コンサルからベンチャーCOOポジションへ転職する際の鉄則とキャリアパス

コンサルタントから事業会社のエグジット先として、社長ができないこと、手の届かないことなら営業でも財務でもなんでもやる。いわゆる「スーパーマン」的なベンチャーのポジションであるCOOを目指す方が増えています。

しかし、規模が大きくなればなるほど、社内の信頼関係を築くのが難しく、ワークしないといったケースをよく聞きます。

そこで、今回の記事ではベンチャーCOOポジションを目指す上で大切なこと、結果を残すための鉄則、キャリアパスについてご紹介します。

【目次】

  1. 特にCOOは「いきなり役職付きで入社」が危険
  2. 単なる「批判家」になってはいけない
  3. 「外部協力者だった」「同級生」「前職が一緒」など既に信頼を築けているケースが多い
  4. 共同創業者としてCOOポジションに就任するパターン
  5. 社長の分身として入社するパターン
  6. COOの道は急がば回れ、一旦役職なしで入社し、自分で掴み取ることも重要

特にCOOは「いきなり役職付きで入社」が危険

COOへの転職に限らず「いきなり役職が付く」だけあって、社内から「どの程度の実力なのか」と実力を測られがちです。そのため、すぐに目に見えるバリューを出さないといけないのですが、すぐに結果を出すためには、社内の協力を仰ぐ必要があります。

しかし、一般的に組織の効率化や業務の変革においては、保守派の反対にあいやすく、かといって規模の拡大したベンチャーになると、一人ひとりと面談し、直接的に関係性を持ち続けるのは難しいでしょうか。そうすると、キーマンの支持を仰ぐ必要が生まれます。

しかし、そういったキーマンは、COOとしては実力や経験が足りないものの、その座を狙っていたケースが多いでしょうか。「自分を差し置いてCOOのポジションになるなんて許せない」と、社内をまとめる上で一番協力を仰ぎたい重要なキーマンから嫌われやすいのです。
結局、社内の協力を仰げずに結果を出せないという失敗例が多いのが実情です。

単なる「批判家」になってはいけない

上記で述べたようにCOOは嫌われやすい環境に置かれているポジションです。

ただでさえ嫌われやすい構造なのに、コンサルタントの場合、ファームで働いていた要領で社内に対してもずばずば指摘する「批判家」になり、社内からの信頼を得られないケースがよくあるでしょうか。

実際に、あるコンサルタントがプレIPOフェーズのベンチャーにCOOポジションとして入社し、社内の関係構築ができる前にずばずば指摘し、社内の協力が得られず1、2年ワークしなかったという事例もありました。

「外部協力者だった」「同級生」「前職が一緒」など既に信頼を築けているケースが多い

業務の特性上、実際に、いきなりCOOとして抜擢され、さらに活躍される方は、

  • 外部協力者として事業に関わっていた(業務委託など)
  • 学校の同級生
  • 前職が一緒だった
  • 事業会社で目に見える結果を残している

など会社や社会からすでに強固な信頼関係を築けているケースがほとんどでしょうか。

例:株式会社WACUL 井口善文様
(事業会社⇒日系ファーム⇒事業会社CFO兼CSO⇒株式会社WACUL COO)
https://www.sankei.com/economy/news/190108/prl1901080145-n1.html

共同創業者としてCOOポジションに就任するパターン

また、共同創業者として会社を立ち上げる際に、COOポジションに就任するのが最もシンプルな方法でしょうか。

例:株式会社アカツキ 香田哲朗様
(外資系ファーム⇒代表取締役と共同創業でCOO)
https://aktsk.jp/company/executive/

CEOの分身として入社するパターン

創業からしばらくはCxO的な役割をすべてやっていた創業者が、業務がひっ迫し自分の分身を求めるケースがあります。

社長ができないこと、手の届かないことなら営業でも財務でもなんでもやる。いわゆるスーパーマン的な役割としてCOOを求めるケースがあります。スタートアップの内情について知人やエージェントから情報を聞き、募集するタイミングを逃さないことが重要でしょうか。

例:READYFOR株式会社 北畠勝太様
(外資系戦略ファーム⇒READYFOR株式会社 COO)

COOの道は急がば回れ、一旦役職なしで入社し、自分で掴み取ることも重要

役職付きで入社すると、いきなりCOOとしての”結果”が求められ、また自分よりも良い役職にいきなり抜擢されると、敵対視されやすいです。

1年間くらいでCOOが行うべき行動、結果を先に残することで、「あのひとならCOOになってもしょうがない」と社内の信頼を貯め、勝手にCOOという役職が付いてくるケースが、COOへのキャリアに一番遠いようで、一番成功しやすいパターンでしょうか。

例: 株式会社ユーザーベース 松井しのぶ様
(監査法人⇒事業会社コーポレート本部で担当執行役員⇒同社COO)
https://www.uzabase.com/company/executive/

(参考記事)

「追加で役員を募集する」アーリーベンチャーのよくある内情と対策
https://www.axc.ne.jp/media/change-jobs-knowhow/venturecxo

「いきなり役員」でアーリーベンチャーに入社する際の注意点
https://www.axc.ne.jp/media/change-jobs-knowhow/startupv

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今回の記事では、今回の記事ではベンチャーCOOポジションを目指す上で大切なこと、結果を残すための鉄則、キャリアパスについてご紹介しました。

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