【転職事例】会社の不正を物申すもクビに。不景気での厳しい状況も、見事に国内最大手の外資系コンサルティングファームへ

<プロフィール>

30代前半(男性)

小規模コンサルティングファーム(年収900万円)⇒大手外資系コンサルティングファーム/業務改革コンサルタント(年収750万円)

今回は、リーマンショック後の不景気の中、会社の不正を物申したことで解雇されるも、見事に国内最大手の外資系コンサルティングファームへ転職された方の事例をご紹介します。

「実は私、先週会社をクビになってしまったのです。。。」

12年間のキャリアコンサルタント人生の中でも、5本の指に入るほど思い出深いSさんのお話をしたいと思います。

Sさんと初めてお会いしたのは、リーマンショック後の2009年のことでした。

Sさんの所属していた会社は10数名の小規模コンサルティング会社。そして、Sさんから聞いた最初の一言から強烈なインパクトでした。「実は私、先週会社をクビになってしまったのです。。。」

社員を代表して、社長に会社の不正を物申すも、翌日に解雇を言い渡される

それはある日突然のことだったそうです。Sさんは所属していた会社の社長に呼び出され、クビを言い渡されたそうです。

詳しく聞いてみると、在籍している10数名のコンサルティング会社では、社員の経歴を詐称して、クライアントに社員を派遣していたそうです。

例えばこんな感じです。

仕事を得たい社長は、会計領域の知見が無い社員であっても、会計領域の実務が3年以上とクライアントに伝え、仕事を受注していたそうです。

困るのは社員。派遣先のクライアントから、「会計の知識がないじゃないか!どうなっているんだ!」と罵倒される日々。その辛さに耐えられない社員はどんどん退職していきます。

残った10数名の社員は、普段からこんな感じで派遣される日々。

精神的に苦しいのですが、時はリーマンショック直後。転職活動が厳しいことを理解しているので、耐える日々が続いていたそうです。その会社の中で、実力があり、どんなつらい環境でも成果を出し続けてきたSさんが、社員を代表して、社長に物申しました。「社長、社員の経歴詐称なんてこと、もうやめましょうよ! これ以上社員に無理させることは良くないです」

その翌日にSさんはクビを言い渡され、困り果てて私のところに相談に来ました。

リーマンショック後の求人が激減している厳しい状況でのスタート

Sさんは大学卒業後、司法試験受験に専念しておりましたが惜しくも合格は出来ずに、通常の新卒組に比べて4年遅く社会人スタートをきりました。最初に入社したのは学習塾の運営本部。

3年間総務を経験し、社会人の基礎を学びました。そして2年前に小規模のコンサルティング会社に、彼曰く【拾ってもらった】そうです。

【拾ってもらった】恩義を感じているからこそ、会社をより良くするために社長にも進言したのですが、完全に裏目に出てしまいました。

Sさんは、当時すでに30歳を過ぎておりながらも、コンサルタントとして、コレといった専門性を身に着けておりませんでしたし、リーマンショック後の求人が激減している状況では選択肢も限られたスタートでした。

職務経歴書では表現できない強みを伝える

我々キャリアコンサルタントとして、Sさんにどのようなサポートができるのか。。職務経歴書の上では表現できていないSさんの強みを伝えることに全力を注ぎました。

Sさんは、華やかなキャリアを築けていませんでしたが、対人折衝力、頭のキレは一流のビジネスマンのソレを感じさせるものがありました。

そして、小規模コンサルティング会社では、社長の度重なる経歴詐称によって、毎回無理難題な業務を押し付けられ、クライアント先に送り出されてきましたが、毎回数日でキャッチアップしたうえで成果を出し続けてきた実力がありました。

ここをどうか、企業に伝えたい。私は下記のように企業に伝えていきます。

「Sさんはどんなタフな環境でも、必ず成果を出し続けてきた人物です。入社後には間違いなく貴社の中核になれる素材。Sさんのために面接時間を割くことが絶対に無駄になることは無いことを私が保証します。 是非面接の機会をいただければ幸いです。」

当然、一人のキャリアコンサルタントの声をすべての会社が聞いてくれることは無いのですが、数社は耳を傾けてくれました。

そのうちの一社が国内最大手の外資系コンサルティング会社。普段から弊社との関係性も良好なので、我々がそこまでいうのであれば、ということで面接の機会を下さりました。

国内最大手の外資系コンサルティングファームに転職

Sさんと私は入念に面接の準備をして、面接に向かいます。まさに自分の人生を大きく変える面接になる覚悟ができていました。2、3回ほど面接のロールプレイングをしたでしょうか。。

そして一次面接。Sさんの今まで苦労しながらも成果を出し続けてきたキャリア、そして、クビにはなってしまいましたが、その正義感などを評価してくれました。

二次、最終面接も無事クリア。

今まで遠回りしてきたキャリアですが、Sさんは国内最大手の外資系コンサルティングファームに入社することになりました。当時のSさんのキャリアでは間違いなく入社できないような会社でしたから、私も介在価値を強く感じられ達成感を得ることが出来ました。

入社以来6回の評価ですべて最上位の評価を獲得、入社3年後に無事マネージャーへ昇格

そして入社後、3年。この秋、Sさんは無事マネージャーに昇格したそうです。

入社以来6回の評価ですべて最上位の評価を得続けてきたそうです。Sさんが羽ばたくことが出来るステージを用意できたことをうれしく思いますし、入社後活躍してくれれば、そのコンサルティング会社から我々目利きに対する評価も得られ、次のSさんを生み出しやすい環境ができます。良い循環ができるのです。

入社がゴールではなく、入社後このように活躍してくださることが、我々の仕事の本当のゴールなのですね。これほどうれしいことはありません。

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今回の記事では、不景気での厳しい状況の中、見事に国内最大手の外資系コンサルティングファームへ転職された方の事例をご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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