マッキンゼー・アンド・カンパニーの中途採用と転職

求めているのは将来グローバルリーダーとして活躍できる人

戦略コンサルティングファームの二大巨頭として知られるマッキンゼー。当然その採用基準は非常に高く、新卒、中途を問わず入社までの道のりは並大抵のものではありません。では具体的にどのような人間をマッキンゼーは求めているのでしょうか?

マッキンゼーの採用マネージャーを12年務めた伊賀泰代氏は、それを「将来、グローバルリーダーとして活躍できる人」 (参考:「採用基準」p.64 ダイヤモンド社)と表現しています。地頭のよさ(学歴)や論理的思考力ではなく、リーダーシップこそが最も重要なスキルである、と。

現代においてコンサルティングファームが求められる役割は、単に紙に書かれた答えを提出することではなく、クライアント組織の既存のやり方を変えることであり、そのためには非常に強力なリーダーシップが求められます。

また、コンサルティングファーム特有のUp or Outの世界においては、パートナーまで生き残れる人は限られています。マッキンゼーに在籍していたコンサルタントが卒業後に様々な分野でリーダーシップを発揮すれば、それはマッキンゼーの利益に直結します。そのため、リーダーシップの有無が非常に重要なのです。

マッキンゼーのwebサイトでは、”What we look for”として下記4点を挙げています。
http://www.mckinsey.com/careers/join-us/what-we-look-for(参考:MaKinsey&Company)

  • Personal impact
  • Entrepreneurial drive
  • Problem-solving skills
  • Leadership abilities

ここでも問題解決能力などと並んでリーダーシップが期待されていることがわかります。

英語力は非常に高いレベルが求められる

具体的にマッキンゼーの採用はどのように進むのか。ここでは中途採用に絞り、かつ一般的なプロセスについてご紹介します。

一般的に戦略コンサルティングファームは面接の回数が多いと言われていますが、マッキンゼーも平均して5,6回の面接が必要となります。ポジションにもよりますが筆記試験も一般的。またケース面接もおこなわれます。

マッキンゼーが特徴的なのは、このケース面接が英語でおこなわれるということです。したがって入社するにはTOEIC点数の高低とは次元の違う英語力が必要となります。

マッキンゼーの中途採用における面接・ケース面接対策

ではどのように対策すればよいのでしょうか。実はマッキンゼーのwebサイトには、意外なほどに採用に関する情報が掲載されています。どのように面接が進むのか、ケース面接はどのようなものか、動画付きで解説されています。

具体的なケース事例もいくつか掲載されており、しかもその質問・回答例も紹介されているのです。これを見逃す手はありません。マッキンゼーの中途採用にチャレンジしようとしている方は、必ずチェックしておいたほうがよいでしょう。
http://www.mckinsey.com/careers/join-us/interview-prep

ケース面接で「正しく」回答できるかは問題ではない

しかしなぜここまで採用プロセスをオープンにしているのでしょうか?もちろん理由の一つは優秀な人間をマッキンゼーに引き入れたいと考えているからでしょう。

TVコマーシャルで商品を訴求するような事業会社に比べ、コンサルティングファームの動向は外から見えにくいものです。マッキンゼーのような有名ファームでも例外ではなく、自分たちはいつも採用の門戸を開いていると表現することはリクルーティングにおいては非常に重要です。

もう一つの理由は、逆説的ではありますが面接対策に意味はない、という考えの表れなのかもしれません。今はコンサルティングファームの面接といえばケース面接という認知が高まり、書店では数多くのケース面接対策本が販売されています。

ただ付け焼刃的にそれらの本を読んでも意味はない、とマッキンゼー側では考えているのではないでしょうか。だからこそ、webサイトで模範解答例までご丁寧に掲載しているのです。

伊賀氏はその著書の中でこのように述べています。「ケース問題には正しい答えが存在しているという前提で、その答えにたどり着こうと“答えを探す”人と、目の前の問題について考えることに集中する人の態度は、まったく異なるものに映ります。そして、覚えてきたケース問題の解法を頭の中から取り出しながら、「これで合っていますか?」とでも聞きたげな表情を見せる候補者は、考える仕事に適性があるとはとても見えません」(参考:「採用基準」p.40 ダイヤモンド社)。

アクシスコンサルティングでは、面接・ケース面接については事前の準備を求職者の皆様にお勧めしています。多くの求職者は面接を受けるという機会自体が久しぶりなので、準備不足だとご自身の本当の姿を面接官に見せられずに終わってしまうからです。

ただし、それはご自身を作りこんでくださいということではありません。たとえ作りこんだとしても面接官には即座に見破られてしまうでしょう。ケース面接対策は、すでに考える癖のついている方が、気持ちを落ち着かせるためにおこなうべきものなのです。

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今回は、マッキンゼー・アンド・カンパニーの中途採用と転職についてお伝えしました。

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