「受託型・SIerエンジニア」からのキャリアパス

受託型の案件をメインに受けるSIerのエンジニアの方からは、「企業のITの内製化などにより、SIerの市場がシュリンクしているのを感じる」というご相談をいただくこともあります。そこで今回の記事では、SIerで働くエンジニアの方へ向けたネクストキャリアの「選択肢・メリット・転職に必要な要件」をご紹介します。

【目次】

      1. 「経営的な視点が身につく」事業会社のIT・システム戦略&開発部門
      2. 「IT支援のスキルをさらに磨く」ファームのデジタル支援チーム
      3. (ご参考)「40歳までにシニマネ」のルールは崩れつつある

「経営的な視点が身につく」事業会社のIT・システム戦略&開発部門

最近では時代の流れをくみ取り、IT部門を内製化する事業会社が増えています。事業会社のIT・システム戦略&開発部門では、

  • 全従業員が利用する基幹系システムの戦略立案、企画・構築・運用
  • 先端技術の検証を行い、開発生産性を高めることで会社全体のIT力を底上げする

といった業務を行うのが一般的でしょうか。

メリットとしては、IT計画策定だけで終わらず、実行フェーズまで一貫して対応できることです。SIerやコンサルではしばしば発生しうる「クライアント都合での中止」なども少なく、実行まで一気通貫でより責任感のある仕事ができると言えるでしょう。また、IT単体ではなく「IT戦略」までスコープに入れれば、経営戦略といったスキルも身につきやすく、経営的視点が身につきやすい点もメリットに挙げられます。

採用条件では、IT・システムの知見やプロジェクトマネージャー経験はクリアしている方が多いようです。一方で、新規事業立案・予算立案・管理など、上流の経験が必要になることも多くあるとされています。エンジニアとして、受託型の案件だけではなく自ら新規事業の開発などに積極的に関わり、上記の経験をしておくと採用において有利に働く傾向があります。

「IT支援のスキルをさらに磨く」ファームのデジタル支援チーム

昨今では、業界を問わずデジタル化を推進する事業会社が増えています。この流れを追うように、事業会社のデジタル支援を行うチームの立ち上げがファーム内でも推進されています。

例としては、

  • Digital戦略/CDO支援
  • AI/IoT導入
  • Digital組織設計、人材育成 

などでしょうか。

このようなチームにアサインされると、案件ごとに異なるクライアントや課題解決に取り組むことができるので幅広いナレッジやソリューションが身につきます。また、国内企業の海外進出や、海外企業の国外進出におけるデジタルトランスフォーメーション案件も増えており、グローバルな経験ができる可能性も高いようです。

転職採用では、PMOだけでなくプロジェクトマネージャーとしてのマネジメント経験をアピールすると、その後マネージャーといったタイトル・年収アップでの転職の可能性も高まる傾向にあります。

より上流や新規事業を手掛けるSIerに転職するという選択肢も

もちろん、1次受けSIerやベンダーの開発・導入支援ポジションという選択肢も考えられます。また、SIerの中には受託型の案件だけではなく、デザインシンキングを活用してクライアントや他社との共創による事業企画・開発・立上を行う企業も増えてきました。ただし、SIerに限らず、「新規事業」は玉石混交ですので、個社ごとに企業の内部状況を確認することをおすすめします。

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今回の記事では、受託型の案件をメインに受けるSIerで働くエンジニアの方へ向けたネクストキャリアの「選択肢・メリット・転職に必要な要件」をご紹介しました。

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