- 30代前半
- コンサルティングファーム/ITコンサルタント(シニアコンサルタント)
- コンサルティングファーム/リスクコンサルタント(マネージャー)
- 780万900万
Kさんは外資大手コンサルティングファームへ転職して3年。
ここ一年ほどはプロジェクトリーダーや提案活動を行っていおり顧客からの評価も高いのですが、
なかなかマネージャーに昇進できそうもありません。
Kさんの得意とする領域はシステムの最上流の要件をまとめること。
おのずとプロジェクトの規模が小さくなってしまい、
大規模プロジェクトのプロジェクトリードをしている同僚のほうが社内評価が高いそうです。
自分の得意領域を評価してくれるコンサルティングファームを希望し、転職活動を開始しました。
【今の会社ではこの先も評価されない】
Kさんとは同僚のコンサルタントからのご紹介でお会いさせていただきました。
キャリアについて悩んでいるので、一度話をしてみたいとの事でした。
私「キャリアについてお悩みとお聞きしましたが、、、。」
Kさん「そうなんです。今のファームにいても評価されないと思いまして。
プロジェクトのリードもしていますし、案活動から受注に繋げた経験もあります。
ただ、システムの上流を担当しているので、どうしてもプロジェクトの規模が小さいのです。
現職では大規模プロジェクトのリード経験のほうが評価されやすいのです。」
私「そうなんですね。ところでご志向はいかがですか。」
Kさん「コンサルタントとして専門性を身につけて行きたいと思っています。
今の専門性は強いて言えば、業界は金融・サービスはIT企画や戦略になると思いますが、
ITの上流に関する何でも屋のようになっているのが実情です。」
【何を専門性するか】
その後は今後のキャリアパスについてのお話しになりました。
私「可能性として幾つかあると思います。
金融もしくはITを軸にコンサルタントとしてキャリア形成をするのが、
一般的ですね。金融でも銀行・証券・保険など、業界に特化していくキャリアパスもあります。」
Kさん「今までの延長線ですね。もう少しチャレンジングな領域はありますか。
ITはずっとやってきているので、キャリアから外したく無いですが。」
私「それでしたら、リスクコンサルタントはどうでしょうか。
IT×金融の方は親和性ありますよ。」
Kさん「リスクは興味はあるのですが、あまり詳しくないですよ。
内部統制のプロジェクト経験はありますが。
確かに金融のITはリスク領域シビアですよね。私の経験で可能性ありそうでしょうか。」
私「ちょうど来週訪問することになっていますので、可能性聞いてみますね。」
【面接で高い評価を受けマネージャーでオファー】
翌週、リスク系のファームで訪問した際に同社のパートナーの方へKさんをご説明致しました。
「まずは一度お会いしましょう」という事になりましたが、
Kさんはリスクコンサルティングの理解が
不十分であるため面接ではなくカジュアルな形式でお会い頂ける事になりました。
カジュアル面談終了後、Kさんより連絡がありました。
「経験の中で特に上流の部分を評価頂けそうでしたし、
専門性を高められますので是非正式に選考進めたいです。
コンサル業界にいますが、リスクコンサルタントというキャリアパスは考えた事がありませんでした。
良い機会を頂きありがとうございました。」
パートナーの方へ連絡してみると
「Kさん、良い方ですね。今までの経験で活かせる部分もあるし、
コンサルタントとしての力もある。
ゼロベースで色々と吸収していこうという想いが強い方ですね。」
その後、面接もトントン拍子に進みオファーへ。
パートナーの方からお電話頂きました。
「絶対に採用したい方なので、マネージャーオファーを出そうと思うんだけど。
来てくれそうかな?」
私「マネージャーオファーとは凄いですね。
領域も変わりますしマネージャーの役割はファームによって異なるので
御社のマネージャーの役割・責任をしっかりとご説明する場を
設けたほうが良いかもしれませんね。」
パートナー、シニアマネージャーの方を含め会食を設定いただき、
Kさんも同社への転職を決意されました。
「まさか自分がリスクコンサルタントになるとは考えてもいませんでしたが、
非常に良いチャンスを頂きました。ありがとうございます。」
それから2ヶ月。パートナーの方からKさんが想定以上の活躍を見せ、
チームの中で無くてはならない存在となっているとメールを頂きました。
現職で評価されなくても一生懸命仕事をしていれば、どこかでチャンスがある。
Kさんの転職は予想しなかったキャリア、遇キャリ(プランドハプンスタンス理論)ですね。
Kさん、今後も頑張って下さい!