コンサルの「出戻り」は気まずくないのか?

コンサルティングファームでは、一度退職した社員を再度雇用する、いわゆる「出戻り」採用を強化しています。

今回は各ファームがどのような取り組みをしているのか、「とはいえ気まずくないのか?」など、実際に制度を使った方の声を交えてご紹介します。

【目次】

      1. 各ファーム出戻り採用を強化
      2. もともと薄かった「裏切り者」という感覚はますますなくなった
      3. 今ならマネージャー以上でもメンバーをつけられる
      4. もちろん、辞め方に依る

各ファーム出戻り採用を強化

コンサルティングファームでは、退職者に対して求人情報を発信するなど、名だたる企業がこぞって退職者が出戻りしやすいようなアプローチをしています。

■アクセンチュア:アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク

元社員と会社をつなぐネットワーク(アクセンチュア・アルムナイ・ ネットワーク)を作り、組織に参加した元社員には新しい求人のお知らせや、再入社のサポート、知人の同ファーム就職支援を行なっている。(https://www.accenture.com/jp-ja/careers/find-your-fit-alumni)

■デロイト:デロイト・トーマツ・アラムナイ

卒業後も様々なフィールドでご活躍されることを願い、その支援ができればという想いからDT Alumni Clubを立ち上げ。卒業生と在籍者が互いに交流し、切磋琢磨するプログラムなどを提供。(https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/topics/alumni.html)

■PwC:PwC Japan Alumni

PwC Japanの組織に在籍したことのある方(日本人および外国人)、及びPwCの旧母体を含む海外事務所に在籍し、対日本企業サービスに従事した経験のある方で構成されるPwC Japan Alumniがあり、Alumni間相互の交流を支援しビジネスのきっかけを生み出している。(https://www.pwcjp.com/alumni/?cid=pwcalumni&pid=about)

■KPMG:KPMG Alumni Japan

KPMG Alumni Japanは、KPMGジャパンの卒業生相互、及び卒業生と現役構成員のコミュニケーションをより密接にし、末永いKPMGジャパンのつながりを築くためのネットワーク。登録メンバーのプロフィール掲載・検索。CPE単位を取得できるeラーニングシステムなどのコンテンツが利用できる。(https://www.hpi-portal.com/ja/kpmgalumni/)

■EY:EY Japan Alumni

多様なキャリアやネットワークを生かして各業界で活躍するOB・OGと各業界の動向や専門知識を共有し、お互いのシナジー効果を生み出せるような関係づくりを目的として「EY Japan Alumni(卒業生)」を2013年度に設立。(https://www.eyjapan.jp/alumni/index.html)

もともと薄かった「裏切り者」という感覚はますますなくなった

事業会社と比較して、転職率の比較的高いコンサルティングファームでは、もともと薄かった「裏切り者」という感覚はますますなくなっている傾向にあるようです。実際に「転職理由に関わらず出戻りは全く問題ない」「出戻り社員というレッテルを貼られることもほとんどない」という声もよく聞きます。

コンサルティングファームから事業会社に転職後10年経過した、といった状況だと即戦力として期待されるために厳しいものの、5年前後の離脱であれば問題ないようです。立場的にも基本的には横滑りでの採用が多く、下げて採るということはめったにないとされています。

また、前職の事業会社での知見を活かせる、前職とのカウンターパートとしてセリングができるといったメリットがあると選考に有利に働くなど、むしろ「出戻りしてくれたことで、良いものを企業内にもたらしてくれる」と判断されるようです。

今ならマネージャー以上でもメンバーをつけられる

現在、ファームは案件の獲得が好調で、コンサルタントやシニアコンサルタントのリソースは確保できているものの、マネージャー以上の人材が不足しているという状態が続いています。

この3年間程度はマネージャー不足で困っているという採用トレンドが継続し、退職時にマネージャー以上であれば復帰後にも、メンバーをつけやすく、リソースを確保しやすい状況と言えるでしょう。

もちろん、辞め方に依る

もちろん、辞め方がひどい、職場に遺恨を残しているなど、退職時の苦い履歴が残っていると上記の限りではありません。「前のファームや会社に出戻りたい」と思っても、実際に制度を利用するには円満退社することが前提条件となるでしょう。

業界広しといえど世の中は狭いもの。これはどこの業界でも共通ですが、飛ぶ鳥跡を濁さずで、退職活動はしっかりと行うことで初めて選択肢が残ります。

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今回は各ファームが「出戻り」採用に関してどのような取り組みをしているのか、「とはいえ気まずくないのか?」など、実際に制度を使った方の声を交えてご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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