2006年の創業以来、コンサルティング業界の中で着実に頭角を現してきたFuture Rays。設立の経緯、社風、今後の方向性や求める人物像など、社長の中井崇幸氏にお伺いした。
どのような経緯で設立されたのでしょうか?

ずっと会社を設立したいと考えていました。元々大手外資系のコンサルティングファームに所属していましたが、コンサルティング会社設立を考えた時、直ぐに独立するのではなく一度小さい会社で経験を積む必要があると考え、小さい会社へ転職しました。また大手のブランドを外した時、自分の力がどの程度か、試したかった事もありましたね。
ですので、転職した際の給料とかポジションは興味ありませんでした。大手と小規模ファームの経験を基に、大手外資系ファーム時代からの顧客である渦潮電機の出資を受けて、2006年に設立しました。
立上げ時期について教えていただけますか?

社内規程など社内のインフラをしっかりとしたいとの思いがあり、バックオフィスを重視しました。ですので、最初はバックオフィスのほうが、人員が多かったぐらいです。社内の仕組みがしっかりしてないとコンサルタントが安心して働けないですからね。社内を整備した後にコンサルタントの採用を始めたのですが、当初は本当に人が集まるか不安でした。設立して間もない会社にも関わらず、多くの方に応募して頂いて、有難く思いました。
色々な方とお会いさせていただく中で、全く何も無い状態から会社を作っていくのに面白味を感じた人に参加してもらいました。
御社の軸になる部分や会社の雰囲気について教えてください

ERPにこだわる、または何かに特化する会社ではなく、大手コンサルティング会社のサービスを濃縮して提供できるコンサルティング会社を目指しています。顧客にNoを言いたくないという思いがあるからです。
東京と大阪にオフィスを構えているのは、東京のみだと大阪より東の情報は入りますが大阪より西の情報は入りません。日本全国の情報が入るので東京・大阪にオフィスを構えています。正攻法のコンサルティングを目指す上で、情報網は命綱という思いがあります。
会社の雰囲気は30代前半の人が圧倒的に多いので、仲間意識が強いですね。私も「中井さん」と呼ばれていますし、私との距離感も近いですね。たまにしょうもない相談とかあるくらい(笑)。
今後どのような方向を目指されていくのでしょうか?

設立から今までの3年間は会社としての土台をつくってきました。2009年の4月から会社の色を付けて行く段階になります。筋肉質な組織になっていくでしょうね。
親会社の渦潮電機との関係も良好で、親会社のプロジェクトでは正に経営に直結するプロジェクトが多いです。
求める人物像を教えて下さい

コンサルティング業界は新しい思想(ツール含めて)と新しい法律で成り立っています。新しい思想や法律が出てくると、クライアントは時代に対応しなくてはならなくなり、その支援をするのがコンサルタントになります。例えば最近では各コンサルティング会社で内部統制のプロジェクトが多かったですよね。でもほとんどのコンサルタントにとって内部統制プロジェクトは始めての経験になるわけで、しかもずっと内部統制のプロジェクトがあるわけではありません。内部統制は時代に求められたプロジェクトテーマだったのです。
また私の基本的な考えは「根本的にはコンサルタントはクライアントを超える事は出来ない」という事です。コンサルタントはクライアントの課題を解決するために様々なスキル(ファシリテーション、内部統制、ERPなど)を提供し支援しますが、決してクライアントより偉いわけではありません。例えばクライアント企業の経理部長ほど、その会社の会計を知っている人はいないはずです。
「クライアントを見続ける」事が重要だと思います。今クライアントが何を困っているのか?を本質の部分で聞けるかどうかが、コンサルタントにとって重要な資質です。スキルも大切ですが「人間力」が最も重要だと思っています。
こんな思いに共感していただける方と仕事をしたいと思っています。共感していただける方が多ければ、組織を大きくしていきますが、やみくもに人を増やしていく事は考えていません。先程も申し上げましたが、今後3年間で組織含めて色々と動こうと思っています。そういった時期に組織を一緒に創っていきたいと思っている方は、ぜひ門を叩いてみてください。