【中堅SIerのITコンサルから戦略ファームへの転職事例】長期的な視点に立ち、戦略コンサルタントとしてのキャリアを選択

今回の記事では、中堅SIerにてITコンサルタントとしてご活躍後、戦略系コンサルファームに転職された方の事例をご紹介します。

※ご本人にご執筆いただいたレポートです。

<プロフィール>
32歳 男性:中堅SIer/ITコンサルタント(年収630万円)⇒戦略系コンサルファーム(年収960万円)

転職を決意するまで。

2007年5月中旬、アクシスコンサルティングから1通のスカウトメールが届きました。

振り返ると、このスカウトメールが今回の私の転職活動の原点となるわけですが、正直、メールを受信した時は「怪しいメールが来たな・・・」という懐疑的な印象の方が強かったと思います(笑)。とはいうものの、その当時は業務が落ち着いていたこともあり、転職についても全く興味がないわけでもなかったので、とりあえずはご担当の方にお話を聞いてみることにしました。

私の担当者は荒木田様でした。荒木田様は、私の希望するコンサルティング業界に関して、想像以上に精通している方で、そのお話はとても刺激的な内容でした。社内では数少ないITコンサルタントとしてそれなりに満足した仕事を経験しているつもりでしたが、もっと長期的な視点で今後のキャリアプランを考えるには十分な機会となりました。こうして、私の中で曖昧に捉えていた転職が明確なビジョンとして根付くことになるのですが、仕事やプライベートの事情ですぐに行動を取ることができず、やや時間を空けて2008年の年明けと共に私の本格的な転職活動が始まることとなりました。

転職活動(準備作業)

とにかく、面接に向けての対策が最も大変でした。荒木田様の指導によって、履歴書、業務経歴書、志望動機書等の書類作成がスムーズに終わり、「まあ、こんなものか」と少し気が抜けかけていたタイミングで荒木田様の面接対策の説明を受けたのですが、正直、自分の考えの浅さにショックを受けました。荒木田様のアドバイスを受けて、まずは今までの自分の実績・経験を構造的・論理的に整理する作業を行いましたが、突発的な質問やケーススタディにも柔軟に対応できるように、頭の中で様々なケースを想定したシミュレーションも行いました。その際、ただ考えるだけでなく、実際に声を出してみたり、紙に書き出してみたりと、自分の考えを「出力」することを心がけましたが、その繰返しによって、自分の考えに更に磨きがかかり深まったと実感しています。

転職活動(面接本番)

私はコンサルティングファーム6社の面接を受けましたが、第1希望の会社こそ不採用だったものの、第2希望の会社を始め複数社からのオファーをいただくことができました。活動中はそれこそ必死でしたが、結果として見ると、私の面接は概ね順調だったと思います。当然、荒木田様からいただいたアドバイスが有効だったこともありますが、面接のフィードバック、面接時の会話を基に振り返ってみると、以下の2点は自分としても評価されただろうと実感しています。

・中途半端に一般論を引用せずに、常に自分の経験や考えを根拠にして回答する。
⇒ 回答そのものの正否にこだわりすぎて一般論にならないように、あくまでも自己のアイデンティティを明確に伝えることを第一に考えていました。

・相手に推進力を感じさせるような回答を心がける
⇒ どのファームもwhy?やso what?の鋭い質問が多かったのですが、中には回答に行き詰る難しい質問もありました。ただし、そのような状況でも、決して臆せずに前向きに回答する姿勢を心がけていました。某面接担当者のコメントで、多少方向違いの発言があったとしても、局面を動かすような推進力を相手に感じさせることができるか?自分のペースに周囲を巻き込めるか?といった要素は非常に重要だという意見もありました。

転職活動(面接終了後)

手ごたえを判断しにくい面接も少なくはなかったです。そのような面接については、面接担当者がどのような意図で質問してたのか?どう答えるべきだったか?等、やはり気になるものです。私の場合、随時、荒木田様にメールで相談をさせていただきました。迅速に的確なご回答をいただけたことで、すぐに気持ちを切り替えられたので、本当に感謝しています。また、ピーク時には週に何度も面接に臨んでいたので、精神的にもストレスを感じることもありましたが、激励していただいたりすることで高いモチベーションを維持し続けることができたと思います。

今後に向けて

今回の転職活動によって、多くのことを学びましたが、何よりも自分自身を内観する良い機会だったと実感しています。自分の強みは何か?将来何をやりたいのか?自分はどんな会社に合うのか?等を徹底的に見つめなおすことで、今後の自分のビジョンを改めて再認識することができました。今回の転職が成功したかどうかは、まだ判断できませんが、少なくとも自分自身で考え抜いたという実感がありますので、胸を張って新しい会社で頑張ります。

今回は、本当にお世話になりました。

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