PwCコンサルティングへの転職を考える際、「実際の働き方はどうなのか」「希望するプロジェクトに入れるのか」「成長できる環境なのか」など、求人情報だけでは判断しにくい点も多いでしょう。
そこで今回は、アクシスコンサルティングがPwCコンサルティングの現役社員44名を対象に独自調査・アンケートを実施しました。本記事では、分析結果と自由記述をもとに、PwCコンサルティングの働きやすさ、成長環境、アサイン、キャリアの実態を読み解きます。
<調査概要>
・調査対象:PwCコンサルティング在籍者
・有効回答数:44名
・調査期間:2026年8月4日~2026年8月28日
・回答者年代:20代75.0%、30代22.7%、40代2.3%
・回答者職位:アソシエイト59.1%、シニアアソシエイト38.6%、マネージャー2.3%
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<目次>
- 現役社員44名の回答から見えたPwCコンサルティングの特徴
- 成長環境は本当に充実している?2つの満足度から検証
- 「希望する案件に入れる」はどこまで本当?アサインの実態
- ワークライフバランス3.93点でも「誰もが働きやすい」とはいえない理由
- リモートワークの多さは働きやすさにつながっている?
- 31.8%が長期在籍、43.2%が転職を検討。キャリア意向から見えること
- 高評価の裏側で見えた「入社前に知っておきたいこと」
- まとめ|44名の回答から見えたPwCコンサルティングの実像
現役社員44名の回答から見えたPwCコンサルティングの特徴
今回の調査で最も目立ったのは、「人・組織文化」への評価の高さです。制度や報酬以上に、誰とどのように働くかを魅力として挙げる回答が多く見られました。
「人・組織文化」が最大の魅力。54.5%が評価した職場環境

「PwCコンサルティングで働く最大の魅力」では、「人・組織文化」が24名(54.5%)で最多でした。自由記述では、社員の人柄、協力姿勢、フラットな関係性、優秀な同僚と働けることなどが挙げられています。次いで、「柔軟な働き方・WLB」と「案件・顧客・仕事の質」がそれぞれ11名(25.0%)、「給与・ブランド」が8名(18.2%)、「成長・教育機会」が6名(13.6%)でした。
今回の回答者では、PwCというブランドや待遇だけでなく、「どのような人と働けるか」が魅力として強く認識されています。
「オープン」81.8%、「協力的」79.5%。チーム文化を数字で読み解く
チーム文化でも、コミュニケーションと協働に関する評価が高い結果となりました。複数回答では、「オープンなコミュニケーション」が36名(81.8%)、「協力的」が35名(79.5%)、「フラットな関係性」が28名(63.6%)です。一方、「成果主義」は20名(45.5%)、「競争的」は3名(6.8%)でした。
自由記述の「人・組織文化」54.5%と合わせると、今回の回答者では、競争性よりもオープンさや協働を職場文化として感じている人が多いことがわかります。
成長環境は本当に充実している?2つの満足度から検証
成長環境は、キャリア開発支援・スキル習得機会の双方で高めの評価です。研修だけでなく、案件や顧客、同僚との仕事自体も成長機会として捉えられています。
キャリア開発支援3.95点、スキル習得機会3.91点とともに高評価

キャリア開発支援の満足度は平均3.95点、スキル習得機会の充実度は平均3.91点でした。4点または5点を付けた回答者は、どちらも72.7%です。
一方、自由記述ではプロジェクトや上司による育成環境の差を指摘する声もあります。したがって、全社的な制度の評価と、実際の案件で得られる経験は分けて見る必要があります。
社員が感じる成長機会は「研修」だけではない
PwCコンサルティングでの成長は、研修制度だけでなく、案件そのものから得られていることがうかがえます。「働く最大の魅力」では、「案件・顧客・仕事の質」が11名(25.0%)、「成長・教育機会」が6名(13.6%)でした。大規模案件や幅広いプロジェクト、多様な経験、スキルアップできる環境などが代表的な内容です。
転職時には、研修メニューだけでなく、どのような案件・顧客に関われるのか、どのような人と仕事ができるのかまで確認すると、成長環境をより具体的に判断できます。
「希望する案件に入れる」はどこまで本当?アサインの実態
アサインについては84.1%が「十分/ある程度反映される」と回答しており、全体としては肯定的です。ただし、配属後の体験にはプロジェクトや上司による差も見られます。
84.1%が「希望は反映される」と回答

プロジェクトアサインへの希望について、「十分反映される」が2名(4.5%)、「ある程度反映される」が35名(79.5%)でした。合計84.1%が肯定的に回答する一方、「あまり反映されない」は6名(13.6%)、「全く反映されない」は1名(2.3%)です。
今回の回答では希望が一定程度考慮されるケースが多いものの、「十分反映される」は4.5%にとどまります。希望が必ずそのまま通る制度と捉えるのは適切ではありません。
それでも「PJ・アサイン・上司による差」が最大の改善テーマ
アサイン希望の反映度が高い一方、プロジェクトや上司による体験差は、具体的な改善テーマとして最も多く挙がりました。「改善してほしい点」では、「PJ・アサイン・上司による差」が9名(20.5%)。案件や上司によって、働き方、育成、希望反映などに差があるという内容です。「希望する領域に入れるか」と「その案件でどのような働き方・育成を経験するか」は別の論点です。転職前には、希望部門の案件特性やプロジェクトごとの働き方まで確認したいところです。
ワークライフバランス3.93点でも「誰もが働きやすい」とはいえない理由
ワークライフバランス(WLB)満足度は平均3.93点と高めですが、労働時間には大きなばらつきがあります。 とくに労働時間帯によってWLB満足度に差が見られました。
ワークライフバランス満足度は3.93点。一方、36.4%は月200時間以上勤務
WLB満足度は5点満点中3.93点で、4点または5点を付けた回答者は70.5%でした。月間労働時間は、160時間未満が13名(29.5%)、160~200時間が15名(34.1%)、200~240時間が13名(29.5%)、240時間以上が3名(6.8%)です。200時間以上を合計すると16名(36.4%)でした。
平均満足度だけを見ると働きやすい印象を受けますが、労働時間の分布まで見ると、回答者によって実態が異なることがわかります。
労働時間別ではワークライフバランス満足度に最大2.28点の差

月間労働時間が長い区分ほど、WLB満足度が低くなる傾向が確認されました。労働時間別のWLB満足度は、160時間未満4.62点、160~200時間4.27点、200~240時間3.23点、240時間以上2.33点です。160時間未満と240時間以上では2.28点差があります。240時間以上は3名と少数ですが、労働時間が長い区分ほど満足度が低い点は、今回のデータで特に注目したいポイントです。
PwCコンサルティングを「激務」「働きやすい」と二択で捉えるより、担当案件や時期によって労働時間とWLBが変わる可能性を前提に見るほうが、今回の調査結果には合っています。
配属先によって働き方が大きく変わることに不安を感じた方は、一人で抱え込む前に、プロに実態を確認しましょう。アクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーは、PwCコンサルティング内の部署・案件ごとの働き方まで把握したうえで、あなたに合ったポジションをご提案します。今すぐ無料相談で、希望に合う配属の可能性を確かめてみませんか?
リモートワークの多さは働きやすさにつながっている?
リモートワークは広く利用されており、63.6%が週3日以上リモートです。 ただし、リモート頻度だけでWLB満足度が決まるわけではありません。
63.6%が週3日以上リモート、31.8%は完全リモート

「週5日(完全リモート)」は14名(31.8%)、「週3~4日」も14名(31.8%)で、計28名(63.6%)が週3日以上リモート勤務でした。「週1~2日」は11名(25.0%)、「ほぼ出社」は5名(11.4%)。また、「柔軟な働き方・WLB」を最大の魅力として挙げた回答も11名(25.0%)あります。
今回の回答者にとって、働く場所の柔軟性は魅力の一つになっていると考えられます。
働き方改革は3.84点。リモート頻度だけでは測れない働きやすさ
働き方改革への評価は平均3.84点ですが、リモート日数とWLB満足度は単純な比例関係ではありません。リモート頻度別のWLB満足度は、完全リモート4.43点、週3~4日3.64点、週1~2日3.91点、ほぼ出社3.40点です。
完全リモート層は高いものの、リモート日数に比例して満足度が上がる結果ではありません。前述の労働時間別のほうがWLB満足度との関係は明確であり、働きやすさを見る際は、リモート制度に加えて案件の業務量も確認する必要があります。
31.8%が長期在籍、43.2%が転職を検討。キャリア意向から見えること
キャリア意向は「長期在籍」と「次のキャリアを検討」に分かれています。 ただし、回答者の75.0%が20代であるため、転職検討割合だけで定着性を判断するのは適切ではありません。
「長く働く」と「次のキャリアを考える」に回答が分かれる

「このまま長期的に在籍したい」は14名(31.8%)でした。一方、「中長期的(3年程度)に転職を考えている」は14名(31.8%)、「短期的(1年以内)に転職を検討している」は5名(11.4%)で、転職検討者は計19名(43.2%)です。そのほか、「起業・独立」が2名(4.5%)、「わからない」が9名(20.5%)でした。
若手社員が多い今回の調査結果をどう読むべきか
今回の転職意向は、回答者の75.0%が20代であることを踏まえて解釈する必要があります。職位もアソシエイト26名(59.1%)、シニアアソシエイト17名(38.6%)、マネージャー1名(2.3%)という構成です。したがって、43.2%という転職検討割合をPwCコンサルティング全体の離職意向として扱うことはできません。
若手~中堅層を中心とした回答として、長期在籍を志向する人と、コンサル経験を次のキャリアにつなげたい人の双方がいる結果と見るのが妥当です。転職時には、入社後に何を経験し、その経験を3年後・5年後にどうつなげるかまで考えておくとよいでしょう。
高評価の裏側で見えた「入社前に知っておきたいこと」
主要な満足度指標は高めですが、入社後の体験にはばらつきがあります。 とくにプロジェクト・上司・業務負荷は、転職前に確認しておきたいポイントです。
改善点1位は「特になし」。一方でPJ差・業務負荷への声も

「改善してほしい点」では、「特になし」が11名(25.0%)で最多でした。具体的な改善テーマでは、「PJ・アサイン・上司による差」9名(20.5%)、「残業・業務負荷」7名(15.9%)、「報酬・評価・昇進」6名(13.6%)、「人間関係・社内政治」5名(11.4%)、「制度・ツール・オフィス」4名(9.1%)でした。
改善要望が全員に共通するわけではない一方で、会社全体の制度より、プロジェクトや上司による体験差が論点になっている点は押さえておきたいところです。
PwCコンサルティングへの転職で確認したい3つのポイント
転職前には「プロジェクト」「上司・チーム」「働き方・業務量」の3点を確認することが重要です。アサイン希望は84.1%が肯定的ですが、配属後の体験差を指摘する声があります。チーム文化も全体ではオープン・協力的という評価が高い一方、上司による差が挙げられました。また、リモート利用率は高いものの、労働時間によってWLB満足度は大きく異なります。
「PwCコンサルティングは働きやすいか」という会社単位の評価だけでなく、自分が希望する部門・案件ではどうなのかまで具体的に確認することが、ミスマッチを防ぐポイントです。
まとめ|44名の回答から見えたPwCコンサルティングの実像
今回の独自調査では、「人・組織文化」「成長環境」「アサイン希望の反映度」に対して肯定的な回答が多く見られました。「人・組織文化」を最大の魅力として挙げた回答者は54.5%、キャリア開発支援は3.95点、スキル習得機会は3.91点。アサイン希望についても84.1%が「十分/ある程度反映される」と回答しています。
一方、WLB満足度は平均3.93点でありながら、月間労働時間160時間未満と240時間以上では2.28点差がありました。自由記述でも、PJ・アサイン・上司による差や業務負荷への改善要望が確認されています。
PwCコンサルティングへの転職を検討する際は、会社全体の平均的な評判だけでなく、希望する部門やプロジェクト、そこで得られる経験、想定される働き方まで確認することが重要です。
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