今回は、DXの実現に向け、戦略策定から運用まで幅広く支援を行うアビームコンサルティング株式会社 ITMSセクターへのインタビュー。
同組織で活躍されるシニアコンサルタント 中村健太様、村上諒様、平山友梨香様より、ご経歴、プロジェクトのやりがい、新規サービス開発の面白さ、同セクターの研修体制やキャリアパスなどについてお聞きしました。
アビームコンサルティング ITMSセクター 中村様、村上様、平山様のご経歴
遠藤
まずは、皆様のご経歴からお聞かせください。
中村様
前職では、人材紹介会社で求人広告の営業をしていました。次第に、媒体や会社の力に頼って仕事をしていると感じるようになり、転職して自分の力を試したい、提案力や実行力を伸ばしたいと、コンサルティング業界を志望しました。
アビームのITMSセクターは、構想策定から実行までをサービス領域としています。ゼロベースから考え、実行し、クライアントに寄り添いたいという私の志向とマッチしていると感じ、転職を決めました。
村上様
前職では、医療業務に特化したシステムの開発・PMを行っていました。仕事をする中で、もっと幅広い領域に適応できる人材になりたいと感じ、転職を考え始めました。
アビームを志望した理由は、様々な業界に対して価値提供している会社であることや、コンサルスキルを身に付けたいという気持ちが高まったこと、IT関連のイベントにアビームの社員が登壇しており、その内容に刺激を受けたこと、面接の雰囲気が良かったことから、ここなら自分の力を活かせると思い、入社を決めました。
平山様
前職では、独立系SIerのSEとして主に保険系システムの運用保守をしていました。クライアントからの要望どおりにシステム開発や保守作業を実施する業態であったため、こちらから能動的に提案し、クライアントにとって“本当に必要なサービス”の提供に関わりたいと思い、アビームに入社しました。
面接時の質疑等でアビームのITMSならReal Partnerの理念のもと、システムの構想策定のような最上流工程から携わり、本当に必要とされる仕組みをクライアントと共に考え、実現していくことができるという印象を得ました。面接を受けた企業群の中でも、一番人柄が良いと感じたことも、決め手の一つです。
ITMSでは、DX構想策定や新規サービス開発などの様々なプロジェクトを通して業界の壁を越境するインパクトを与えられる
遠藤
現在携わっているプロジェクトの概要をお教えください。
中村様
クライアントと協業で新規サービスを立ち上げるプロジェクトに携わっています。プロジェクト全体で200～300名が関与する大規模プロジェクトです。私は、80名ほどが所属する開発グループにて、8名のメンバーが在籍するチームのリーダーを担当しています。
プロジェクトがアジャイルやスクラムで進んでいくので、短いスパンでクライアントと改善策を見つけたりしながら、ダイナミックな開発手法を取れるところが面白いですね。
アビームでは、“相手の視点に立つ”ことを重視しているため、クライアントにどう伝えるか、どう理解を得るかという点は常に意識して動いています。
村上様
私は直近だと、商社のグループ企業向けIT・DXの構想策定、加えてその実行フェーズの初期段階に携わっていました。クライアント側のIT企画部やDX推進部の方とタッグを組み、様々なアプローチの検討・リサーチを重ねました。
構想策定においては、なかなか質の高い成果を出すことができず苦戦しました。しかし、上司から何度もフィードバックをもらい、細かい議論を重ねながら、成果を出せるよう食らいつき、単純なモノ作りとは違うやりがいや達成感を得ることができました。
平山様
私は新規サービス開発プロジェクトにて結合テスト以降のテスト計画の作成や、テスト実施に向けた運用上の課題解決を担当しています。
また、サービスの外部発信に際し、クライアントの興味を引く資料や動画の作成にも取り組んでいます。
経験のない業務も多く苦労もありましたが、ABeam Methodという方法論を活用し、会社に蓄積されている各業界の知識を得たり、外部からの情報を取り入れたりと、良い経験を積むことができたと感じています。
遠藤
プロジェクトの面白さ、やりがいをお聞かせください。
中村様
サービス開発は、実際に売り上げが立つか、サービスとして成立するかが担保できなければ打ち切られてしまいます。いかに市場のニーズをつかみ、売り上げを立てるかをメンバーと突き詰め、上位者に提案していくのが、面白味の一つだと感じます。
村上様
アジャイル開発の最初の立ち上げ支援をしたり、研修支援を行うこともあります。ITなので汎用的に適用できる場所があり、いろんな業界に価値提供できることにやりがいを感じますね。
平山様
私が携わっているプロジェクトは、今までにない技術要素や手法を組み合わせ、従来型のウォーターフォールモデルとは違うチャレンジングな案件です。新しいことに挑むことのやりがいを感じられますし、他ではなかなか経験できないような規模の大きい開発に携われる面も面白味の一つです。
遠藤
クライアントからの評価に関して、具体的なエピソードなどありますでしょうか。
中村様
以前はロジカルシンキングがとても苦手で、ここ数年はその苦手を克服しようと努力してきました。その努力の甲斐もあり、最近は、クライアントからお褒めいただく機会も多くなってきました。例えば、クライアントの様々な部署の方々が参加するディスカッションのあと、参加者の一人から「誰もがぱっと理解できる資料や言葉を使ってリードしてくれた」、「論点を明確にして、様々な意見を整理しながら、合意形成を取ってくれた」などのお言葉をいただいたこともありました。振り返ると、アビームの社員は常に“相手視点に立つこと”を意識しているため、そうした姿勢から学ぶことも多くありました。その姿に感化され、自分の視点や考え方を改めようと試みた成果がきっと現れてきたのだと感じています。
村上様
構想策定など全く新しいことに取り組む際は、様々なステークホルダーが非常に多くなります。そこに我々がコンサルタントとして介入し、ゴール・アプローチを具現化した上で、多くのステークホルダーが共有認識を持てるようにマネジメントできたときには、高い評価をいただけています。
平山様
クライアントの中にはシステムや専門用語に疎い方もいらっしゃいます。そうした前提のもと、相手に理解してもらえる言葉選び・表現、アプローチを常に考えて行動しています。そうした相手目線の言動について、クライアントからお褒めの言葉をいただけています。
遠藤
クライアントから直接お声を聞く以外に、評価を知る機会はあるのでしょうか。
平山様
アビームでは顧客満足度調査を定期的に実施し、その結果を社内ポータルにて全社発信しています。クライアントの具体名までは開示されませんが、その調査結果を定期的に確認し、自分たちの行動・サービス提供がどうか振り返るようにしています。
加えて、同調査の一環でクライアントが回答した生のデータを上司から見せてもらう機会もあります。自分が担当しているクライアントからの具体的な評価を知ることで、良かった点を振り返ると同時に、反省点も確認し、次の仕事に活かすための具体的なアクションを取ることができています。
社をあげて苦手を克服し、コンサルタントとしての能力を伸ばす
遠藤
御社やITMSのセクターで働くことのメリット、やりがいについてお聞かせください。
中村様
1つ目は、個人の意見にも耳を傾けてくれることです。入社後、ITの知見に不安があったためグローバル支社である中国の開発センターに行って基礎を学びたいと上司に相談したところ、希望を叶えていただきました。やりたい気持ちを意思表示すれば歓迎してもらえる社風があるのが良いところです。
2つ目は、アビームの最終的なゴールがシステム導入ではなく、クライアントのビジネスを成功に導くことであり、それにコミットした仕事ができることです。
村上様
私は、業界を絞らず、ITを武器とした様々なプロジェクトに携わり、価値提供できることにやりがいを感じています。あとは最新トレンドの情報がすごく早く入ってくるので、世の中に対する情報のキャッチアップには敏感になりましたね。ITを通じた価値提供ができる上に、コンサルティング能力を磨くことができる点が、ITMSセクターの大きな魅力だと思います。
平山様
アビームには様々な分野の専門家や有識者が多く在籍しています。社内ポータル上で質問を投げかければ、必ず誰かしらから情報を得られるという環境は、プロジェクトを進める・知見を広げる上で大きなメリットだと感じています。
あとは、前向きな方が多く、プロジェクトで躓いても、周囲の方が親身になってアドバイスをくれたり、どうすれば前に進めるか一緒に考えてくれます。One ABeamとしての一体感を感じながら、業務に従事できる会社だと思います。
「人を育てる」アビームの風土が親身にキャリアを支援
遠藤
候補者様の中には、未経験でコンサル業界に飛び込むことに、不安をお持ちの方も多くいらっしゃいます。皆様は中途で御社に転職されていますが、教育体制について、ご経験を踏まえてお聞かせください。
平山様
私はSEからの転職だったので、コンサルタントに無事転身できるか不安を感じていました。ですが、実際に入社すると、中途入社者向けの集中研修（約２週間）が用意されていて、講師やサポーターにかなり手厚い対応をしてもらえました。また、一人一人にカウンセラーも付き、とても親身になって相談に乗ってくれます。
研修だけでは解消しきれないことも、実際にプロジェクトに参加したり、社員と交流したりすることで補っていけましたし、アビームはキャッチアップのための環境がしっかりと整備されていると感じています。
村上様
そうですね。私も前職はエンジニアだったので、中途入社向け研修でコンサルティングの基礎スキルを体系的に学んでから現場に入れることは、かなり有り難かったです。研修を通して、同じ志を持つ仲間と出会い、助け合えたことも大きいですね。
加えて、先ほど平山も話していましたが、社内ポータルが充実しているので、様々なところから情報を得ることができる点も一つの魅力だと感じます。初めてのことにも何かしらのヒント・ナレッジを有した状態で挑むことができ、中途入社者であっても遅れとらずパフォーマンスを発揮していける環境だと思います。
中村様
私も同様に、アビームには人を育てる風土があると強く感じています。中途入社向け研修の充実、上司・カウンセラーの存在、自分自身が研修講師となり教える機会の豊富さ。この3つが、その文化を感じる主な要因です。
カウンセラーについてお話しすると、私は1年ほど週1回、ロジカルシンキングの練習に付き合ってもらっていました。苦手意識があった部分について、真剣に向き合ってくれたことは嬉しく、私としてもとても自信を持てるようになりました。
また、自身が望めばサポーター側に回ることもできます。人に教えることでまた自分も学ぶ、そうしたアウトプットの機会が確保されている点が大きな魅力だと感じます。
ITMSで見つける個人に合わせたキャリアの形
遠藤
今後、御社の中でどのようなキャリアを歩んでいきたいとお考えでしょうか。
中村様
これまでは上流工程のコンサルを多く行ってきましたが、今後はもう少し足元のところも経験したいと考えています。最終的にすべての工程を経験してお客さんに寄り添っていきたいと考えていますし、ITMSではこのキャリア志向が実現できる環境が整っています。
村上様
私は、ITを用いたクライアントのデジタルフォーメーションに注力していきたいと思っています。ITMSでは、開発だけでなく小さい技術の種になるところからチャレンジできるので、各クライアントにとって本当に必要な部分にリーチしながら価値提供をしていけると確信しています。
平山様
私は、もともとプロジェクトマネージャーなど、マネジメント志向があったのですが、最近は改めて自身の今後のキャリアについて見つめなおしています。ITMSには様々な人材がいますから、色々なロールモデルがあり、キャリアパスの展開も多岐にわたります。そうした多様性を目にしながら、自身がやっていきたいことが何なのか、じっくり考えていきたいと思います。
遠藤
それでは最後に、どんな方と一緒に働いていきたいのが、どんな方がITMSに合っているのか、お考えをお聞かせください。
中村様
ITMSには、様々な意見を持っている人がいて、皆それを伝えようとする努力を怠りません。ITMSを志望してくださる方にも、自分が一体何をしたいのか、強い想いを持って一緒に働いて頂けることを望んでいます。
村上様
私は、前向きさや吸収意欲のある方と一緒に働きたいと思っています。私自身はメーカーからコンサルに来ましたが、今は本当にアビームに来て良かったと思っています。候補者の方々の中にも、転職に迷いを持っている方もいらっしゃると思いますが、是非1度挑戦してほしいと思います。
平山様
やはり、仕事ですから難しいことも多いですし、壁にぶち当たることもあります。その時に、どうやってこの壁を乗り越えるのか、一緒に考えていける前向きな方だと嬉しいです。一緒になって共創していける方と、働ければと思っています。
