転職2.0 =人材紹介会社不要論=

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『Web2.0』という言葉が流行ったのはもうかれこれ4、5年前。

制作者がサイトを作り、それによる情報提供がメインだった従来型から、
そのサイト上のプラットフォームにおいて利用者が自由にコンテンツを作り、
情報を発信し、利用者の増加に従いその価値を増していく仕組み、
とでも言えば良いでしょうか。

ブログやソーシャルネットワークサービス(SNS)などです。


「2.0」というのははてなキーワードによると、こんな説明がされてます。

 web2.0、Docomo2.0に代表されるように、
 レガシーシステムに対して、新しいムーブメントの動き、または、その状態
 ただし、「視力2.0」だけは意味合いが異なる

…最後の一文にセンスを感じるのは私だけではないはず。


それはさておき、「転職」もぼちぼち2.0の時代を迎え始めたのではないかな、
という印象を持っています。

企業内でどのように立ち回り、出世をし、どうポジションを作るか、
といった従来のキャリアに対して、企業の枠を超えて、
パーソナルブランディングにより形成するキャリア。

ハローワークなり、人材紹介会社なり、あるいは転職サイトなりを使って、
求人情報を集め、そして関心のある企業にアプライして面接を受け、
内定を獲得する、というのが従来型の転職。言うなれば「転職1.0」。


「転職2.0」はブログやツイッターやFacebook、LinkedInといった
ツールを活用し、ソーシャルネットワーク上に自らの存在や得意技を明らかにし、
そして人材紹介会社など仲介者をなしにダイレクトに企業
(それも人事ではなく、「人材を欲しい担当者自身」)につながり、
コミュニケーションを図って直接採用に至る、というもの。

いや、そもそも企業に採用されるという概念そのものが変わってくるのかも知れない。
正社員に固執せずに専門性を武器に…というキャリアの作り方は
最近よく耳にしますから。
(まだ企業に所属しない労働が”一般化”されるには時間がかかるでしょうけど)


人材紹介会社のメリットやデメリットはこちらの記事に書きました。
しかしながら、「転職2.0」のスタイルが求職者・企業双方で定着すると、
単なるマッチング型の人材紹介などは不要になってくるわけです。

本人ですら気付かないキャリアの提案や、中長期の将来に向けて、
それこそソーシャルネットワーク上でいかにパーソナルブランディングを行い、
キャリア上の「武器」を身に付けるか、キャリアにおける戦略の立案から
本人への定着化までを支援する、本当の「コンサルティング」機能を
持たないと食っていけない感じですね。


そうなると「人材紹介会社」ではないですね。

企業に人材を紹介して、紹介手数料を取る、というビジネスモデルも
「転職1.0」が前提。こちらも早晩、崩れていくんじゃないかな、なんて思う今日この頃です。


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