「”当事者”として関わりたい」ポストコンサル転職時・入社後の注意点

こんにちは、アクシスコンサルティングの高取です。 コンサルティングファームに所属する方とお会いする中で、必ずと言って良いほど出てくるご相談が、事業会社へのキャリアチェンジです。

今回は、事業会社に行きたい理由としてよく挙げられる「当事者意識」に関して深掘りし、ポストコンサル転職の際の注意点をお伝えいたします。

【目次】

  1. 転職理由で最も多いのが「当事者としてビジネスに関わりたい」
  2. 自分にとっての「当事者」の要件を明確にし、募集要項との照らし合わせを
  3. 「当事者意識」を感じるためには「腰を据える覚悟」「すべて自分事として捉えられるか」が重要

転職理由で最も多いのが「当事者としてビジネスに関わりたい」

コンサルタントの方からは「働き方に疲れた」「長く働き続けるイメージが持てない」「上が詰まってて昇格できない」などの理由も一定数いただきますが、
実は「自分が当事者としてビジネスに関わりたい」という転職動機を、最も多くいただきます。

「コンサルワークをしているうちに、コンサルという第三者の立ち位置ではなく、戦略策定からその実行まで関わりたくなった」

「コンサルではPDCAのPに比重が置かれやすいが、DCAの経験値をもっと貯めたくなった」

など、多くの方が類似のお悩みを抱えていらっしゃるようです。

自分にとっての「当事者」の要件を明確にし、募集要項との照らし合わせを

まずは「自分にとって、何が当事者意識なのか?」の要件を明確にするのが最初のステップにはなりますが、「当事者意識」を求める際には、下記3点が大きくポイントになるでしょうか。

#会社の経営フェーズ
一般に組織が大きくなるほど「人が多く分業化している為、関われる職務範囲が狭く、当事者意識を感じにくい」「意思決定までにプロモーションの階段が予想以上に設けられている」「裁量が大きいと言われる企業でも、数千万円の予算承認を得ようと思うと10年はかかる」などの声を多く聞くようになります。 一方で中小企業やベンチャー企業の場合、「人が少ないので関われる範囲は大きいものの何でもやらなければいけない。結果が早急に求められるので、PDCAを素早く回す必要がある」などという声があります。

#自分の経験と募集職種の親和性/類似性
ポストコンサル転職の場合、今までコンサルタントとして経験してきた得意なソリューションサービスを職種に当てはめ、「戦略策定、M&A=経営企画、事業企画」「ITコンサルタント=情報システム企画、社内SE」といったポジションを選ぶケースが多いでしょうか。 ただし、上記で挙げた例では、コンサルでのスキル・経験を活かせる一方で、裏を返せば「当事者意識を求めて入社したものの、コンサルとの仕事の違いが感じにくい」といった声もあります。

#ポジションの募集背景
大手企業でも組織や事業が硬直化し、抜本的な改革がすぐに求められるために募集をかけることもあるため、経営フェーズや企業規模問わず、ポジションごとに状況は大きく異なります。これはポストコンサルに限らずですが、転職の際には「そのポジションが募集された背景」についても詳しく確認する必要があります。

どの程度ビジネスに深く関わり結果に対する責任を持ちたいのか?持てるのか? 自分の希望とともに、上記の項目を中心に事前の確認をおすすめします。

「当事者意識」を感じるためには「腰を据える覚悟」「すべて自分事として捉えられるか」が重要

コンサルにとって事業会社に就職するという事は一つの長期案件に就職することと同義です。「当事者意識」を感じて仕事をするためにも、その会社の事業に長年力を割いてコミットできるか、その理由をもう一度しっかり検証することが必要です。

コンサルは機能分離されていることが多く、「自分が担当するところは、自分が担当するところ」といった意識の強い方が多いですが、事業会社では自分が担当しないところも含め「自分のビジネスとして捉えられるか」といった考え・挙動が求められ、それが結果的に「当事者意識」へとつながってゆくようです。

上記に関連して、事業会社への転職すべてに通じることですが、コンサルティングファームでは「論理的に正しい答えまで早く辿り着く能力」といった左脳的思考が求められる傾向がある一方で、事業会社では必ずしも論理的であることが正しいとは限らず、あらゆる考え方をまずは受け止める必要があります。

まさに「清濁併せ呑む覚悟」があるかどうかが重要で、周りの人を「先輩」と思い「自分に足りないところは埋める」「合わせてゆく」といった謙虚さも入社後の活躍のためには必要となります。

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今回の記事では、「当事者意識」を軸にしたポストコンサル転職の注意点についてお伝えしました。

キャリアでお悩みの方はぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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