分析することも含めて、研究が進んでいくでしょう。



