株式会社オーツー・パートナーズ インタビュー

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多種多様な製造業の課題に、専門性の高い技術や知識をもって挑める専門家集団。モノ造りそのものを変革するために実践型のコンサルティングを提供している。今回は、同社の特徴や今後の方向性、求める人物像などについて代表取締役 松本 晋一氏にお伺いした。(2022年に「株式会社O2」より、「株式会社オーツー・パートナーズ」に社名変更)

起業した背景と御社の特徴を教えてください。

代表取締役松本氏

第1には新しい会社の在り方を模索したかったんです。例えば、仕事は自己実現の場である、切磋琢磨、衝突などを経験しながら信頼と友情を育む人生学校でもある、お客様との信頼感、達成感、充実感、そして、結果として会社に富が蓄積され、仲間でシェアをする、そんな姿を純粋に追い求めてみたかったんです。

第2にO2が発展し発信力が増す中で、世の中から『最近、こんなユニークな会社があるらしいよ。我々も少し取り入れてみよう』と伝播し、良いスパイラルの源になれたら良いなと思っていたんです。

第3に、日本のプレゼンスを高めたかったんです。製造業の競争力向上を通じてこの国を元気にしたいんです。単に競争力強化だけではなく製造業2.0のように新しい製造業の姿を描き、或いは、製造業従事者のセカンドキャリアにつながる雇用機会の創出など、日本の未来に貢献したいんです。

O2は製造業出身者のコンサルタントが9割を占めます。製造業の高い知見を持ったコンサルタントと製造業のEngineering chainに特化した独自の方法論が特徴です

御社が得意とするコンサルティング領域・業界についてお聞かせください。

当社は製造業、特にEngineering chainにフォーカスしています。

一般的にコンサルファームはターゲットとする業界を限定していないと思います。経済状況の変動に関係なく、業績の良い業界は常に存在します。様々な業種をカバーすることで、会社収支の安定化にもつながりますし、会社全体の思考も硬直化せずにすみます。また、他業種の成功例を展開するなどお客様にとってもメリットがあります。しかし、我々は敢えて製造業、特に、設計開発領域に特化させています。世界でNo1になるには一つのことにフォーカスし、磨き続けることだと思っています。毎回、違うテーマ担当していては、メンバーの知見も深くなりません。専門知識はお客様、コンサルは方法論、このセットで課題を解決しますというスタイルでは、今の時代の変化スピードには適さないと考えます。これからのコンサルは『専門知識も方法論も我々はこの領域であれば負けません』という実践型、専門型のプロフェッショナルファームの時代になるでしょう。

御社のプロジェクトの代表的な事例及び最近のトレンドをお聞かせください。

代表取締役松本氏

グローバル競争力強化に際して、中国やタイに個別の設計拠点を構築していては人もお金も足りない、何よりも機動力が無い。そこで、日本の生産性を劇的に向上させ、日本にて海外機種含めて全て開発をしてしまおうという取組みもあります。グローバルプラットフォームと仕向け毎のスペックを体系化し、付随するエンジニアリング情報も同粒度で体系化し、組織とプロセスも変えました。

昨年『個別受注で勝つ』という書籍を出版しましたが、この中に記述されている構造化設計手法(略してSDM)を活用した、暗黙知の形式知化、技能伝承、設計の標準化が多いです。具体的には、カスタムと規格が混在する会社にて、設計の標準化により設計レスを実現し、創出された余力をカスタム対応に集中させることで、顧客対応力を高めるなどの取組みがあります。

また、変わったところでは、中国に進出している日系企業向けに実施しているプロジェクトがあります。中国人の意識改善と技術力向上による、離職率低下の仕組みづくりなどもあります。これは、多くの日系企業が欲しいノウハウではないでしょうか。

他ファームとの差別化ポイントについてお聞かせください。

代表取締役松本氏

端的に言ってしまえば、製造業におけるEngineering chainの知見でしょうね。先日も、某ファームにて支援してもらったお客様からどうも肚に落ちないということで相談がありました。我々はターゲットを絞り、超短期間で仮説を出し、具体的な変化後の形を提示しました。これにより、設計が具体的なイメージを沸かせることができ、改革意欲も高まり、当初の企画を再定義し、自分達らしい改革の姿を描きました。『ここからはお客さんです』という線引きはなく、企画から実行までどの切り口からでもプロジェクトアプローチできる点は他社とは異なると思います。

また、これは実現で出来ていないですが、目指そうとしているのはファームっぽくないファームです。社内の風通しが良い、定着率が高い、社員に優しい、一体感があるなど。ファームの次のファームも目指したいです。方法論やフレームを活用して外部から変革するという従来のコンサルスタイルだけではなく、完全に中に入りこんで内と外の両側面から短期に変化を創出する形(ノウハウなのでここではお伝えできませんが)も目指します。人的ネットワーク×知恵×ITを駆使した企業変革インフラを編み出し、提供することを目指します。その意味では我々はコンサルファームではなく、基盤を作るメーカーですかね。

御社のカルチャー、社風についてお聞かせください。

風通しは良いと思います。やりたい仕事、やりたいプロジェクトなどを主張すれば実現する可能性は高いです。その意味では、mustやshouldだけではなく、wantも重視します。最近、よく社員に言うのは『自走自律自責』です。ギスギスよりかは温かく緩やかな雰囲気の方が近いですかね。

御社の求める人物像をお聞かせください。

プロとして常に前向きに成長しようと考えている人
製造業が好きで、仕事として関わりのあった人
プロジェクトマネージャとして、お客様の改革を牽引できる人
本気で世の中を変えたい人
夢を持っている人
お金を稼ぐ事より、自己成長、顧客貢献に興味がある人

このような人物を求めています。

御社で活躍されているコンサルタントの方々はどのようなバックグラウンドをお持ちですか。

大きく2タイプに分かれます。製造業にて設計や生産技術などに従事して、後にファームにて経験を積んでO2に入社した人物と初めからファームで活躍し、現在O2にて製造業特化にチャレンジしている人物です。最近は、『製造業に蔓延する閉塞感を打破したい』という想いで製造業から直接転職する人材も増えてきています。

御社の今後のVisionを教えてください。

代表取締役松本氏

中期的にはEngineering chainにおけるプロフェショナルファームとして世界でNo1を目指します。製造業は日本が一番強いと思っています。しかも、この設計開発は尚更です。この領域のリーディングは日本が取りたいですし、取るべきと考えます。こうなってくるとO2の代表としてというよりも日本人としてですかね。とはいえ、足元も重要ですから、短期的にはこの分野で日本にて圧倒的な存在感を発揮したいと思います。

また、先ほども触れましたが、企業変革のインフラ(人的ネットワーク×知恵(方法論)×IT)創出企業などのように新しいファームあり方も模索していきます。

本日は貴重なお時間どうもありがとうございました。

企業情報

社名 株式会社オーツー・パートナーズ(2022年に株式会社O2より社名変更)
設立 平成16年3月17
資本金 1億円
社員数 105名(2024年6月1日時点)
業務内容 製造業向けコンサルティング業務
待遇・福利厚生 昇給年1回・賞与年2回・社会保険完備・ノート型PC/携帯貸与・各種セミナー参加
勤務時間 フレックスタイム制(7~20時(コアタイム11~15時) 休憩時間1時間含む)
休日休暇 完全週休2日制(土・日)・祝日・会社設立記念日・年次有給・年末年始休暇・リフレッシュ休暇(連続5日間)
採用プロセス 面接3回〜

アクシスコンサルティングは、
プライバシーマーク使用許諾事業者として認定されています。


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