着眼点を変えること

ちょっと前、いや、かなり前のことです。

超大型台風の東北地方を上陸し、収穫前のりんごがことごとく落ちてしまった、
というニュースが流れたのを覚えてますか？

調べたところ、この被害をもたらしたのは平成3年の台風19号のようですね。


さて、この台風により、りんごの名産地津軽では、何と、
9割近くのりんごが落ちてしまったようです。
あたり一面に無惨に転がるりんごを見て、りんご果樹園の方々は
呆然と立ち尽くしたことでしょう。

ところが。

「落ちたりんご」を見て「どうしよう」と考える人々の中に、
「落ちなかったりんご」を見て「どうしよう」と思案する人がいたのです。

この「落ちなかったりんご」が「試験に落ちない」りんごとして、
受験生の縁起物として全国の神社で販売されたのは有名な話。
「落ちない」という付加価値が付く縁起物ですから、
当然通常よりも高い価格設定ですが、売れに売れたようです。

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他の事例。

スウェーデン北端、北極圏にある町キールナの郊外、
ユッカスヤルヴィというところに「ICE HOTEL」なるものがあります。
その名の通り「氷の宿」。

その町は夏は冷涼なので観光客がよく訪れたものの、
冬はあまりに寒く、ただ春をじっと待ちながら暮らすのみだったそうです。

寒いから暖かくなるのを待つのではなく、
寒いからこそできること、を考えた結果として、
氷を切り出して「ICE HOTEL」をオープンさせたところ、
幻想的かつ珍しい体験に、大人気になったそうです。


先入観や固定概念を捨て、着眼点を変えてみたり、
逆転の発想をしてみる、というのも大事なことですね。

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