【外資ファームからITベンダーの転職事例】強力な引き留めで迷うものの、中長期的な見方で最後は笑顔で入社

今回は、外資ファームからITベンダーの転職事例についてご紹介いたします。

<プロフィール>
30代半ば男性(既婚):外資系コンサルティングファーム/シニアマネージャー(年収1550万円)⇒外資系ITベンダー/上級管理職(年収1650万円)

外資ファームのシニアマネージャーとして活躍も、「裁量権」と求め転職を決意

Dさんは大学卒業後、外資系中堅コンサルティングファームに入社。その後、外資系大手コンサルティングファームに転職し、順調にキャリアを築き、シニアマネージャーとして営業、プロジェクトの管理、後進の育成など幅広く活躍されていました。

Dさんとは約3年前に転職相談に乗って以来、特に連絡を取り合っていなかったのですが、最後に会ってから約3年後、Dさんから「再度転職相談に乗ってほしい」との依頼を受けました。もともと出世欲の強いDさん。今までは順調に昇進されてきました。ところが近年、現職の業績が芳しくないこともあり、なかなか昇進できづらい現職の環境に嫌気がさしてきたとのことです。

「早く上の役職にいって権限を持った仕事に就きたいんですよ。」「今の役職では、ある程度の裁量権は持っているものの、結局最後の重要なところまでは決めきれない。そこが歯がゆいんですよ。」とにかく早く昇進したい、という強い気持ちを持つDさんは、自身を高く評価してくれるファームであれば幅広く面接を受けてみたい、とのことでした。

Dさんの強みは製造業、特に自動車メーカーや家電メーカー向けの業務プロセス・ITコンサルティング。どこのファームでも是非採用したいと思われる経験・スキルをお持ちでした。Dさんの依頼を受け、各ファームにDさんの必要性を伺ったところ、同役職の移籍であれば大歓迎だが、まだ30代半ばのDさんを例えば最上位職である「パートナー」でオファーすることは厳しい、との回答を得ました。

「そうですか・・・。やはり現職にとどまるべきなんですかね。」そう言って少し肩を落とすDさん。私の口からは、ただ現実を告げることしか出来ず、落胆するDさんを見ていると何ともやり切れない気持ちになりました。

外資ITベンダーのコンサル組織立ち上げポジションに応募、面接では尊敬する上司との思いがけない再会も

Dさんと再会後、1ヶ月程度経過した頃、某大手メーカーA社から連絡を受けました。A社はコンサルティングファームではないのですが、コンサルティング部門を抱えており、ちょうどDさんのような営業から管理まで幅広く担当できる人材を探している、とのことでした。

さっそくDさんに企業の概要から求められる経験・スキルや待遇などを一通り説明し、「とにかくDさんのような方を先方は待っている」ことを熱く伝え、面接へ進んでもらいました。コンサルティング業界というのは狭い世界です。たまたま面接官として出てきた役員が実はDさんの元尊敬すべき上司でした。双方多忙を極めたときから少し距離が空いており、連絡を取ってなかったとのこと。

結果的に面接というよりも思い出話や現状の情報交換など2時間ほどを費やし、Dさんは条件が合えば再度、元上司のもとで働きたいとの気持ちを持ちました。A社と数度の条件交渉を終え、何とかDさんの求める条件を提示いただくことに成功。Dさんに内定通知書の内容を説明し、無事に承諾をいただきました。これですべて完了。あとは入社日を待つだけ、のはずでした・・・。

社長までも引き留めにかかるなど、強力な引き留めに転職を迷う

Dさんが内定通知書の承諾をしてから約1ヶ月が経過したある日、Dさんから一通のメールが届きました。「本当は3ヶ月後に入社する予定でしたが、どうやら今のプロジェクトの都合上、厳しそうです。もしかすれば半年後あたりになりそうなのですが、A社と入社日について交渉してもらえませんか?」

私はさっそく、A社へDさんの状況詳細を報告しました。Dさんの元上司とDさんの面談の場も設定し、Dさんからも直接、状況を説明いただき、異例ではありますが、半年後の入社を了解してもらえました。

A社からの入社日延長の了解を得てから約3ヶ月が経過し、そろそろDさんが現職との退職交渉へ入るタイミングが来ました。優秀なDさんのことなので、相当な引き留めにあうことは予想していましたが、その引き留め方は想像を超えるほど強いものでした。数度に亘る上司からの引き留めや、「今残っていれば、すぐにパートナーへ昇進してあげるから、もう少し我慢しろ」との言葉にDさんの気持ちは揺らぎます。社長までもが引き留めに入り、Dさんは徐々に転職への躊躇いを見せ始めました。

冷静さを取り戻し最後は笑顔で入社へ

現職からの数度に亘る引き留めと、A社の入社を承諾したことの間に挟まれ、Dさんは少し疲れていました。私はDさんにA社への転職を再度強くプッシュするのではなく、現職に留まった場合とA社へ移った場合のキャリアを客観的な見地からあらためてアドバイスしました。

結果、少し冷静になれたDさん。何のための転職だったのか、今のファームに留まって本当にパートナーへ昇進してくれるのか、元上司との約束はどうするのか等々、数日悩んだ結果、Dさんが出した答えは最初の予定通りA社への入社でした。

「何度も上司に引き留められることで、少し冷静さを失っていました。」「A社や元上司があれだけ気に入ってくれて、ベストな条件を提示してくれているのに、とても失礼なことをしてしまいそうになりました。」「もう大丈夫です。予定通りA社へお世話になります。」そう言って、久しぶりに笑顔を見せてくれたDさん。

無事に入社日を迎え、入社初日の夜にDさんから電話がありました。「色んなことがありましたが、今日の日を迎えられたこと、今はとても嬉しく思っています。せっかく手に入れたチャンス、大切にします!」とても力強くそう語ってくださったDさん、新天地での大活躍を期待しています!

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今回は、外資ファームからITベンダーの転職事例についてご紹介いたしました。

関連記事:ITベンダーに転職するコンサルタントのマネージャーやシニアマネージャーが増えている理由と、 転職で有利に働くスキル

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