NTTデータが国内外のM&A(企業の合併・買収)を積極化しています。
先日NTTデータは、金融商品の評価・分析、情報配信サービスを
手がけるエービック(東京都・港区)を買収すると発表しました。
2月26日付で既存株主から株式を譲り受け、出資比率を現在の
7.6%から90.6%に高め子会社化することになりました。
エービックは金融機関向けの業務システム開発などのノウハウを
持っており、同社の買収により金融分野のシステム開発事業の
強化につなげるのが狙いです。
新会社名は「NTTデータ・エービック」となり、NTTデータが
社長を含む過半数の役員と監査役を送り込むそうです。
NTTデータは、地銀や都銀の残高管理などの基幹システムに
強みを持っていますが、保険、信託、証券などの金融商品を売る
窓口支援ソリューションなどはほぼ手がけていませんでした。
今回、エービックを子会社化することで、手薄となっていた
同分野に幅広いニーズに対応しようとしています。
NTTデータは09年に国内外のシステム会社6社を子会社化しました。
昨年は金融系のエックスネットを36億円で買収しています。
NTTデータをはじめとした、大手Sier各社の国内外の事業拡大を目的とした
積極的なM&A(企業の合併・買収)に今後も注目です。